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そう言ってアタシから離れて、立ち上がった。
今…キスされた?
許可していないのにぃ!
「なっ何でキスしたのよ? 良いって言ってないわよ!」
「でもダメだとも言わなかったじゃん」
「返答が無いことを肯定と受け取らないでよ!」
「分かった。次からはそうする」
と輝く笑顔で言われても、胡散臭さが隠せていない!
「じゃあこれからよろしくね。あっ、メルアド変わっていない?」
「変わっていないわよ!」
怒りながら立ち上がると、彼はほっとした様子を見せた。
「良かった。あっ、オレのも変わっていないから」
「はいはい」