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「分かった。じゃあ前触れありなら良いんだ」
「えっ、いや、それも…」
「じゃあ、早速。キスして良い?」
そう言いながらすでに彼の手はアタシの顔を包んでいて、唇も息がかかるぐらい近い!
「ひぃっ!」
一瞬にして目の前が真っ暗になるも、頭を揺す振られ、現実に戻る。
「ちょっ、近いっ! 血の気が引くって!」
「鳥肌まで立つんだ。ちょっと傷付くなぁ」
「じゃあ離してよ! 寒気が止まらないんだから」
かっ体まで震えてきた!
「ん~。じゃあ…」
ちゅっ
「…えっ?」
「コレで解放するよ」