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ぐさっ★
こっ言葉の矢が、胸に突き刺さった!
「それで観察しているうちに、何人かの男子生徒に告白されてる現場を見たんだ。そしたらあの反応。告白されていることに慣れているカンジだったけど、それを喜んでいるようには全く見えなかったんだよね」
彼は鋭い眼をして、当時のことを思い出しているようだった。
うっ…。さすがは学年一位の頭脳を持つ男だ。
「その後、必ず倉庫裏に避難もしてたし」
げっ! そこまでバレてたのか!
「だから恋愛恐怖症なんじゃないかなって思ったんだ」
「分かってて告白してきたの? 意地が悪いわね」
「自覚はあるよ。でも言わずにはいられなかった。いつ他のヤツに取られるか、気が気じゃなかったし」