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すぐに後悔するものの、次の彼の言葉はこうだった。
「好きなところはオレを特別視しないことと、特別扱いを全くしないとこ。知っていることはキミが恋愛恐怖症なことかな?」
…だった。
って、えっ?
今、彼の口からは『恋愛恐怖症』という言葉が出てきた。
さあー…っと音を立てて、血が下がっていく。
いっ何時バレた?
今まで何よりも神経をすり減らし、バレないように細心の注意をしてきたのに。
「どっどうしてそのことを?」
尋ねたのは、否定するより聞きたいことだったからだ。
「見てれば分かるよ。友好的に見えて、実は男にだけ一線を引いている」