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商業ギルドに到着
宿屋から10分くらいで着いた。
受付で、商業ギルドに登録したい旨と売りたい物があると伝えた。
胡椒は昨日のうちに麻袋へ入れ替えておいた。ビニールに入ってたら怪しまれると思って…
でも一々麻袋買うの面倒だから、慣れてきたらビニールのまま売っちゃおうと考え中。
必要事項を記入して、売上や商売形態でランクが変わると説明を受け、最低ランクの
Fランクに登録完了した。登録料1金貨。
次のランクまでは、10金貨と商業ギルドに納品30金貨分をする事でEランクへ
ちゃんと売上だのがないとランクアップは難しいらしい。
登録後、買取カウンターへ
胡椒を神様バックから取り出して買取をお願いした。
胡椒を見た瞬間ギルド職員の人がびっくりした顔をしていた。
「こちらは、かなり品質が良いみたいなんですがどちらで手に入れたのでしょうか?この辺の国では栽培されてないとは思うのですが?」
言ってもいいけど、変に目を付けられたら大変なので、商人は大事な仕入先を簡単に人には教えません的なよく見るセリフを言ってみた。
「確かにそうですね。ギルドマスターを呼んできますので少々お待ちください。」
ひぃー、えらい事になってない!?
やっぱり胡椒はまずかったか?
周りにいた、商人もこちらを伺ってるけど…
「あんなに品質が良さそうな胡椒初めて見ました。少し騒ぎになるかもしれませんね。気をつけてください!」
そうして、ギルドマスターがやって来たので、どれくらいこの胡椒があるのかや、色々聞かれた。
のらりくらりとかわして、明日はこの10倍持ってくる事になった。麻袋また買わなきゃ…
今日の分は締めて15金貨。
粒のままの方が高く売れるんだとか。
明日は粒の胡椒を持ってくる。明日だけで、100金貨のお金が手に入る…怖い!
明日来ることを念入りに、ギルドマスターに押されギルドを後にする。
「いやーやっぱり胡椒は高く買い取ってもらえますね。明日は1人で大丈夫ですか?一緒に行きましょうか?役に立たないですけど。」
「ありがとうございます。でも大丈夫です。役に立たなくないですよ。カミュが居たから変な人が寄ってこなかったんだと思いますし。」
それからは、王都の観光したり、ご飯食べたり物の価値など教えてもらい、宿屋の食堂で夜ご飯を食べた。
今日のお礼にカミュさんにインスタント味噌汁の残り10食分を渡した。
凄く大喜びして居たのでよかったよかった。
大事に食べると、子犬系イケメンなので尾尻が見えた気がした。
明日ギルドに持ってく分の胡椒を麻袋中へ
言われたよりも2倍は用意して疲れたので就寝。
ここに来て凄く規則正しい生活してる気がして、不思議な気分になった。