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窓辺のバンドネオン

恋の駆け引きはね 追いかけたら負け

だからわたしは 平気な顔するよ


会えなくたって ぜんぜん大丈夫

楽しく過ごせる 仲間がいるんだ


タンゴは流れない 線路沿いの小さなカフェで

カプチーノ片手の お話相手だよ


西陽の差し込む さびついた窓辺に

置かれただけの 壊れたバンドネオン

寂しいなんて 決して言わない

寂しいなんて 思うこともない



恋の駆け引きはね 追いかけたら負け

だからわたしは 平気な顔してた


だけど仲間は もういないんだ

だからわたしは ひとりでカプチーノ


直してくれる 腕のいい職人さんと

弾き手が見つかって 故国(くに)へ帰ったと


寂しい日々は もう終わったんだね

もうそこにいない 窓辺のバンドネオン

今は誰かと 遠い空の下で

切ない恋の タンゴを奏でてる



寂しいなんて 言ってもいいのかな

わたしはひとり 西陽に照らされて

少し切ない 窓辺のバンドネオン

少し壊れた 窓辺のバンドネオン

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