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この作品には 〔残酷描写〕が含まれています。

しあわせ屋

作者: 東雲 まひる
掲載日:2017/05/18

ほんのちょっとだけ、落書き程度です。


 むかしむかし、小さな町がありました。


 小さいながらも活気があって、きれいな町でした。


 そんな町に、一人の男が来ました。


 男は町の人たちに言いました。



 「私はしあわせ屋です。あなたの願いを一つ、なんでも叶えます。報酬は一つだけ、無関係な誰かの命です」



 町の人たちはどよめき、パニックになりました。


 何人かが男に襲いかかりましたが、男はひらりとかわし、



 「路地裏の奥深くで待っています」



 と、言い残して風のように去りました。


 町の人たちは気味悪がり、路地裏を封鎖し、立ち入り禁止にしました。







 最初は、八百屋のご主人でした。




 心臓の悪い息子を助けてほしい。




 その願いをした翌日に男の子は元気に走り回れるまでに回復しました。


 その同じ日に、酒屋の一人娘が首を絞められてしんでいました。




 次はその母親、酒屋の奥さんでした。



 八百屋の子供の治り方は不自然だ。


 お前に依頼したに違いない。


 八百屋を皆殺しにしてほしい。



 その翌日、八百屋の一家全員が、鈍器で殴られてしんでいました。


 その同じ日に、町に一軒しかない病院の先生が、毒を飲んでしんでいました。




 その後も、不可解なしあわせとしは続きました。



 乞食の男が、億万長者になりました。


 学校の先生が、腹を切り裂かれてしんでいました。



 町長が失脚しました。


 喫茶店の店主が真っ二つになっていました。




 あいつの願いで大事な人をなくした。


 あいつの願いで大事な人をなくした。


 あいつの願いで大事な人をなくした。


 あいつの願いで大事な人をなくした。



 殺してくれ殺してくれ殺してくれ殺してくれ殺してくれ殺してくれ殺してくれ殺してくれ殺してくれ殺してくれ殺してくれ殺してくれ殺して……




 「しあわせ屋です。あなたの願いは?」



 しあわせ屋を殺してください。



 「わかりました」




 「ごめんなさい、あなたが最後の一人だったので、あなたの命をとりました」




 私が死ぬ意味、なくなりましたね?




 この町も、結局汚れまみれだったみたいです。



 ああ、つまらない。



 そろそろ、お暇いたします。

しあわせになれましたか?

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