第二回「イフと音楽を奏でたい。」
あなたは最強の怪獣は誰だと思う?
ゼットン、グリーザ、プリズ魔、ダークザギ...考えていくとキリがない。
わたしは、「ウルトラマンマックス」に登場した「完全生命体イフ」を推します。
第一形態を見た方は、きっと「これの何処が最強なんだ?」と言うと思う。
コイツ、トンデモナイ奴なんだな。それが、ビックリするくらい。
仮に、ミサイルをぶつけてみようか。すると...吸収してミサイルを打ち返してくる。
ウルトラマンマックスの必殺技「マクシウムカノン」を受けたとしても、この原理は通用するんだ。
つまり...一言で表せば「あらゆる攻撃を吸収して自分のモノにし、無限に成長する怪獣」ってことかな。
例え、ゴジラが放射熱線をコイツに向けたとしても、この世にある全ての核兵器をコイツに撃ち込んだとしても、まったくダメージを与えることは出来ない。こんなのがいたら、世の中はパニックになってしまうよね。劇中でもそうだった。街は炎に包まれ、瓦礫の山になった。ウルトラマンの持つ必殺技が人類に向けられた時の恐ろしさが証明されたってこと。
でもね、コイツを倒すのは意外と簡単な思考を持つだけでいい。さっき、「(中略)無限に成長する怪獣」って書きました。これが一番重要なんだな。劇中では、盲目の少女がピッコロを演奏した音に反応して、巨大な楽器に変形した。そして、とても美しい音楽が奏でられ、ウルトラマンがイフを宇宙へ運んであげることでこの話は収束した。
ザックリとした説明だけど、このイフという怪獣の恐ろしさがこれで少しはあなたにも伝わったはず。実は、ここからが本題なんです。
劇中では荘厳な素晴らしい音楽が奏でられた。コレ、もしギターを彼女が爪弾いていたらどうなっていたのだろう。やっぱり、ギターの音色を活かす楽器になっていたのだろうか。(もしなっていたとしても、THE ALFEEの高見沢さんのエンジェルギターみたいな巨大造形物がドーンと鎮座していたような気がしてならんのですが...)
音を気の知れた友達と共鳴させてみたりするってすごく楽しいことだよね。でも、これは怪獣だ。すべての常識が通用しないっていう札付きの。わたしは敢えて、このメビウスの輪みたいな常識外れの怪獣と音楽を奏でてみたい。きっと楽しくなるはず。他の人間が余計なことをしなければっていう注釈は付くけどね。
他の生き物と
共存するって、ムズカシイ。
イフを考えているうちに、こんなことを思ってしまいました。最近は、いろんな人種とか、難民とか、生き物とかと共存できる社会を!って叫んでる人も多いけど、フィクションの世界ですら他種族との共存は非常に困難なこと。自分たちがどう受け入れるか、よりも、まずは自分たちの意識を変えていくことから始めなきゃいけない。根本的な問題を今の社会は忘れてしまっているんじゃないかなって思う。敵対する種族を潰すだけでは何も始まらないよね。でも、こんな絵空事のような理想を実現させたいのであれば、もっと本気で世の中が向き合っていかなきゃダメだと思う。
以上!