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「生きる。」という創作活動  作者: YUU_PSYCHEDELIC
12/21

第十二回「ウルトラマンL。」

「A」→「T」→「L」(知らない方には「だからなんだ」って感じでしょうけど...)


第二期ウルトラシリーズの全盛期。1971年の「帰ってきたウルトラマン」から第二期は始まるのですが、ちょっと「帰マン」は作風が後の三作とも違う。(流星キックの話や、一部のハードな回は例外として)


どちらかといえばコメディ路線に寄った「第二期ウルトラシリーズ」の作品群の中で、シリアスとコメディが同居した、シリーズの最後を飾る作品「ウルトラマンレオ」を今日は紹介しましょう。


(ちなみに、タイトルの「ウルトラマンL」は企画書段階のタイトル。」



シリアスとコメディが同居した...と紹介しましたが、実際の話を観たとき、皆さんが受ける印象は、きっと「九割シリアス、一割コメディ」になるでしょうね。1クール目の「特訓」とか、4クール目以降の「円盤生物シリーズ」とか。2クール目と3クール目の話ではハードな成分が薄まってくるものもあるんですが、オセロのような感じで、前後の印象があまりにも強すぎて。ちゃんとウルトラ兄弟たちの客演もありますから、まだウルトラシリーズを観たことがない方もご安心を。(→散々な扱いの話も多いけど...汗)


レオの「特訓」は割と有名なので、「円盤生物シリーズ」の話でもしましょうか。あの、例の「宇宙パトロール隊 MAC」が全滅することで有名な、結果的には「第二期ウルトラシリーズ」の最後を飾ることになる奇天烈な作品群たちです。


シリーズのファンの方や、社会科をちゃんと勉強された方ならご存知だと思いますが、当時(1974年)は「オイルショック」と呼ばれる、世界的な経済混乱が起こっていました。「OPEC」と呼ばれる「石油輸出国機構」の加盟国のうち、ペルシャ湾岸の国々が原油価格を大幅に引き上げ、更に「アラブ石油輸出国機構」が当時紛争を繰り広げていた「イスラエル」を支持していた「アメリカなどの西側諸国」への制裁として、石油の輸出を禁止してしまったんです。現代社会、石油が無ければどうにもなりませんよね。ほら、あなたが持ってるそのシャープペンシルも、髪を洗うシャンプーも、全部石油由来のモノですよ。


この経済不況は、ウルトラシリーズの制作を容赦なく圧迫しました。今となっては考えにくい話かもしれませんが、防衛チームのセットを維持する予算すら厳しくなってしまったんです。そこで考えられた案は二つ。前述の「円盤生物シリーズ」か、「ウルトラの国を巻き込んだ宇宙戦争」か。どちらにしても「MAC」の全滅は大前提でした。



1975年1月10日放送の第40話「恐怖の円盤生物シリーズ! MAC全滅! 円盤は生物だった!」がMAC全滅を真正面から描いた話になります。あの、トラウマ製造機「シルバーブルーメ」が大暴れする回です。松木隊員の誕生日パーティーの最中に起こった惨劇、轟く絶叫、MACの運命を見届けるためにレオに地球の未来を託すモロボシ・ダン...数え切れないほどのハードな描写は、視聴者にトラウマを植え付けるのには十分すぎました。


こんな衝撃的な始まり方をする円盤生物シリーズ。主人公の「おおとりゲン」は、一気にほとんどの仲間たちを失ってしまったわけです。子供以外を皆殺しにした「伝説巨神 イデオン」よりもキツい展開。これ以降も、レオは身体を切断されたり、容赦ない精神攻撃に晒されたり、シリーズでも屈指の鬱展開が続いていきます。結果的には、「生きる厳しさと哀しさを鮮烈に謳う」という作品当初のテーマはこの「円盤生物シリーズ」で結実しました。ハードな作風のお陰で、当時、レオの視聴率は低迷しました。だけど、今は多くの人たちに支持されている。時代の移り変わりって、不思議なモノですよね。レオよりもハードな「ウルトラマンネクサス」の登場や、「ウルトラマンメビウス」や「ウルトラマンゼロシリーズ」の劇中で師匠格としての地位を確立。もはや、当時の「未熟な戦士」というイメージは全くないと言ってもいいでしょう。


個人的に一つだけ不満な点があるとしたら、最初にも言った「適当な客演」ですね。光線技のエフェクトとか、「何してるの?」ってレベルで再現度が低い。第38話のウルトラマンが放つ「スペシウム光線らしきもの」は単なる禍々しい破壊光線にしか見えません。第34話の新マンの飛び人形なんかは...もはや別人です。誰がどう見ても、色以外では判別できない。時代性、仕方ないといえば仕方ないのかもしれませんが、そこだけはどうにかしてほしかった。シリーズを担ってきた大切な先輩ですから。(東映や東宝の作品も、当時の客演についてはあまりクオリティの高いモノとは言えません)


わたしは、「ウルトラマンレオ」という作品が大好きです。目を瞑らなきゃ見てられないような怖すぎる話もあるっちゃありますが、それを超える熱さがあるから、どうしても観てしまう。不思議な魅力を、もっと皆さんにも知ってほしい。阿久悠さんと川口真さんが手掛けた主題歌も最高。前期OPは主人公「おおとりゲン」を演じられた「真夏竜」さんが歌われています。後期も「スパイダーマン」や「人造人間キカイダー」を歌われた「ヒデ夕樹」さんの声が渋くて...


気付けば、多分過去最高のボリュームと言っていいほど語ってました。とりあえず、観てください!当時は「ノストラダムスの大予言」などが流行った終末的な雰囲気も感じられる作品でもあるので、かなり好き嫌いが分かれるかもしれない。だけど、好きな人はとことんハマれる作品であることだけは、ここで断言しておきます。


(前にタグをやりましたが、どうしても140字では語りきれないので、ここで語ってみました。)


「来週もみんなで見よう、ウルトラマンレオ!」(瑳川哲朗さんの声で)


そういえば、ナレーションが子供達に寄り添いすぎ問題ってのもありましたね。特に中盤の民謡を基にした話なんかは、突然MACを批判したり、露骨に問いかけてきたり、やっぱり暴走してるなぁ...って思っちゃいますね。まずい、このままでは2500文字を超えてしまう。ジュワッ!(無茶苦茶な終わらせ方)


以上!!

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