第1章 コスモスだらけ? ♯6
「まさか・・・。」
秋桜は確かめる。
「飛鳥か!?」
「? よぉ秋桜〜」
飛鳥と呼ばれる女は秋桜に手を振った。
「飛鳥姉!?」
隠れていた千夏は秋桜の声を聞いて出てきた。
「千夏も居たのか〜」
飛鳥は千夏にも手を振った。
そう飛鳥は秋桜の姉だ。
「じゃぁもう1人は・・・。」
「そうだ 椿お兄様だ」
「お兄ちゃん・・・」
椿は千夏の兄だ。
椿と飛鳥は学園長の命令で「どこか」に行っていた。
詳しい事は分らない。
でも、さすがに1ヵ月この学園に居て気づかないわけが無い。
何かが「おかしい」という事。
第1、椿達だけで無く、他にもよく学園長の命令で「どこか」に行っている。
第2、この学園は校則が無いに等しい。制服を着て学園に来て授業を受ける。先生に文句言わない。たったコレだけ。
第3、秋桜達だけでなく髪の色がおかしいこと。しかも、皆それが地毛か、自然に変わったかのどちらかだということ。
もちろん黒髪も居る。
だけどそれはスポ部のの数名だけ。
他は、全部赤とか、今毛先が緑とか・・・。
「それにしてもこれで園芸部これで全員そろったな」
「あぁそうやな」
「もう他の部員は全員居るらしいよ」
「マジかよ!? 俺ら最後・・・」
いきなり春斗、啓太、柚海、夕真の4人が出てきた。
秋桜と千夏を尾けていたけど、予想外の椿と飛鳥の登場で出てきたのだ。
「な・・・なんで先輩方が居るんですか!?」
千夏は力いっぱい叫んだ。
「まぁ気にするな」
「よし! 今日はもう眠いから解散!!」
春斗が言った。
「眠いから!? ・・・まぁいいけど」