第1章 コスモスだらけ? #5
ついに楽園庭に着いた。
「マジかよ・・・」
やはり春斗のいっていた通り楽園庭はコスモスだらけ・・・。
「ほかの庭はどうなってんだ?」
「他は大丈夫だ」
「本当か? 俺もう一回見てくる」
秋桜が言った。
「あっ!! あたしも行く」
千夏だ。
「じゃぁ早く!!!」
秋桜と千夏は他の庭へとかけて行った。
「・・・・・なぁ」
夕真が言った。
「なんかあいつ等イイ感じじゃね?」
「うんうんあたしもそう思う〜」
柚海も言った。
「確かにそんな感じするな〜」
これは啓太。
「じゃぁさ・・・あいつ等くっつけない?」
「え〜何それ〜 めっちゃくちゃ面白そうじゃん!!!」
「ええな!!! それ」
夕真の提案に2人は言った。
「部長は? 協力しますよね??」
「え? 何で俺が・・・」
「テメー協力するよな?」
柚海が怖い。
「わっ分った分った協力する」
「やった〜!!! 決まり♪」
「じゃぁどんな事する?」
「うーんまずさぁ今あいつ等つけようや」
「それもそうだな」
「よ〜し行こっか♪」
「・・・・・」
「オイ春斗!!! いくで!!!」
啓太は春斗を無理やり連れて行った。
*
その頃の秋桜と千夏。
「まずどこから行く?」
「じゃぁ流星苑から行こっか」
「じゃあ行くか」
流星苑は薔薇がある。
ここの薔薇は赤とピンクと黒がある。
「きゃぁ!?」
千夏が叫んだ。
「どうした!?」
「なんか誰か居る」
千夏は黒薔薇のほうを指差した。
「まってろ」
秋桜はそういって黒薔薇のトコへ行った。
たしかに何かガサゴソしている。
秋桜は左手に石を持って近寄った。
ココにはよく花泥棒が入ることがある。
珍しい花がたくさんあってそれを売ろうと考える奴が多いからだ。
「おーこの花綺麗にさいてんじゃん〜」
男の声がした。
「誰だ!!!」
そう叫んで秋桜は持っていた石を男に投げた。
「痛ッ!!!」
石は男に命中した・・・。
ワケもなくその声は女だ。
そう秋桜にはとっても聞き覚えのある声だ。
「・・・・・まさか」
秋桜は呟いた。