第1章 コスモスだらけ? ♯4
「美里〜部活行くよ?」
「あぁ!! 待ってー!!!」
少女の名前は 弾夢 美里 文化部で千夏の友達。
「ねぇ麻依はかなわない恋とかしたことある?」
麻依とは美里の友達で文化部。
「はぁ?? どうしたのいきなり・・・ !? あんた好きな人でもできたの!?」
「そ・・・そんなんじゃないよ・・・」
「誰だれ〜あっ! 中尾でしょ〜?」
中尾とは秋桜の苗字だ。
「え! ちが・・・・・く無いけど・・・」
「ヤッパリ!!!」
麻依は大喜びした。
「? ヤッパリ!!! って?」
「あんた中尾に好きですオーラ出しまくりなんだもん♪」
「えぇぇ!!! なんで!!」
「まぁまぁあたしみぃさのこと応援してあげるから♪」
みぃさとは美里のあだ名だ。
「・・・・余計な事しないでね?」
「もっちろん!!」
「・・・で、みぃさはいつから中尾の事好きなの〜?」
「4月から」
「へぇ〜4月って事はまだ好きになってから1ヶ月か〜」
「もぅ! からかわないでよ〜」
「あはは〜みぃさはカワイイんだから自信持ちなよ」
「・・・・嘘だ」
「嘘じゃないよ〜」
美里は千夏と正反対の『女の子っぽい子』だ。
千夏と同じくらい人気がある。
「そんな事ないよ・・・」
「どうしたの麻依?」
「みぃさが可愛くないんだったらあたしはゴミと一緒じゃん!!!」
「っえ! そんな事ないよ!!! 何言ってんの!?」
「そうか? じゃぁあたしは3年生に通用する?」
「そっそれは人の好み次第だよ!!!」
「無理に褒めようとしてない?」
「褒めようとしてる。」
美里はあっさり答えた。
「ほらーヤッパリあたしなんか・・・」
「ぐじぐじしないでどーんとぶつかればいいよ!!!」
「あたって砕けろじゃん!!!」
美里は胸をはって言った。
「砕けすぎて跡形もなくなったら?」
「もう! ポジティブに行こうよ」
「園芸部の先輩なんてあたしと全く関わり無いんだもん」
麻依の好きなのは園芸部の3年生。
そうあの人だ。
「っくしゅん!」
「どうしたんすか?」
秋桜が心配そうに聞いた。
「いや風邪でも引いたのかもしれない」
さぁて誰でしょう?