第1章 コスモスだらけ? ♯2
廊下を歩いていると声をかけられた。
「よう。お前ら呼び出しくらってんじゃん」
こいつの名前は「羽住 久遠」秋桜たちのクラ友。
(あー俺も園芸部入ればよかったなぁ)
そう、久遠は千夏が好きだ。
「まぁな」
そっけなく秋桜が答えた。
「お前に言ってねぇよ!!」
「はぁ? 久遠 お前らって言っただろ!!」
「分ってないなぁ〜 千夏こんな馬鹿と一緒に居たら馬鹿が移るぜ?」
久遠が千夏に笑いかけながら言った。
「そうだな!!」
千夏も久遠に笑顔を見せた。
それと同時に久遠の顔が赤く染まっていった。
それを見ていた秋桜はにやけながら言った。
「はは〜ん♪ ちょっと千夏先に行ってて」
「なんで?」
「いいから♪ いいから〜♪」
「・・・まぁいっか。 またね久遠」
そして千夏は歩き出した。
「ちょ! 待てよどうしたんだよ」
久遠が行ってしまおうとする千夏を見つけて必死に言った。
「まぁまぁ お前 千夏の事好きだろ〜?」
「!?」
「ねぇ〜 あたしどうすればいいの?」
久遠に引き止められて千夏はどうすればいいのか分からない。
「じゃぁ俺も行くかな〜 あの部長に怒られるの怖いし」
秋桜は『あの』を強調した。
「どっちだよ!!! じゃぁ久遠またな」
また千夏は笑顔で言った。
「あぁ またな!!」
久遠が照れながら言った
「またな〜 く・ど・う★ 詳しい話はまた今度な〜♪」
秋桜は最高におもしろいらしく機嫌がいい。
「さっさと行け! あほ秋桜!!」
そういって2人は久遠と分かれた。
(ふ〜ん♪ 久遠が千夏を・・・ おもしれー♪)
*
みんなの視線が痛い。
「なんか視線痛くね?」
「お前のせいだ」
「は?」
何のことだか分からないという顔で秋桜は千夏を見た。
「だからお前の髪が赤だから!!」
「・・・。」
「ハゲろ」
「!?」
「あのなぁ! お前の頭だって青だろうが!!」
「これは頭じゃなくて髪だ馬鹿」
「っ! この・・・」
「ハイハイ行くぞ」
手を振り上げた秋桜にあっさりと千夏が答えた。
「はぁ視線が・・・」
2人はこの視線を髪のせいにしていたが、本当はそうでは
ないのだ。
「ねぇ千夏先輩と秋桜先輩だよ!!」
「あっ本当!! 2人ともカッコイイよね〜」
「うん!! 髪の色とかカッコよすぎ!!!」
・・・本当はこの2人がカッコイイ(?)からなのだ。
前と違って長くなりました。
最近 小学校の卒業発表会という行事の練習で忙しくて書けませんでした。
(どうせ誰も読んでいないと思うけど)