トニーの秘密③
酒場を出るとトニーの父親が右往左往している姿があった。何か探しているように見える。
メアリー達に気づいたようで話しかけてきた。
「さっきはありがとうございました…
実はまた子供がいなくなってしまって…」
と焦りうろたえている姿は、大きな男なのに先程より少し小さく見える。
「さっきの子ですか?」
トニーが心配そうに聞いた。
「いえ、あの子ではなく、もう少し大きい5歳の男の子でジョンと言います。」
トニーの顔色が一瞬で凍りつく。
「俺達も探します!!」
と言って馬に飛び乗った。
メアリーとフランもそれについていく。
「ちょっとトニー!!なんでそんな急ぐの!?」
少し馬のスピードを落としながら話し出す。
「少し行ったところに森があるだろ??
あそこは盗賊や自警団が頻繁に出入りしているんだ!
あんな奴らに捕まったりしたら…!
しかも5歳なら行けない距離じゃない!!」
森の入り口まで行き馬を止める。
「俺はこの山を知っているから一人でいい。
二人は一緒に行動してくれ!ここは、大人でも迷って出てこれない森だからくれぐれも注意してくれ!」
三人は馬を降り、二手に別れ探し始めた。




