フランとメアリー④
メアリーの手にはフランの銃が握られている。
目の前の椅子にどっと腰を下ろし、無言でこちらを見てくる。
この世界、裏切り裏切られることが多々あった。細心の注意を払っていたはずなのにこんなことになるなんて…
先日の罠の件もある。誰かが裏切ったのか、それとも敵の…?
「誰だ!!誰に頼まれた!?」
「え?お前懸賞金かかってんの??
じゃあどっかに売ろうかな〜」
と、ケタケタと笑う。
写真より実物の方が幼く見える。
見た所15歳前後だろうか、俺よりは年下だろう。
こんなクソガキでしかも女に殺されるのかよ!
俺がこんな状態じゃなけりゃ…
「あれ?運が悪かったとでも思ってる?」
冷たい目で見下される。
「偶然のわけねぇだろ」
「は…?まさか…」
動揺する俺を尻目にあきれたように話し出した。
仕事柄たくさんの人を助けて来たから情報網は広いこと、狙いを定めた時点ですぐに動き出し、俺が弱るのを待っていたこと…
まさか、嘘の情報もこいつが…!?
ごくりと唾を飲む。
話し終えると、銃を置きナイフに持ち替えた。
ナイフを振り回しながら近づいてくる。
俺の頬にナイフをペタペタ当て話し出す。
「取引しよう。」
とニンマリ笑う。
「するわけねぇだろ!!」
「なぁ、今の状況わかってるか?
お前に拒否権はねぇんだよ。」
ナイフが首に沿えられる。




