フランとメアリー③
その二日後の深夜、フランは深手を負い歩くのがやっとの状態で逃げていた。
あの日の夕方に組織の招集があると聞いて指定の場所に行ったのだが、敵対するグループの罠で組織の多くの者が重傷を負う事態となっていた。
人目につかない路地裏に入ったところで、とうとう動けなくなり地面に倒れた。
その時、駆け寄ってくる人間がいるのを感じた。
だかもう力なく、ぼんやりとしか目に映らない。
か細い女の声が聞こえてきた。
「大丈夫ですか!?私の家が近くにあるのでそこで手当てしましょう…」
どんどん声が遠くなっていく。
どうやら敵ではないようだ。
まぶたがどんどん重くなっていった…
次にフランが目を覚ました時、自分の置かれている状況が全くわからなかった。
小さな部屋にベッドが一つ。
自分は椅子に座らされており、腕を椅子の後ろで固定され、縄で縛られている。
「!?」
(あの女は敵だったのか!?…)
両腕、両足に何度も力を入れるがびくともしない。
力を入れるたびに全身が燃えるように痛い。
殺されるのか…と落胆しながら自分の足へ目を落とす。
(傷が包帯で巻かれている…?
殺す気ならこんなことするだろうか?
いや、生かしたまま連れて来いという命令なら…)
「やっと起きた?殺し屋さん。」
明るい声を発しながら女が入ってきた。
フランはひと目見てメアリーだと気づく。
「お前…!!」




