出会い②【トニー視点】
街で騒ぎがあったと知らせがあり、すぐさま駆け付けると、見慣れない少年…いや女の子が銃を盗賊たちへ向けていて驚いた。
とりあえず保安官事務所へ連れてきたはいいが、目が合うと睨んでくるしすこぶる機嫌が悪い。
とりあえず目の前に座ってみる。
『まず名前から教えてもらってもいいか?
俺はトニー。この街の保安官だ。』
「…メアリー。」
『メアリー。まあコーヒーでも飲んで話をしよう』
温かいコーヒーを勧めるが手を付けるどころか見ようともしない。
『えっと…なんで怒ってるのか教えてもらうわけには…』
少し遠慮がちに聞いてみた。
「…あんたらが来たせいで賞金がもらえなくなる」
聞くと、この女の子は賞金稼ぎをして街を渡り歩いているらしい。
盗賊を捕まえて保安官に渡し賞金を貰うのだが、保安官自らが出向くと保安官が捕まえるため賞金がもらえないと言う。
『なんだそんなことか。』
少年に間違われたことなどどうてもいいんだろう。
「なんだとは何だ!それに生活がかかってるんだよ!」
にっこり笑ってみせた。
『やるよ、賞金。』
メアリーはえらく驚いた様子。
「いいのか!?捕まえてないのに!?」
『…まあ、全額は難しいだろうけど半分くらいならなんとかするよ。お前のお陰で奴らを足止め出来たし、数人には逃げられたが捕まれることもできたし。』
それを聞くとホッとし笑顔を見せてくれた。




