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EP5.「カイン登場」


ジョンソン「よーし! 領主様の命令で、オレたちはたった今、勇者になる為の試練が行われる平原にやって来たぜ!」


ワルオ「へっ! こんな試練、さっさと終わらせてオレ様が勇者になってやるぞ! お前ら二人はそれを指を加えて見ているだけでいいのさ!!」


サリー「なにそんな勝ち誇ったような顔をしながら偉そうな事を言ってんのよ? あまり図に乗りすぎると、逆にあんたがそういう目に遭うわよ? きっと。」


ジョンソン「ふっふっふ! この日の為に毎日剣を振ってきたんだ!! 絶対にオレが勇者となってやるぜ!! ………ん? 何だ? オレらの近くにある草むらの陰に誰かがいるぞ?」


ワルオ「おーおー、ホントだ、赤い髮に緑の鎧、武器に剣を持ってやがるなあの野郎。……てことは恐らく勇者志望者! オレ様のライバルって事か!!」


サリー「へぇ、そうなの。よくよく見ればなかなか強そうな感じがするわね。」


ワルオ「当たり前だ! ここは勇者になる為の試練が行われる場所なんだからな!! 弱えぇ奴が来ても意味がねぇ!! よし、このオレ様があの野郎がどんな奴なのか確かめてきてやる!!」


ダッダッダッ!!


ジョンソン「あっ! お、おいワルオっ!! また勝手な行動をっ!! 戻って来るんだ! と勇者の試練の前に面倒事になってしまうのは困るから、オレはこれからワルオの後を追うぜ!!」


ダダダダダッ!!


サリー「はあ、……やれやれね。呆れ気味にため息をつきつつ、わたしもジョンソンたちを追おうかしら。」


ザッザッザッザッ!!


…………………………………………………………


???「……まだか? ここで確か勇者の試練が行われるとか聞いたんだけど……?」


???「どう見ても普通の平原のようなんd、」


ワルオ「なぁ、その場でキョロキョロと辺りを見回してるようだが、もしかしてもしかしなくともお前も試練を受けに来たんだよな?」


???「!? か、肩を掴まれ……ッ!? ええぇっ!? 誰!? ……ってこの人目つき悪いっ!! 面倒くさそうな奴に絡まれたあぁっ!!」


ワルオ「!! おい! 聞いてんのかお前!! こっちの質問に答えず、なに困惑した様子で人の顔をジロジロと見てんだよ?」


カイン「ひ、ひいィ……! こわっ!! わ、悪かったよ……、質問に答えるからその手をどけてよ!!」


ワルオ「へっ! わかりゃあ良いんだ。オレは根っからの優男だから、お前の言う通りに潔くお前の肩をがっしりと掴む自分の手を離すぜ。」


カイン「ふぅ、……ビ、ビビったぁ。……僕は"カイン"。"ディベル村"からサイファスまで勇者になる為にやって来たんだ。……まぁそういう訳で僕は君の予想通り、この平原には勇者の試練を受ける為に来てるよ」


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