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ドライアイスプロジェクトの土地

「そうだったわ、あの時奥さんも息子さんも

一挙に亡くしてしまって

 気の毒だった」

「それはお気の毒でした」

「でも息子はまだ遺体が発見されておらず

アラスカの地で生きていると信じています」


「甲山さん、アメリカが進めているアラスカの

ドライアイスプロジェクトを

 ご存知ですか?」

「はい、内村に聞いて知っています。

五島商事はそのプロジェクトに参画して

発電機を初め様々な機材を納品しているとか」


「はい」

亮はそれを繋いだのは自分だとは言わなかった。

「うちのグループもかなりいい商品を作っているので

ぜひ参画したいと思っています」

「甲山さん。そのマッキンリーのある

アラスカに土地を買いませんか?」

亮は甲山の気持ちを察し甲山に話をした。


「アラスカですか?」

「はい、ドライアイスプロジェクト2期

工事の土地を買えばいいんです」

「そんな事を言っても、アメリカはその土地は

もう抑えてあるに決まっていますよ」

六助は首を振った。


「はい、もう抑えてあります」

「それをどうやって」

「その所有者がランド不動産です」

「えっ!アメリカに膨大な不動産を

持っていると言うあのランド不動産ですか?」


「はい、1期工事は石炭の廃鉱を利用しますが、

2期工事は谷底を利用します。

その一部をランド不動産から買うんです」

「そんな事できるんですか?」

「はい、出来ます」


「どうしてそんな事が言えるんですか?」

「簡単です、僕がランド不動産日本支社長ですから」

「えっ?」

甲山は一体亮が何者かわからなくなってしまった。

「アラスカの土地をアメリカ政府に提出することで

 アメリカ政府と取引が始まり様々な要求が来ると思います」


「その土地は間違いなくドライアイスプロジェクトで

使われるという確証は?」

「僕がそのドライアイスプロジェクト委員会のメンバーだからです」

「日本人の團さんがアメリカのプロジェクト委員会に?」

「僕はEB-1-1、第一優先ビザを持っているからです。

もちろん秘密保持契約書にサインしていていますから、

プロジェクトの概要しか話せませんが」


「あはは、正直な人ですね。ありがとうございます。

ぜひドライアイスプロジェクトに参画させてください」

甲山六助は亮の事をすっかり好きになった。

「今度日本に開設するランド不動産は、

日本進出を考えているアメリカ企業を

相手にして仕事をしますので、提携ができると思います。

東京の銀座には世界中のブランドがビルを買っています。

今、外国人観光客に人気で京都に近い大阪もそれが可能です」


「それは素晴らしい。うちはいい物件を持っていますよ。

黒崎は大阪の第2の首都を目指していましたから」

六助の目はやる気で輝き

絵里子は久々に見た力強い六助の顔を見て微笑んでいた。

「手を組めそうですね」

亮は立ち上がって手を伸ばし六助とガッチリと握手をした。


「ところで祐希さん、ドリンクの方は?」

亮は突然目の前に現れた、

祐希に聞いた。

「はい、千成さんのお陰でベースは出来あがたったわ、

後はテイストだけ」

「実はそっちの方が大変です。

モニタリングしなくては行けないので」


「そうか・・・それと女性向けにイソフラボンを

入れたり、男性向けにジンジャーを入れて

アルギニンとフェヌグリークを入れたものを作ったわ。

かなり単価が高くなるらしいけど」

「うん、効果があれば高くてもいいんですよ、

サンプルできるのが楽しみです」


「はーい」

「何の話ですか?」

六助は興味深そうに聞いた。

「アリゾナの地下水の販売の話です。

その水で祐希さんたちハーバード大学の

学生がエナジードリンクを作って販売をする話です」


「それは興味深い、優秀な頭脳を持った

ハーバード大学生の販売を見てみたい」

「はい、僕もです」

亮は自分で配合したエナジードリンクの効果には

自信があった。後は祐希達がユーザーどう獲得していくか、

期待をしていた。


亮は自分で作った媚薬成分を何ミリグラムか

配合する事を密かに考えていた。

「今仲間たちが企画を考えています」

「味が決まってサンプルが出来たら、おじさんに送ります」

「ああ、楽しみにいているよ」


「甲山さん、社長になるためには体力が必要です。

是非これを飲んでください」

亮は薬のボトルをバックから出した。

「これは?」


「健康になる栄養剤です。

一応僕は薬学博士なので効果は保証します」

「効果は間違いないわ、私も飲んでいるの」

絵里子がニコニコと笑った。

「私も欲しい」

祐希がボトルを掴んだ。


「いいけど・・・」

亮はこれを飲んで祐希がフェロモンを出して

周りの男友達が豹変して危険な目に会う事を危惧した。


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