表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
80/196

新宿を張る

「おはようございます」

亮が5時半に銀座の事務所に入ると

雪と麻実はモニターの前で仕事をしていた。


「おはようございます」

「朝早く済みません。麻実さんどうですか?」

「新宿駅だけじゃなくて、東京、神奈川全線の

駅の防犯カメラに繋ぎました」


「それは凄い、二人とも徹夜だったんですか?ご苦労様です」         

亮は雪と麻実二人が徹夜でハッキングしてくれた事に感謝した。     

「ええ、まあ」

雪はマギーと玲奈と一恵がさっきまでここに居た事を

言えず気のない返事をしていた。


「亮さん、各カメラに映し出された映像と顔認証システムが自動的に

照合し国城が現れたら自動追跡をします」

「了解、さすがロビンの開発システムだ凄い!」

亮は感心しながらスイッチを切り替えて色々な駅の画面をモニターに

映し出していた。


「国城は新宿から下り電車に乗って町田に向かい、

町田から新宿まで向かうと推測されます。急行で片道36分

ピーク時間を狙うなら町田発が7時30分から8時30分頃です」

「そうなると新宿を早くても6時50分頃に出るわけね」

雪が時間の計算をして答えた


「雪さんこの無線機誰と繋がるんですか?」

亮は新宿駅のカメラ映像を見ていてテーブルの

上に置いてある無線機を見つけた。

「あっ、それは」

麻実が言い訳をしようとすると

亮はマイクのボタンを押した。


「皆さん、朝早くからご苦労様です。マイクのテストです」

亮はモニターを見た時南口のマギーと

地上西口の玲奈と地下西口の一恵の

姿を確認していた。

マギーがカメラに向かって手を振った。


「マギー、スカート短すぎ。犯人を捕まえる前に痴漢に合うぞ」

「平気だよー」

「玲奈さん、珍しくジーンズですね。よろしくお願いします」

「ひょっとしたら走るかもしれないので」

「メガネを掛けた一恵さん。OLっぽくて

いいですよ。よろしくお願いします」


「はい、昨日100均で買ってきました」

「私に気づきませんか?」

早苗の声が聞こえた。

「ええ、まさか女子高生になっているとは思いませんでした。

 それにいまどきの女子高生はルーズソックスなんか履いていませんよ」

亮は吹き出しそうになっていたのを堪えていた。


「早苗さん、どう見ても女子高生に見えるわよ」

「本当!」

雪が早苗を褒めると早苗は喜んで飛び跳ねた。

「早苗さん、ルーズソックスを脱いで

ハイソックスに履き替えてください。

 お願いだから・・・。それにスカート短いし・・・」

亮は悲しそうに呟いた


「さて、皆さん国城が現れる予定時間は6:30分、一恵さんさんは

 直ぐに下り電車に乗ってください。

早苗さんは代わりに西口地下を張ってください」

「行き先は?」

「相模大野です」

亮は一恵を先に行かせ相模大野で待機させる事にした。


「一恵、了解」

「早苗、了解」

「マギー、玲奈さんはこのまま待機してください」

「了解です」

亮は二人の返事を聞くとまだ時間がある事を確認して

椅子に深く座りのけ反って背中を伸ばした。

「亮、お疲れね」


「ええ、まあ。どうしてみんなが6時に

新宿に行っていたんですか?

 僕と美咲さんしか知らない情報なのに」

雪は亮の肩に手を乗せた。

「それは、亮が持ったままの盗聴器のせいよ」

その質問に麻実が答えた。


「盗聴器?」

「ええ、亮が塩見と接触した時に心配だから

 亮のバッグに盗聴器を忍び込ませていたの。

 探偵社は便利よね」

ニヤニヤ笑っている麻実の顔を見ると

前夜の事すべて聞かれていたようで

気が気ではなかった。


「麻実さん。ど、何処まで聞きました?」

「何処までだったかしら」

とぼけている麻実を見た亮は振り返って雪の顔を見ると

雪も笑っていた。


亮は慌ててバッグの中をまさぐった。

「ど、何処だ」

「うふふ、嘘よ、亮。昨日美咲さんから人員が足らないから

 手伝って欲しいって」

雪が答えると美咲が昨夜人員を手配したと言う言葉を思い出した。


「そう、良かった」

亮は胸をなでおろした。


そこへ美咲から電話がかかってきた。

「亮、女の子たちの配置はどう?」

「はい3ヶ所に付きました。そちらは?」

「下田さんは西口地下、根本さんは南口

そして白石さんと樫村さんはに西口地上付いたわ」


「了解です」

亮は下田と根本と白石と樫村の姿を監視カメラのモニターで確認した。

亮は駅の監視カメラにハッキングして駅構内を

監視している事は違法であるために美咲に明かせなかった。


「亮、西口地上でアラームがなっています!」

麻実が声を上げた。。

「麻実さん、メインモニターに映して出してください」

「はい」


麻実が操作してメインモニターに

映し出したのは細身で茶のショートパンツに

黒の7cmヒールのショートブーツ、黒のパーカーにロングヘア

そして大きなバッグを持った女性だった。


「これ、女性じゃない」

雪がモニターを指差した。

「国城が女装しているんじゃないかしら?」

「とても足が綺麗だわ、男性が女装すると

もっと膝が曲がってぎこちないはず。

顔も全然違うし」

雪と麻実は顔認証システムを疑った。


「待って、身長158、バスト80B、ヒップ76、お尻が小さく

 太ももよりスネが長い間違いなく男性です。

麻実さん直ぐにキャプチャーしてみんなのスマホに

 写真を転送してください」

「了解」


「みなさん国城は女装して小田急線西口地上から改札に向かっています。

 6時36分発小田原行きに乗る可能性があります。4,5番線に

急いで後3分しかない」

亮はマギーと玲奈と早苗に伝えた。

「マギー了解」

「玲奈了解」

「早苗了解」


マギーは改札から階段を駆け下り早苗は改札から階段を駆け上がった。

「玲奈、対象者発見7号車に乗車。私も乗ります」

「了解、マギー、早苗さん6時36分小田急線に乗車してください」

亮は女装した国城が車両に乗るのを確認して指示を出した。


「マギー6号車に乗車しました」

「早苗5号車に乗車しました」

「了解、怪しまれますので各車両で待機してください」

「了解」

三人の声が聞こえると亮は大きくため息をついた。


「玲奈さん町田までの39分間どんな行動をするか監視してください」

「了解、こちら乗車率40%何も出来ないと思います」

「了解、続けて監視お願いします」

~~~~~

「なんだ現れないじゃないか。おい、根本現れたか?」

西口地下で見張っていた下田は愚痴っぽく無線で根元に聞いた。

「いいえ、こっちはまだ現れません」

「本当にここに現れるのか、誰かさんの分析ミスじゃないか」

下田は亮の悪口を美咲に聞こえるように言った。

それを聞いていた美咲も亮の分析に不安になってきた。


「亮、本当に国城が来るのかしら不安になって来たわ」

美咲から亮の所に電話がかかってきた。

「いま電話しようと思っていました、うちの連中が国城を見つけて

 6時36分の下り急行で尾行しています」

「そんな・・・直ぐに向かわせるわ」

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ