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四菱銀行

「亮の推理で犯人の目処を立てて行方を追っているのですが、

捜査員が少ないのでまだ居所が分かりません」

「わかった、刑事局の方に話しをして警視庁に協力を頼んでおく」

「はい、でもあくまで亮の推理で動いているので

 まだ、確証はないんです」


「確証がないか・・・それでは警視庁に無理強いできないな」

「でも、亮の言っている事は正しいと思います。

 ICチャージ泥棒このまま続いたら大変な事になります」

美咲は真剣な顔で巌の目を見た。


「分かった、もう少し待ってくれ。私が何とかする」

「お願いします。お父さん」

~~~~~

野田夫妻が帰って間もなくアイザックとピョートル、

アントンそしてナターシャ、クラウディア、

イリーナが事務所にやってきて久々に

会った亮とアイザックはがっちりとハグをした。


「やあ亮、具合はどうだ?」

「もう大丈夫です」

「心配したぞ、ハワイでゆっくり療養

していたと思ったら訳の分からない

連中とドンパチ撃ち合いしているんだからな」


「はい、お陰さまで助かりました」

亮はそう言ってピョートルとアントンを見つめた。


「早速だが例の件でロシアは経済制裁を

受けて大変な事になっている。

シベリアでやろうとしていたドライアイスプロジェクトも

中断している。幸い我々はヨーロッパ、アメリカで

商売をしていたのであまり影響は受けていないが、

これからは国外脱出組が増えるだろう、

我々のママはウクライナ人なので弟のいる

イタリアに拠点を移している」


「ある意味でチャンスかもしれませんね」

アイザックは不機嫌に亮に聞いた。

「何がだ?」

「おそらく、IT関係の人間なら自国の状況を

把握している優秀な人材です。彼らは今の母国から

逃げ海外で働こうとしています。


そこに働ける環境を作ってあげれば良い

思っています」

「確かにロシアには優秀な人材は他にも

スポーツ、科学界にもいる」

「まあ、そちらは亡命になってしまうので、

若いプログラマーレベルで」


「そうだな、そのレベルなら沢山いる、

他にはバレリーナやモデル音楽家は

仕事がなくて喘いでいる」


「僕は今、山梨県に海外移住者タウンを作っています、

メインはアメリカ人なのですが、

ぜひそこに迎え入れたいと思っています。

計画では近くにIT系会社、スポーツ施設、

縫製工場、製薬会社があります」


「うん、わかった是非その計画に

乗らせてくれ、それからもう1つ」

「はい?」

アイザックは亮を事務所から誘い

屋上庭園で亮に話した。


「亮、我々の組織が近うちに世界で大きな

テロが起こると言う情報を掴んだ」

「組織と言うとロシアマフィアですか?」

亮は聞きにくい事を遠慮なくアイザックに聞いた。


「人聞きの悪いこと言うな。弟のイリヤが

武器の闇市場で聞いた情報だ」

「武器の闇市場?イリヤが出入りしているんですか?」

「いや、情報収集に行っただけだ」

アイザックはイリヤが武器の取引に

関与している事を否定した。


「もっと詳しく聞かせてください」

「うん、武器闇市は世界中からありと

あらゆる武器が集められる、拳銃、ライフル、

マシンガン、バズーカ、爆弾、戦車、戦闘機

そしてミサイル。そこへ世界中の

テロリストが買いに来るんだ。


「そんな事って007の話しじゃなく本当にあるんですね」

「ああ、情けない話しだがロシア製もたくさんある」

「アメリカ製も?」

「もちろんだ。円安と言っても円は

安定していて多額のユーロを持っている連中は

面白くないそこで日本でテロを起こし円を

暴落させその時に一気にユーロを手放すつもりだ」


「アイザックひょっとして日本に物を売ると

言っているのはレアアース? 」

「ああ、今世界中欲しがっているのは半導体の原料

レアアースだ、我々はそれの流出ルートを

作っている。円建てが今一番儲かる」


「あはは、なるほど。アイザックに取って

円の暴落は困るわけですね」

亮はアイザックにそれのルートを聞かなかった。

「その通りだ。何とかテロを未然に防いでくれ、力を貸す」

「それで、奴らは白人や黒人は日本では

目立つのでアジア人や日本人を訓練し

 日本に送り込んでいる。注意しろ」


「日本人もですか?」

亮は軟弱な若者が増えた日本人がハードな

訓練を受けてテロリストになるとは信じがたかった。

「その組織に訓練を受けた人間は

捕まっても決して何も話さないそうだ」


「何も話さないんですか・・・」

亮は恵里香を脅していた男を思い浮かべた。

ただ、円暴落を狙ったテロリストの割には

マッスルカーブの従業員を脅すと言う

小さな事だと思った。


「思い当たる事でもあるのか?」

「ええ、マッスルカーブの従業員が脅されていたんです、

アントンが捕まえたが口を割らない男に」

「ん?それはありえない事でもないな。

アメリカの企業はかなり狙われている、

ひょっとしたらひょっとするぞ」


「分かりました。この情報出所を伏せて

警察庁公安部に報告しておきます」

「ああ、それが良いだろう」


亮は事務所に戻って栗田に電話を掛けた。

「栗田さん、團です」

「おはようございます」

栗田は突然亮から電話があって嬉しさを

抑えきれなかった。


「5億ドルを運用したいのですが」

亮アメリカの20億ドルと半分10億ドル

その半分の5億ドルをF電機の事を見込んで

四菱銀行に預けたかった。


「本当ですか!」

「はい」

「すぐに弊行へ来ていただけると、

担当者を紹介できるのですが」

「わかりました」


亮はすぐに玲奈と大手町の四菱銀行に行くと応接室に通された。

まもなく栗田が数人の男性と入って来た。

「お待たせしました、團さん。当行の頭取の平田です」

亮は栗田がいきなり頭取を紹介されて慌てて挨拶をした。


「はじめまして、團亮です。よろしくお願いします」

「團さん。実はあなたの事はいなほ銀行の

横山頭取に聞いて存じ上げていました」

「おそれいります。早速ですが、

5億ドルを運用したいのですが」

亮が言うと名刺を持った男がたっていて

不動産部門、株式投資部門、そして四菱工業、

四菱商事の長がいた。


「僕はドライアイスプロジェクトの

プロジェクトメンバーにおります。

詳しい内容は非公開ですが、重電機に強い

四菱さんが入ればプロジェクトで良い

ポジションに付けると思います」

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