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蓮華と桃華とママさん

美咲は亮が言った事に感銘し亮が善人だった事で

ホッとした。

「それで犯人の特長は?」

「もう、描いてあります、

身長173cmニューバランスの白の

靴のかかとの高さを引くと170cmくらい、

年齢20歳前後、

色黒、体毛も濃い、顔、身体的特徴からだと

沖縄出身ではないかと」


「えっ」

美咲は亮が余りにも早く分析をしたので驚いていた。

「沖縄の高校生は白いニューバランスを履くんです。確率は高いはず」

「声の分析だと声が高く、咽喉が開いていないので

精神的に不安を感じていて上京して間もないか、

誰かに命令されて動いている可能性があります」


「どうやって声を録音したの?」

「それはちょっと・・・池袋駅から乗車しているので

住まいは埼京線、西武池袋線、

 東武東上線沿線それと有楽町線ある可能性があります」

亮は女子高校生に声を録らせた事は隠した。


「分かったわ、被害が出ているか調べてみるわ」

「美咲さん、おみやげ」

亮はバッグからマカダミアナッツチョコレート取り出して

美咲に渡した。

「やっぱりこれか・・・」


「いや、ティシャツも買ってきたんだけど

 他の人にあげちゃって、後で渡します」

睨みつける美咲に亮は慌てて弁解をしていた。

「いいわよ、帰ってみんなで食べるわ。

どうせならブランドの小物が欲しかったな」


「それは美宝堂で売っているのでプレゼントしますよ」

「分かっていないなあ。おみやげだから良いのよ、

おみやげだから・・・」

亮は子供の頃から日本屈指の高級店の息子として育った為に

海外でブランド商品を買ってくるという感覚がまったく無くて

美咲の言う事が理解できなかった。


「そう大事な事、内閣情報調査室が

あなたに調査協力を要請してきたわ」

「断ってください。政治的なスパイは嫌です」

「中田首相がこの前の事であなたをとても気に入ったみたい」

「日本はトップが代わる度に方向性が変わる可能性があるので

内閣情報調査室は信用できません」


「確かにそうね。父の警察庁警備局の方が、

情報収集能力があるかもしれないわ」

「政治家や役人の為の情報収集の為の

組織働くより弱い一般市民の為に

 僕は動きたいんです。まずは一文字の事件を

片付けましょうね、美咲さん」


「そうね、そちらの方が大事ね。その件は

落ち着いたら警察庁の方へ来てくれる?」

「はい、分かりました。明日行けると

思います、食事はその後に」

「待っているわね」

美咲が立ち上がって微笑んで

亮にハグをして帰って行った。


美咲と入れ替わりに三島玲奈と新村一恵が

会社に出勤してきた。

「おはようございます」

亮は二人に深々と頭を下げると

玲奈と一恵が次々に亮にハグをした。

「お帰りなさい、亮」

「ご心配かけました」


~~~~~

上野駅、神田駅、東京駅の改札口で

十数人のICカードが使えないと言うトラブルが

起きていたが、その時は事件と認識されず

警察に通報されていなかった。

~~~~~

10時過ぎに蓮華と桃華は亮の母親久美と

池袋のデパートに来ていた。


立体駐車場に着くと堤という胸章を付けた

外商部の男が車の前に立っていた。


外商部とは法人や多額の購買をしている個人客を対象に

訪問して営業、販売する部署で値引き価格を販売をする。


「いらっしゃいませ、團さま」

「おはようございます、堤さん。今日はお供を連れてきたわ」

「いらっしゃいませ」

堤は蓮華と桃華に丁寧に頭を下げた。


「蓮華ちゃん、桃華ちゃん今日は

二人の洋服を買いましょうね」

蓮華と桃華は突然久美言われて唖然としていた。

「でも悪いです・・・」


「いいのよ、このデパートは美宝堂の取引先だから

 時々私達がここでお買い物をしなくちゃいけないの」

「そうなんですか」

桃華はオドオドして答えた。


「そうね、ジーンズとカジュアルそれと靴ね。

ランジェリーも要るかしら

 亮のデザインするランジェリーは

高くて動きに難いものね」

「ありがとうございます。ママさん」

蓮華と桃華は遠慮なく服を買ってもらう事にした。


「その後は一緒に食事しましょう」

二人は外商部の女性に連れられて喜んで売り場向かった。 


「奥様、ご子息は?」

「昨日出張から帰ったばかりです」

「それは忙しいことです。ご子息にはいつも商品、陳列の等の

アドバイスをいただいています。ぜひまたお連れ下さい」

「まあ、息子はそんなおせっかいを、申し訳ありません」


「いいえ、本当に適切な指示をしていただくんです。

弊社の企画部の手伝いを

 いただきたいほどです」

久美は堤にそう言われてまんざらでも無いと思ったが

亮が女子従業員にちょっかいを出しているのではないかと

心配になっていた。


~~~~~

亮は和美から受け取った書類を

すべて目を通し決済を済ませ

玲奈と一恵、ナターシャ、クラウディア、イリーナから

次々に報告を受けていた。

「お腹が空いた、何か食べましょう」

亮が立ち上がると一恵がクスクスと笑った。


「亮、お昼はお弁当が届く事になっているの」

「あっ、お弁当屋さんと契約したんですか?」

「いいえ、亀山さんが作ったレシピで上のレストランから

機内食のサンプルが届くんです。

食べた後のアンケート記入が面倒だけど美味しいわ」

一恵が言うとナターシャたちが指を立ててうなずいていた。


食事を終えた亮は亀山のレシピに感想を書き終え

一恵に聞いた。

「一恵さん、アンケートのデータはどこにありますか?」

「私のPCに入っていますから送ります」

亮は一恵が送ってくれた亀山のレシピの完成度高さに感動し

アンケートをすべて読んだ。


ナターシャたちはエステの研修が終り、

山都の経営しているエステティックサロンで

実際に働いて評判も良く、ロシアンバストマッサージ

は評判が好評を博していた。


ロシアンマッサージは、世界一巨乳が多い

ロシア人を発想にDUN製薬が作ったクリームで

マッサージをして低温処置後、オリジナル低温ブラ

を付ける施術である。

低温処置とは気温の低い国の女性はバストが

大きいと言うデータの為に、亮が開発した

鉱石の入った温度の低いブラを付けて

体内の脂肪を胸に集まる効果を

利用して胸を大きくする。方法である。


亮は直子と一緒にエステサロンの店舗

計画しており、すでに渋谷に開店の

準備が出来ていた。


そこにプロゴルファーの佐久間陽子が

トレーニングを終え事務所にやって来た。

「おかえりなさい、團社長」


「すみませんが、さっそくですが山梨のゴルフ場

 をホームグランドに動いてください。

それでオフにはハワイで練習してください」

「はい?」

「はい、佐久間さんはゴルフ場専属になってください」

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