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新しいボディガード

「真紀子。この男はダメだ。もう近づくな!

外見はどうでもいいから真面目な

 男を捜せ」

「でも・・・」


「変な男にひっかかって私の顔に

泥を塗るようなまねをするなよ」

岡村はプリントをテーブルに置くと

席を立って行ってしまった。


真壁はそれを取り上げてじっくりと見た。

「削除?」

亮の調査欄に削除された部分がたくさんあった

事に真壁は気づいた。


「真壁さん、見せて」

真紀子が見たものは亮の交友関係に書いてある

人気タレントの金子紀子、人気モデルの木村涼子、

元AKKの白尾尚子、

スーパーモデルのシンディ、ケイト、モニカ、

人気女優のジャネット

人気歌手のブルックの名前だった。


そして真紀子はこんなイケメンの亮と一緒に街を歩いたら

どんなに人の目を引き、友人に自慢が出来る事を想像していた。

「でも、とてもプレイボーイに見えなかったわ」

真紀子が呟くと真壁が黙ってうなずいた。


~~~~~

亮はみんなが集まっている船内のリビング行くと

亮の目の前をナイフが飛んでいった。

「な、なんだ」

「こんなところでナイフ投げして外れたら

 高級な家具に傷がつくだろう」


亮はナイフの突き刺さった5m先の板の元に

行って黒いマジックで書いた真ん中の

丸の部分からナイフを抜いた。

「ごめん!今みんなでナイフ投げをしていたの

今投げた美喜さんが一番だよ」

小妹が笑って亮に謝った。


「小妹、マギー一緒に来てください」

「何?」

「作戦会議です」

「じゃあ、俺達も行くぜ」

アントンが亮の手を引いた。


「すまない、君達はダメなんだ」

「どうしてだ?俺達は亮の事を大好きなんだ」

「君達のボスはアイザックだから」

亮はすまなそうな顔をした。

「分かった」

ピョートルがアントンの腕を引いた。


「あれ?」

「なに?」

小妹が声を上げると亮が聞いた。

「普通、ここでピュッとナイフを投げるとど

真ん中に当たるだけどなあ」


「そんな映画みたいな真似・・・」

亮はそう言って3歩歩いてナイフを思い切り投げた。

「カーン」

鉄パイプに当たって跳ね返って的に当たった。

「当たった、凄い!」

美喜が手を叩いた。


「僕は捻くれているから真っ直ぐ投げられないんだ」

「凄い、しかも7mだし・・・」

小妹は亮の後をついていった。


~~~~~

亮と小妹とマギーとキャシーのいる部屋に入ると

三人の笑い声が聞こえた。

「楽しそうですね」

「ああ、いい話を聞いた」

亮が聞くと文明が満面の笑みを浮かべていた。


「何ですか?」

「いや、日本のテレビ番組にコメディアン

がたくさん出演しているのが

 変と言う話しをしていたの」

亮が聞くとキャシーは慌てて文明と

ロビンに話していた内容をすり替えていた。


「確かにコメディアン多いのは確かですさっきからキャシーが

日本のテレビ番組の話しをしていますが

 何か理由でも有るんですか?あまり面白く無いと思いますが」

「ちょっと、日本語の勉強よ」

「なるほど・・・」

亮はあまり納得言いか無い面持ちで答えた。


「小妹とマギーに来てもらったのは、

ジャック・モーガンの

次のターゲットを予測しなければならない」

文明は世界の警察組織が監視をしている

ジャック・モーガンの次の手を意識していた。


「はい、僕が思うのには円高でセキュリティの弱い

日本を狙ってくるのでは無いかと思っていたんですが

 、今回の20億ドルをアメリカが没収した事で

アメリカに対し恨みを持ったと思います」

「なるほど、アメリカを狙うか・・・しかし、

かなりアメリカでのテロはかなり厳しいぞ」

文明は亮の言葉に考え込んだ。


「やはり日本じゃないかしら、この円高でドル

買いして一挙に円が暴落したら大儲けが出来るもの

ジャック・モーガンのメリットは

大きいわ、だいたい今回のハイジャックだって

日本の航空会社を狙った訳だし」

「そうですね」


亮は何故か納得がいかなかったがそう考えざるを得なかった。

「では亮はジャック・モーガンの動きに注意を払え

 このハワイで亮の命を狙ってきたんだからな。

それこそ20億ドルの件で恨みをかっている筈だ」

文明は亮が危険な状態である事を言いたかった。


「わかりました、殺られるまえに殺るしかないですね」

亮は自分が命を狙われているとは信じたくなかったが

こっちから攻める事を三人に言った。

「小妹、暗鬼の力を借りるぞ!」

文明はキャシーに知られないように中国語

で話をした。

「はい」

文明の言葉に小妹は拳を握った。


その時、キャシーにアイザックから電話が掛かってきた。

「キャシーですか?」

「はい」

「ピョートルとアントンが私のところを

辞めたいと言って来た」

「どうしたんですか?」


「命を懸けて亮を護りたいそうだ、よろしく頼む」

「まあ、素敵な白熊さんたち。分かったわ」

「亮に電話を代わってくれないか?」

アイザックが言うとキャシーが

亮のところへ電話を持っていった。


「兄弟、アイザックだ。元気になったようだな」

「はい、おかげさまで」

「ボディガードしか出来ないがピョートルと

アントンよろしく頼むよ。彼らの報酬は私が

払う」


「分かりました」

「近いうちに会おう」

「了解です」

亮が電話を切ってドアを開け

外に立っていたピョートルとアントンを中に入れた。

すると美喜も一緒に入って来た。


亮は微笑みながらピョートルの胸を握り拳で突いた。

「亮、俺達は死んでもお前を護るぜ!」

ピョートルとアントンは目を潤ませ亮を抱きしめた。


「ねえ、私も亮の個人ガードから

みんなの仲間になります」

美喜が亮の腕を引くと全員が美喜の方を向いた。

「ダメです。もう一度モデルの世界に戻ってください」

亮はきっぱりと断った。

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