最終話
「本当ですか?」
亮は意外なところでF電機の株主を発見した事に感激した。
「F電機はもう無理ですね、諦めて売ろうと」
「いや、ちょっと待ってください。株価が上がるかもしれませんよ」
「本当ですか?じゃあ仲間にもそう伝えます」
「他にもF電機の株主さん知っているんですか?」
「はい20年前、F電機はパソコンで一世を風靡していましたから
株の事なんか知らず小金を持っている
役者に証券会社は売りに来たんです」
「そうですか。それでどれくらいの株数になるんですか?」
「仲間みんな合わせると200万株になるはずです、
ただし、売っていなかったらの話ですけどね」
「200万株もあるんですか。今度臨時株主総会を
開きたいので、委任状をいただけますか?」
「勿論です、團さんに協力しますよ」
亮はF電機の主要株主に頼んで臨時株主総会を行う予定だったが
予期せずにF電機の株主を見つける事が出来たことに
感激した。
「ありがとうございます、明日にでも署名をいただきに伺います」
「いいですよ、でも我々の株だけで開催できるのですか?」
「大丈夫です。大株主の銀行の協力をいただいていますが、
それだけでは株主総会を開けない状況でいたんです」
亮は和田の快諾を得て嬉しくて手を握りしめた。
~~~~~
「仁木さん、三雲さん、美喜です」
美喜は亮から受け取ったイヤフォンマイクで
仁木達に連絡を取った。
「おお、美喜元気か?君が仲間と聞いて驚いたよ」
仁木が懐かしそうに答えた。
「ええ、私も驚きました。それで豆腐屋が
キム・ユンヒの仲間だそうです」
「なんだって、あの小針茂蔵か!」
三雲は驚いて答えた。
「はい、今小妹と言ってもわからないか・・・
蓮華と桃華が後を追っているそうです」
「あいつ、警察に捕まった後、忍者の
インストラクターとしてヨーロッパに渡り、宝石強盗団とか
スナイパーになったとか悪い噂を聞いている」
「ええ、一族の恥だわ」
「それでどうする?俺たちはまだ六本木のホテルにいるから
蓮華たちの応援に回った方が良いな」
「はい、そうしてください。ところで茂蔵って
どんな技を使うんですか?」
「あいつはあだ名は豆腐屋なんだが体を鋼鉄に出来る」
「やはり・・・」
美喜は倒したはずの茂蔵がキム・ユンヒを助けに来た事に
うなずけた。
「じゃあ、俺たちも蓮華と連絡を取ってキム・ユンヒの後を追う」
「お願いします」
~~~~~
「亮さん、羽田空港内の防犯カメラにアクセス完了」
麻実から亮の元に連絡があった。
「了解です。森田は見つかりましたか?」
「いいえ、まだです。今探しています」
「それと、一文字たちは渋谷のグリーンの本社に
向かいました」
「了解・・・」
亮は一文字が何か別な行動をすると思っていて
気抜けしていた。
「亮、グリーンの情報が取れたわ
代表取締役南部隆弘43歳、5年前にナスダックで上場。メインバンク
関西ステート銀行、面白い事に創業時のメンバーに葛原がいたけど、
上場と同時に葛原は社員を一部引き連れて独立、
ピーエヌエーは葛原が在籍中に作った
システムとゲームの著作権でグリーンを
相手取って5件の訴訟を起こしているわ」
「なるほど南部にとって葛原はライバルどころか敵になる訳ですね、
関西ステートがメインバンクとなるとグリーンの上場の時に
塩見が絡んでいた可能性があります。そしてピ-エヌエーの
上場の時は山田組がしきった」
「そうか塩見と山田組の仲の悪さはこれが原因?」
「ええ、考えられます」
塩見は山田組を利用して亮に攻撃を仕掛け
葛原に敵意を持たせ逮捕に仕向けた。
三瓶を使って亮の殺害を失敗した後になりを潜めていた塩見は
裏でそれを画策していたのであった。
亮はそれが悔しくて口にも出せなかった。
「行くぞ!」
亮は自分を冷静にするために大きく息を吸って吐き
車のスピードを上げた。
羽田空港国際線ターミナルに着いた亮は
後は和田に頼み美喜と一緒に車を降りた。
「雪さん、ターミナルに着きました。森田は何処ですか?」
「はい、ニューヨーク行のチェックインが終わって
出国するところです」
「了解」
亮は走って森田を見つけた。
「待て!森田耕作」
森田は亮の声を聞いてゆっくりと振り返った。
「久しぶりだな、團亮」
「森田、すべてお前が仕組んだんだな!」
「ふふふ、そんな事知らん」
「今、すべての繋がりが分かった」
「捕まえられるものなら捕まえてみろ、
どこかの誰かみたいに空港でな」
森田が言ったのはかつて一文字が野口麻実の訴えで捕まった事だった。
「くそ!森田」
亮は何の証拠もない為に森田を
捕まえられない悔しさで唇を噛んだ。
「あはは、團亮。アメリカでまた会おう」
森田は笑いながら出国カウンターへ消えて行った
「なぜだ」
亮は森田が言い残した言葉に首を傾げた。
「亮、森田を私たちの手で絶対捕まえよう」
「はい、必ず」
亮は美喜に背中を叩かれ
いつの間にかマギーと裕子が亮の後ろに立っていた。
「マギーみんなに連絡してくれ、アメリカに行って
奴らを叩き潰す」
「了解!」
グッド・ジョブ媚薬 6部
復活編
終
7部へ続く




