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和田謙

「あった、時計の後ろについている

ザラザラした黒いつまみが有りました」

「それを回せませんか?」

「回せるみたい」

「お願いします」

「はい」

孝子がそれを回すと点滅が止まった。


「亮さん、点滅が止まったわ」

「ご苦労様、それはそのままして戻ってきてください」

「はーい」

狭いダクトの中で孝子は方向転換できず

後ろ向きに這って形のいいお尻を出していた。


「早苗さん、タオル毛布で彼女をくるんでやってください」

「分かりました」

亮は従業員用のドアを開け13階に向かった。


~~~~~

「テジャン、ユンヒ。葛原が逮捕されました」

ユンヒの部下がユンヒに報告をした。

「分かった」

ユンヒは黒い箱のボタンを押した。

その黒い箱から発せられた電波は爆音を立てて

駐車場内に白煙を放ち非常ベルが鳴り空調が止まった。


「成功です。消火システムが稼働して空調が停止しました」

「分かったわ」

ユンヒは孝子がスイッチを切ったとは

知らず目の前にあるタイマーを押した。


ガスの発生装置にはタイマーがついておらず

ユンヒが押したタイマーが

時間に来た時に作動させるものだった。


「忍び込んでいる五人は爆発を合図に脱出する予定です」

「わかった、私たちも脱出するよ」

「はい」

ユンヒは弟のミンホと二人の部下に命令をした。


~~~~~

「亮、鈴木聡発見、ホテルの前からヒルズに向かっているわ」

13階に向かっている亮に雪から連絡があった。

「了解!蓮華、桃華。ユンヒを捕えてくれ僕は鈴木聡を捕まえる」

「大丈夫よ。任せて」

蓮華が答えるとその隣には小妹がウインクをしていた。


「さあ、私たち暗鬼の裏切者を始末するよ」

蓮華と桃華と小妹が三人が同時にドアを

蹴飛ばしキム・ユンヒのいる部屋を開けた。


~~~~~

「美喜さん、向こうに小妹がいるなら私たちは亮を応援に行くわよ」

亮たちの会話を聞いていたマギーが美喜に言った。

「うん!」

地下から階段を駆け上がっていたマギーと美喜は

亮を追いかけてホテルの外に飛び出した。

「雪さん、鈴木は何処ですか?」


亮はヒルズの回りを見渡し、行きかう人のあまりの多さに

めまいがする思いだった。

「さっき交番の脇の階段を上って行ったんだけど・・・・

麻実ちゃんがヒルズの防犯カメラにアクセス中

です。ちょっと待ってください」


「了解、彼が行くとしたら地下の駐車場か

それとも屋上のヘリポートどちらかですね」

「分かりました、衛星のカメラで屋上の様子を確認します」

「お願いします」

亮はヒルズの屋上を見上げると

自分を呼ぶマギーの声に亮が振り返った。


「亮!」

「あっ、マギー、美喜さん」

「鈴木は何処に行ったの?」

「今のところ行き先が不明です。麻実さんが

このビルの防犯カメラにアクセスしています」


「美喜さん、お帰りなさい。小妹は?」

亮は優しい顔で美喜とハグをした。

「キム・ユンヒのところへ向かっているわ、

キム・ユンヒは暗鬼の裏切者だそうよ」

「ええ、キム・ユンヒが元暗鬼だと聞いていましたが、

裏切者だとは知りませんでした」


「裏切者は抹殺するのが暗鬼の掟よ」

マギーが暗い顔をして答えた。

「ええ、それは聞いています。では小妹たち三人は

キム・ユンヒを殺すつもりなんでしょうか」

亮はマギーが暗鬼を辞める時一度死んだ事にした事を思い出し

亮はマギーの顔を見た。


「暗鬼がその場で殺す事はせずに、今までの行動を追及すると思います」

「そうね、暗鬼の掟は小妹のお祖父さんにいろいろ聞いたわ」

美喜が答えると亮に麻実が連絡をしてきた。

「亮、屋上ヘリポートにはヘリはいません、

フライト計画も出ていないそうです」


「了解、じゃあ地下駐車場だ!」

亮は階段の前に立ち二人に指示をした。

「マギーは、駐車場出口で待機、

鈴木を発見したら連絡!美喜さん行きます!」

「はい!」

亮と美喜は一気に地下へ駆け降りた。


「亮さん、鈴木を地下2階駐車場で発見」

「了解!」

麻実から連絡を受けた亮は階段を3段、

4段を飛びながら下りて行った。

「地下2階に着いた。麻実ちゃんどの辺りですか?」

「G13ブルーの柱です」


「了解」

「G22、21こっちだ」

亮はG13の前を歩く男を発見し大声を上げた

「まて、鈴木聡!」

「ん?」

男は声のする方向を見た。

「早かったな、團亮」


「鈴木聡、聞きたいことがある」

「何もしていない私は、お前に尋問される筋合いも

それに答える義務もない。じゃあな」

鈴木は車に乗りエンジンスタートボタンを押してギアを入れた。

「待て!」

亮は両手を上げて鈴木の前に立ちはだかった。


「ちょうどいい、お前を轢き殺す」

アクセルを踏み亮に向かって走り出した。

「危ない!亮」

美喜の悲鳴と共に亮は車の脇にはじけ飛んだ。

「くそ!雪さん鈴木の車を衛星で追尾、

ナンバーは品川330な15-1○」

「了解」


「マギー、鈴木の車を追ってくれ」

「了解」

マギーが亮に指示されたが追跡方法は

タクシーしか思いつかずタクシーを探した。

するとそこに1台のバイクが止まった。


~~~~~

亮はマンションの地下駐車場に自分の車を取りに向かった。

「亮!」

亮は自分の名を呼ぶ方向を見るとベンツの

助手席に乗った梓沙が手を振っていた。

「あっ、梓沙さん」

「遅くなってごめんなさい父、連れてきたわよ」


梓沙が言うと運転席から和田謙が亮に向かって会釈をしていた。

「梓沙さん、ちょうどよかった。この車に乗せてください」

亮と美喜は梓沙の車に駆け寄った。

「いいけどどうするの?」

梓沙がきょとんとしていると亮と美喜が後部座席に乗り込んだ。


「すみません、この車で前の車を追ってください」

「あ、ああ」

和田謙は何も分からず亮の頼みを承諾した。

「亮、鈴木の車は駐車場を出て右折

青山通りを溜池方面に向かったわ」


「了解、その車をロックオンしてください」

亮は雪に報告に答えた。

「和田さん、けやき通りから六本木通りを溜池方面お願いします」

「わ、分かった」

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