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葛原の下心

「5キャラットのVVS1のダイヤモンド原石があるそれでいいわよね」

「もちろん、君の欲しいものはなんでもいいよ」

「ありがとう」

美佐江はロビンに抱きついた。

~~~~~

亮はロビンと美佐江の婚約など知らず

会場に入って美佐江の脇に立った。

「ロビン、館内の監視カメラデータと犯人探しをしている。

 何か有ったら姉たちを連れて直ぐに逃げて欲しい」

亮は小さく折り畳んだガスマスクを渡した。

「そんなにやばい状況か?」

「はい、でも必ず犯人を捕まえます」

~~~~~


「ケイト、体の具合はいかがですか?」

葛原は昨夜のケイトが体調を崩したのは自分であるにも

関わらず無神経に声を掛けた。

「ええ、すっかり良くなりました」

ハイヒールを履いて葛原より10cm以上も大きい

ケイトは葛原を見下ろすように微笑んだ。

「ケイトは日本にどれくらいいるんですか?」


「私、しばらく日本にいる事になりました。

ファンションショーモデルのインストラクター

をやって、温泉が好きなので時々温泉旅行へ行って

、スポンサーを探してモデルスクールをやろうと思っています」

ケイトが答えると葛原は温泉に入る

ケイトの裸を想像してつばを飲んだ。


「素晴らしい、ぜひお手伝いさせてください。

資金の方は全面的に支援いたします」

「ありがとうございます」

ケイトは笑顔で葛原と握手をした。


「どうですか?この後ゆっくりお酒を飲みませんか?」

「ええ、いいですよ。どこか素敵な所へ連れて行ってください」

「はい、かしこまりました。

いきなりですが、あなたは日本人の男性をどう思いますか?」

「好き、大好きです!」

「本当ですか?」

葛原は自分の事だと勘違いして顔がほころびた。


~~~~~

「原警視、逮捕状が届きました、突入の指示をください」

やる気満々の捜査官から美咲の耳元で囁いた。

「あと20分待ってください」

美咲はキム・ヨンヒが見つからない事を危惧し待つ事を指示した。

「20分ですか?」

「原局長の命令です」


「は、はい!」

美咲の待ての指示に不機嫌な声をだした捜査員を一喝した。

「亮、早く見つけて!」

美咲が天を仰いだ。


~~~~~

「智子さん」

森が大原智子に声を掛けた。

「あら、森さんお久しぶり」

智子は久しぶりに森と会って嬉しそうに笑った。

森は智子の肩ごしに槇島真司の顔を見た。


「そう言えば亮の奴来ていないな」

森はパーティ会場を見回した。

「そうね、せっかく亮に紹介しようと思ったのに・・・」

「どちら様ですか?」

森は体を屈め槇島の方を見た。


「私の彼の友人で佐藤さん」

智子は槇島を佐藤と呼んだ。

「ああ、どうも森です」

「佐藤です」

槇島は仕方なさそうに森に挨拶をした。


「智子さん彼氏が出来たんだ」

森は笑顔で智子に話かけ智子と槇島との間隔を見た。

「うふふ、そうよ。二井物産に勤めている人なの」

智子は森が調べて二井物産に実在しない鈴木聡の事を言った。

「今日は来ていないのか?彼氏」

「ええ、忙しいから。森さんこれ亮が来たらこれを渡してくれますか?

 誕生日プレゼントを上げていなかったから」

智子は森に小箱を渡した。


「直接渡しゃいいだろう」

「ううん、すれ違いになるかもしれないから・・・」

智子は意味ありげな返事をした。

「智子さん」

槇島は智子に声を掛けステージの方へ向かって歩いて行った。

森はすかさず亮に連絡をした。


「亮、お前さんの誕生日いつだ?」

「3月30日ですよ。それで森さん智子さんは?」

「まずい、槇島が智子さんから離れないんだ。今どこにいる?」

森は6月の今3月の亮への誕生日プレゼントを怪しんだ。

「空調のある地下に向かっています」


「早苗に智子さんに預かった物を持って行かせる」

「はあ、はい」

亮は森の言っている意味が分からず答えた。


巨大ホテルの裏側には一般の人間が知らない世界がある。

スタッフの専用のドアを開ければスタッフ用の

エレベーターがあり宿泊客に見られること無く

スタッフが移動し荷物が運ばれ

快適なサービスが行われている。


また、地下にはスタッフには食事と休憩を取る

従業員用の食堂、ルームサービス用の調理場、

クリーニング設備もある。

亮はそのスタッフ専用の扉を開け

室の温度調整をする地下3階の空調室に向かっていた。

「亮、どこ?」

早苗が亮を探していた。


「地下2階の従業員食堂の前にいます」

亮はキム達が従業員に紛れ込んでいるのではないかと思っていた。

亮とマギーは夜勤のために食事をしている従業員を

チエックしていた。

「亮さん、これ智子さんが亮さんの誕生日プレゼントと言って

 置いていったわ」

「了解です」

亮はその5cm角の小箱を開けようとすると

マギーがそれを奪った。


「亮、何かあると行けないから私が開ける、いいでしょう」

「でも、それは智子さんのだけど・・・」

亮は智子に申し訳ないと思っていた。

「3月30日生まれの亮に3ヶ月にプレゼントなんて

 おかしいわよ」

マギーが小箱を開けると小さく折った手紙が入っていた。


「クリア」

マギーがその手紙を亮に渡すと亮は直ぐにそれを広げた。

「マギー16ギガのマイクロSD張り付いていた」

「その中に何かが入っているかもしれないわ」

「わかった、直ぐに読み取ろう」

亮はスマートフォンの裏蓋を開けマイクロSDを入れ

それを読み取った


「これは・・・」

亮が見たのは人の名前が入っているリストファイル

そして写真だった。

鈴木聡ファイルの中に入っていた数10枚の

写真だった。

「まずい、別人だ」


亮はFBIのフレイザーの送ってきたその写真とはまるっきり

別人である事がわかった。

「亮、どういう事?」

「FBIの手配している鈴木聡と智子さんの彼の鈴木聡は別人なんです」

智子のサインを読み取った亮はマギーに答えた。

「マギー、直ぐに地下3階の空調ルームに向かってください

 僕はパーティ会場に向かいます」

「了解」

マギーは従業員食堂の向かいの階段走って降りた。


「早苗さん行きましょう」

亮は早苗を促した。

~~~~~

「おい、團亮はいつ現れる?」

槇島がドスの聞いた声で智子に聞いた。

「もうすぐ来るはずです、さっきの森さんは

 亮の親友ですから」

「もし来なかったら大変な事になるぞ」

「わかっています、必ずきます」

智子がそう答えた時槇島の背中に硬いものが当たった。

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