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特命

<指紋の中からFBIのリストに載っていた男を発見した。

 残念ながら日本人だ>

罪状:詐欺

自称:貿易会社の石油担当

名前:佐藤肇(鈴木聡、斎藤淳、高橋寮、中村隆)

年齢:33歳

英語、フランス語、イタリア語、アラビア語


ニューヨークで日本企業相手に

ドバイ原油のスポット販売を持ち込み

補償金と偽り50万ドルを窃取。

また、日本の不動産の売買をセレブ女性に持ち込み

投資させ逃亡。

日本警察に捜査協力依頼。


亮は文章を読み写真を見た瞬間

めまいが起きた。

「これは鈴木聡」

亮はフレイザーにお礼のメールを送り

キム・ユンヒと鈴木聡との接点を

そして、鈴木がなぜ智子に近づいたかも考えていると

美咲が外から戻って来た。


「亮、手配が終わったわ、ホテルの回りを

警官で固め私服刑事を

 パーティ会場の前に立たせたわ」

「美咲さん。保釈した男はどうなりました?」

「それが後を尾行していた捜査官と連絡が取れないらしいの」

「ひょっとしたら・・・」

亮が不安そうな顔をすると美咲は亮の考えを察して答えた。


「あの男はアントンを刺したナイフを取り上げたうえに

お金もほとんど持っていなかったから武器どころか交通費に

も事欠いたはずよ」

「もし、キム・ユンヒがあの男の仲間だったら

尾行していた捜査員に対して

 危害を加えるかもしれません」

「まさかそんな事って・・・」


~~~~~

数時間前、男は留置されていた池袋西口の池袋署を釈放されると

池袋大ガードに向かって歩き出した。

捜査員二人は尾行して10メートル後方を歩いていた。

男はガードの手前のデパートの駐車場を上って3階に着くと

車が止まっていた。


車を見つけた男は走って駆け寄り車の助手席を開けた。

「ヌナ!(姉さん)」

男は運転席に座っている女に韓国語で叫んだ。

「ミンホ、大丈夫だった?」

「ああ、尾行されている」

「しょうがないわね」

女はサイレンサー付のピストルを手に

持って車から降りて車の前に立った。


そして階段を上って来た捜査員二人に向かって

いきなり発砲し頭をぶち抜いた。

「ミンホ、手伝って!」

女は隣に止まっていたSVU後ろに

一人の捜査員を引きずって行った。

それに続きミンホも車の後ろに転がした。

その間に女はリアのドアを開けていた。


「ミンホこの中に突っ込んでおいて、

 そうすれば発見も遅れる」

「はい!」

ミンホは二人の遺体を車に積み終えるとリアのドアを閉め

助手席に乗った。

「行くよ!」

車は急発進した。

「ん?」

ミンホは後ろの席に座っている男の気配に気づいた。


~~~~~

「美咲さん、暗殺者のユンヒがこのホテルに入り込んでいるのは明らかです。

 何とかしないと」

亮は美咲達のテロに対する警戒の意識の

弱さに焦りはピークに達そうとしていた。

それを感じ取った美咲は亮のピストル携帯を許可した。

「亮あなたにピストルの携帯を許可するわ」

美咲は亮の気持ちを察して言った。


「美咲さん、テロは起こってからは手遅れです。

 犠牲者が出る前に何とかしないと」

「分かったわ、例の特命ね」

「はい、お願いします」


※特命とは仙台の事件の解決が亮の功績で

ある事を知った原巌は、警察ができない潜入捜査などを

警察庁警備局局長原巌の命令で亮と亮の

仲間たちが行う超法規的行動である。

そこに二人の部下を連れた原巌に亮と美咲が

地下駐車場で発見された偽造ナンバーの車から

DHSの手配しているテロリスト、キム・ヨンヒの

指紋が発見されたことを説明した。


「分かった、但し君の部下に何が有っても

当局は一切関知しない。いいな」

「はい」

「團亮、キム・ヨンヒのテロを阻止せよ!」

「ハッ!」

「マギー、警備局局長から許可を得た。例の物を0821号室へ運んでくれ」

「了解」

亮はマギーに指示をして開場された会場に入って行った。


<いなほ銀行頭取横山満、五島商事代表取締役内村昭二、

秘書課木島葉子、桜井亜里沙、

四菱銀行頭取平田寛治、栗田義雄・・・>

雪の元には次々に映像が送られ自動的に

顔認識をしてデータ化していく一方

亮は会場の端に立って入ってくる人間の顔を記憶していた。


「アナログかな・・・」

亮は自分のやっている事があまりにもアナログなので笑っていたが

人間の物体認識能力はコンピューターより早いのだった。

ロビンとキャシーが会場に入ると入り口のドアが閉められた。

ピーエヌエーの社員の司会者がロビンとキャシーとケイトを紹介した。


「本日はお忙しい所お集まりいただきましてありがとうございます。

 アメリカンウエブCEOロビン・ハイドさん、

ランド不動産CEOキャシー・ランドさ

ん、スーパーモデルケイトさんです」

三人は紹介を受けステージで一恵と玲奈の通訳を伴い

あいさつをしながら亮の方を見たが

亮は後ろを向いて会場の人間の

動きを監視していた。


そして、葛原がステージに上がり

ピーエヌエーとアメリカンウエブとの契約を

発表すると大きな拍手が起こり

記者たちが一斉に写真を撮り始めた。

それを確認した警視庁生活安全課の捜査員が無線で

指示をだした。


「葛原は記者会見の最中だ、家宅捜査着手」

捜査員はその命令を受け葛原の住んでいるマンションの管理者を

伴い葛原の部屋に入った。

「亮、葛原の部屋の家宅捜査に着手をしたわよ」

美咲が亮の耳元で囁いた。

「了解です。勝負はパーティの盛り上がっている30分間が勝負ですね」


「そうね、押収したシャンプーを簡易検査して

麻薬成分が出たらすぐに逮捕状を請求して.

逮捕するわ」

「亮、皆さんがお待ちよ。あいさつをして」

絵里子が亮を呼びに来た。

亮はロビンとキャシーのところへ行った。

「おお、亮君来たな」

内村が亮の肩を叩いた。


「今日はお忙しい所、ありがとうございます」

「いやいや、アメリカの大実業家が

二人も一緒にいるパーティなんて

 アメリカでもないだろう」

内村がニコニコ笑った。

そこに甲山六助が男を連れてきて亮とキャシーに紹介をした。

「亮さん、関西ステート銀行の日本橋支店長加賀尊君です」


「キャシー・ランドデス、ドウゾヨロシク」

「團亮です、よろしくお願いします」

美人実業家キャシーと握手をした加賀は高揚していた。

「亮さん、加賀君も黒崎正二郎に疎まれて飛ばされた口なんだ」

甲山が説明をした。

「そうですか、ではぜひお手伝いさせてください。

 早速、明日口座を作りますのでよろしくお願いします」

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