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キム・ユンヒの正体

イーサンはホワイトハウスを飛び出した。

~~~~~

「桃華、指紋から人物を特定できなかった。念のために

 車に発信機を付けてください」

亮は桃華に指示をした。

「了解」

桃華は亮に答えると仁木の方を見て笑った。


「ほらね、仁木さん」

「ああ、わかったよ。すぐに付けるよ」

仁木は車の下にもぐった。

「仁木さん、変です」

車の下を覗いていた三雲が仁木に声を掛けた。


「どうした?」

「トランクの下にコードが見えます?」

「それはブレーキライトのコードだろう」

「いいえ、ここにコードが露出するのは変ですよ」

「ま、待て手を触れるな!」

仁木は三雲を止め亮に連絡をした。


「亮さん、例の車のトランクの下にコードが見えます」

「そこはトランクの下はガソリンタンクです、

その車種は満タンで65リットルですから

 爆発すれば地下の駐車場はぶっ飛びます」

地下駐車場には二酸化炭素消化設備が取り付けられているが

それは火災の為であって、爆発は抑えられない。


「どうしたら良いでしょうか?」

そこに素早く桃華が車の下に潜り込んで仰向けになった。

「亮、爆弾が仕掛けてあった。リモコン式だよ」

「取り外しはできそうですか?」

「分からない、トラップはなさそうだけど私は外したくない」

「了解、三人とも戻ってください」


「良いんですか?このままで」

仁木は亮の判断を不安に思った。

「はい、犯人を捕まえる事を優先します」

「了解」

亮は仁木との通話を終えると肩を落とした。


「美咲さん、大変な事になりました」

「ええ、聞いていたわ、爆弾処理班を呼びましょう」

~~~~~

ホワイトハウスを出たイーサンは4.9マイル

先のDHSへサイレンを鳴らして

車を飛ばした。

10分足らずでDHSのゲートに着くと

階段を駆け上がり自分のデスクに着いた。


「イーサン、どうした。今日は大統領の警護じゃないか」

周りの人間が声を掛けるのを無視し

パソコンのスイッチを入れた。

「おい、イーサン職場放棄は重罪だぞ」

上司のサムがイーサンの肩を抑えた。


「大統領命令です」

「大統領がお前に命令するわけがないだろう」

「本当です!大統領に聞いてください」

「そんな見え透いた嘘をつきあがって」

イーサンがそう返事をするとサムがイーサンを羽交い絞めにした。


「おい、誰か警備を呼んでくれ」

まだ朝早い事務所内は前日からの泊まり込みの

人間がポツリポツリといただけだった。

「放してくれ、亮の頼みをやらなくちゃいけないんだ」

するとサムはイーサンを放し腰からピストルを抜いた。


「イーサンこれ以上逆らうと撃つぞ!」

「ふう、あんた團亮を知らないなんて大ばか者だ」

イーサンはため息をついてパソコンに向かった。

「やめろ!本当に撃つぞ!」

「勝手にしろ!俺は男と男の約束を遂行する」

サムはトリガーに人差し指を付けた。


「サム、ピストルを降ろせ。今大統領から連絡があった。

 日本の團亮の手伝いをするように命令したそうだ」

「分かった」

サムは黙ってピストルを降ろし腰のホルダーにしまって

罰が悪そうに部屋を出て行った。

イーサンはそんな事情も知らずひたすら亮の送ってきた

指紋を照合していた。


「よし、ヒットしたぞ!」

モニターに映し出された資料には

目のきつい東洋人女性の顔が映し出されていた。

コードネーム:コールド、氷の女、

本名キム・ユンヒ、年齢不詳、身長165cm

元北朝鮮工作員、現在スナイパー、テロリスト。

画面に出たデータはこれだけだった。


「なんだってこれだけか!」

イーサンは詳細detailのボタンを押すと

トップにパスワード欄が現れた。

「馬鹿なこの先は極秘だって、この女は何をしたんだ!」

イーサンは時間が無いのでとりあえず

データを亮のところへ送った。


「くっそ!パスワードは誰が知っているんだ」

そこへ後ろから手が伸びてパスワードが打たれた。

「亮は私の友人だ」

「ジョンありがとうございます」

イーサンは上司のジョン・ロックストーンに礼を言った。


「すぐのデータを送りたまえ、亮が待っている」

イーサンは亮にデータを送り終えるとジョンに聞いた。

「大統領から本当に連絡があったんですか?」

「ある訳ないだろう、大統領に電話番号を

聞かれたことも教えたことも無いんだから」

「そうですよね・・・あはは」


~~~~~

亮はイーサンから1通目のメールを開いた。

「元北朝鮮工作員、通称コールド、氷の女、

本名キム・ユンヒ、年齢不詳、身長165cm

スナイパー、テロリスト」


「やはりこれだけの情報ね・・・でもさすがDHSね

写真が有っただけでも良かったわ」

亮はデータを確認すると美咲は詳しい情報はともかく

写真が有っただけでも手配に使えると思っていた。


「はい、そうですね」

亮はイーサンから来たメールを雪に転送し

顔認証システムに登録するように指示をした。

美咲はデータを持って外に到着したばかりの

警察の元へ走って行った。


するともう1通のメールを読んで唖然とした。

そこへイーサンからの2通目のメールを読み

亮は唖然とした。


通称コールド、氷の女。

本名キム・ユンヒ。

年齢不詳、35歳前後と思われる

身長165cm

髪:黒

目:黒

元北朝鮮工作員


※国家命令で多数のクーデター首謀者を暗殺し

200×年マカオで主席の長男の暗殺に失敗

香港で音信不通となる。

その後、香港で暗鬼メンバーとして発見

当局の依頼を受け三人の暗殺に携わる。

三人の名前はトップシークレット

2年後、暗鬼から消息を消す。


任務失敗と思われていたが

インドネシアバリ島ホテル爆破事件

ベルリン地下鉄脱線事故

ロンドン外務省高官暗殺

中国フランス人実業家暗殺等

に関わったと思われる。


「まさか、元暗鬼だったとは・・・」

亮が驚きながらこの事実を隠し美咲に連絡をした。

「美咲さん、例の黙秘男はどうなりました?」

「今日の昼過ぎに釈放したわよ。

もちろん所轄の刑事を尾行に付いたわ」


「その尾行していた捜査官と連絡を取れませんか?」

亮はそう言いながら胸騒ぎがしていた。

「分かった、すぐに連絡を取るわ」

そこにフレイザーからメールが届いた。

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