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証拠採取

「桃華、令状が無いからあちこち触るなよ」

「了解、写真を撮って送ります」

「も、桃華どうやって開けた?」

車の下を覗いていた仁木が体を起こして桃華に聞いた。

「うーん、わかんないガチャガチャ

やっていたら開いちゃった。ウフフ」

桃華は笑いながら仁木にウインクをした。


「わかった、わかった。誰だかわからない

モノマネなんかするな」

「はーい」

桃華はドアノブやハンドルにスプレーを掛け

浮き上がって来た指紋と車内の写真を撮った。

「桃華、何を撮ったんだ?」

仁木が不思議そうな顔をした


「うん、指紋だよ」

「民間人がどうして鑑識の道具持っているんだ?」

「亮に聞いて」

桃華は仁木の質問に答えると黒いスマフォの3分の1

サイズの箱を手渡した。

「仁木さん、これ持っていてください」


「これ発信機だろう」

「うん、きっと亮が取り付けろって言うと思うよ」

「わ、わかった」

桃華は微笑むと亮に電話を掛けた。

「亮、今から写真を送るけど何処へ送ればいい?」

「僕と事務所のPCに送ってください」

「了解」


~~~~~

「失礼します、ピーエヌエーの者です。

受付はこちらでいいですか?」

男二人と女二人が高飛車に和美に話しかけてきた。

「はい、そうです」

「うちの招待客はこちらで処理します」

ピーエヌエーの男はそう言って受付の

テーブルの半分を乗っ取り

ネームプレートを並べだした。


「なによ、感じ悪い!」

玲奈が四人を睨みつけていた。

「玲奈さん放っておきましょう」

和美は興奮している玲奈を諌めた。

「でも、インフォーマルパーティにネームプレート

はないでしょう。お見合いパーティじゃ無いんだから」


「うふふ、招待客が気の毒だわ」

和美が答えた。


~~~~~

亮はパソコンに 届いたメールの写真を美咲と確認した。

「亮、指紋も送って来たわ」

「直ぐに照合しましょう」

「じゃあ、警視庁の鑑識に送ってくれる」

「いや、それじゃ間に合いません」

亮は美咲にそう言って雪に話しかけた。


「雪さん、桃華から届いた指紋の照合お願いします」

「はい」

雪は桃華が送ってきた指紋写真をシステムに入れた

「検索始めました」

「了解です。ヒットしたら連絡お願いします」

亮が雪との通信を終えると受付に戻った。


「玲奈さん一恵さんは?」

「キャシーとケイトの所へ行きました、取材の通訳で」

亮が玲奈に聞くと一恵が機転を聞かせ

キャシーの所へ行ったことを伝えた。

「ありがとうございます」

亮はそう言って玲奈の胸を鷲掴みにした。


「キャー」

玲奈が悲鳴を上げるとピーエヌエーの

社員たちは一斉に玲奈を見た、

その隙に亮はテーブルの上に置いてある名簿を一瞬見て

それを記憶しその中にホワイト総業社長の

入江の名前があるのに気づいた。


「玲奈さんナイスでした」

「うふふ、亮に胸を揉まれて悲鳴なんて上げないわ」

亮が玲奈に礼を言うと玲奈はご機嫌だった。

「和美さん、あちらの招待客は五十五人でほとんどが

IT関係の会社です、人数集めに変な連中が

来ないといいんですけどね」


亮はピーエヌエーが上場時に山田組と

関係している事が気になっていた。

「はい、隣の招待客写真を撮っておきましょうか?」

「ムービーで撮っておきましょう」

亮は和美の問に答え昨夜三雲が使ったアタッシュケースに

取り付けた隠しカメラのスイッチを入れ雪を呼んだ。


「雪さん、映像届きましたか?」

「はい、受信しました。顔認証システム作動させます。

 残念ながら指紋照合はヒットしませんでした」

亮はそれを聞いて美咲に向かって指で×を示した。

「美咲さん、車の残留指紋は前科者指紋からヒットしませんでした。 

槇島は関係ないと言う事です」


「分かったけど、どうやったらいいかしら」

美咲はどうしていいかわからなかった。

亮は美咲の顔を見ながら雪にイヤフォンマイクで声を掛けた。

「雪さん、その指紋をFBIのマーク・フレイザー

特別捜査官に送ってくれますか。

 アドレスは僕のアドレスブックにあります」


「はい、わかりました」

「すみません、雪さん。仕事と言えどFBIは・・・」

亮は雪の元夫がジェニファーに射殺された事を気にしていた。

「いいえ、元々一文字に無理やり結婚させられた

有森には愛情はありませんでしたから大丈夫です。

すぐに送信します」


「分かりました、こちらから連絡をしておきます」

亮はすぐにワシントンD.C.にいるフレイザーに電話を掛けた。

「おはようございます團亮です。朝早くすみません」

「ああ、もうすぐ6時か大丈夫だ?」

「テロリストの可能性がある指紋の照合をお願いしたいんです」


「時間の余裕は?」

「1時間」

「分かった、すぐにやるがテロリストなら

FBIよりDHS国家安全保障省

 の方が多くの情報を持っているぞ。

私からDHSに連絡を取って見ようか」


「大丈夫です。イーサンに連絡を取ってみます」

「分かった。私の方でわかった事があったら連絡をする」

フレイザーが電話を切ると

亮はすぐにイーサンに連絡を取った。

「イーサン、團亮です」


「おお亮か、ハワイの件は聞いている。体大丈夫か?」

「はい、こちらでシアン化水素のテロリストと思しき

人物の指紋の照合をお願いしたいんです」

「分かった、すぐに指紋の照合する」

「時間が無いのでお願います」


~~~~~

亮が電話を切るとイーサンは慌ててマシューに電話を掛けた。

「マシュー、俺たちの相棒からSOSだ。

亮からテロリストの指紋照合を頼まれた」

「イーサン。大統領の朝の散歩の警護中

だろうそこから動いたらクビだぞ」


「だから休暇中のお前に頼んでいるんだ」

「俺は本部(ワシントンD.C.ネブラスカ通り合同庁舎)

までどんなに急いでも1時間30分はかかる」

「まいったなあ、俺たちはどうしても

亮の頼みに答えなくてはならないんだ」

マシューは亮の頼みの答えられず頭を抱えた。


「イーサン、どうした?」

「は、はい」

「今、懐かしい友人の名前が聞こえたんだが」

「亮ですか?」

「うん、團亮の怪我はすっかり良くなったようだね」

「はい」

イーサンは大統領が亮の様子を知っているに驚いていた。


「雨が降りそうだ。散歩を中止しよう」

イーサンは真っ青な空を見上げて首を傾げた。

「イーサン、もし亮が困っていたら君はどんな事があっても

 叶えなくてはならない。行きなさいこれは大統領命令だ」

「はい、ありがとうございます」

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