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謎の車

「ロビン」

亮は美佐江に聞かれないようにロビンの耳元で囁くと

ロビンはうなずいて立ち上がった。

「亮、パソコンはあるか?」

「はい」


亮はセッティング中のパーティ会場のLANケーブルの

差し込み口があるMCブースに

ロビンを連れて行った。


「あはは、ハッカー時代がわか懐かしいな」

ロビンはタキシードの上着を脱いで美咲に渡し

ワイシャツの袖をまくった。

ロビンの指先はマシンガンのようにすごいスピードで

動き出した。


「あっ、おお」

ロビンが突然声を上げた。

「どうしました?」

「繋がった、雪が使えるようにした」

「ロビンもう終わったんですか?」


「ああ。亮、ここにセキュリティの営業に来た方が良いぞ。

宿泊者名簿、財務管理表まで見られるぞ」

「それはひどい」

亮は雪に連絡を取ってルーセントホテル内の防犯カメラに

繋ぐように指示をした。


「亮、見てみろ。このカップル怪しげだな」

ロビンの指差したカップルはマスクにサングラスをかけていた。

「えっ、本当だ。怪しいですね」

亮は美咲とモニターを覗き込み雪に連絡をした。

「雪さん、どうですか?」

「はい、つながっていて全部録画を始めています」


「6階を歩いているマスクとサングラスの

カップル確認してくれませんか?」

「了解です。確認しました、追尾します」

「お願いします。雪さん」

そこに仁木と三雲がやってきた。


「ご苦労様、仁木さん三雲さん、早速ですが」

亮はシアン化水素がルーセントホテルに持ち込まれる可能性を伝え

警備を伝えるように指示した。

「そのシアン化水素の大きさはどれくらいですか?」

「前回見た時は20cm角の箱のようなものでした」

亮は手で大きさを表した。


「了解です」

「仁木さん、三雲さんすぐに駐車場にある車のナンバーを写真に撮って

 警察庁に送ってください。良いですね美咲さん」

亮は仁木と三雲にすると美咲に確認を取った。

「はい、樫村さんに指示をしておきます」

仁木と三雲は走って地下駐車場に向かった。


「美咲さん、警察官はまだ来ないですか?」

「そろそろ来るはずだけど」

美咲は周りを見渡すと着物姿の絵里子と

祐希がマギーと蓮華と桃華と一緒に静かに歩いて来た。

「亮、来たわよ」

祐希が嬉しそうに亮の脇に立った。


「絵里子さん、すみませんお呼び立てして」

「ううん、知り合いが沢山いるからお店と変わらないわ。

 それより亮、この子達私のボディガード付けなくて良いわ。

 私大丈夫だから」

「ええ、もう少しなので待ってください。そろそろ六助さんが

 関西ステート銀行の方と見える事になっています」


「そう。いよいよね」

六助がいよいよ動き出すことに絵理子の体が熱くなった。

「はい、これが終わればなんの心配もありません」

「わかったわ、三人にはお礼をさせて、

蓮華ちゃん桃華ちゃんには美味しい

中華料理を作ってもらったし、

マギーにはお店に出てもらったのよ」


「そうですか」

亮はニコニコ笑って三人を見つめ三人を呼んだ。

「マギー、蓮華、桃華。このホテルでテロリストがシアン化水素を

 撒く可能性があります。仁木さんと三雲さんは駐車場の

車をチェックしているから、三人は会場の隅々をチェックして

入る人間を見張ってください」

「了解」


亮はイヤフォンマイクを三人に渡すと

スーツ姿の三人は走って会場内に入っていった。

「祐希、絵理子さんあちらに行きましょう」

亮はカフェにいるキャシーのところに案内した。


「絵里子」

キャシーは絵里子とハグをして耳元で囁いた。

「絵里子、お腹の子は?」

「順調よ」

「良かったわ」


「わお、祐希すっかり綺麗になって」

キャシーは祐希とハグをすると絵里子は

「私の娘です」

そう言われてキャシーは祐希と絵里子の顔を交互見た

「本当!祐希のママだっのね」


「キャシー、絵理子さんは祐希さんのお母さんです」

「まあ、祐希のママ!」

キャシーは急に絵理子に親しみを感じ握手を止めて

絵理子にハグをした。


「祐希は元気で強くて素敵な日本女性です」

キャシーはアリゾナの砂漠で頑張っている

祐希の母親を見て感激していた。

「アリゾナの件は亮に聞いて知っています。

その節はありがとうございました」


「彼女はアリゾナの砂漠から取れた水の販売で

大学のお友達と頑張っていますよ」

「はい、ありがとうございます」

絵理子は亮の顔を見た。

「祐希は毎日エナジードリンクの開発をやっているんです」

「そうか、薬学博士の亮と組めばエナジードリンクが

作れるわね、私も応援するわ、頑張ってね祐希」


「はい、彼らももうすぐこちらへ来て

 エナジードリンクの味のチェックに来るわ」

「そう、会うのが楽しみだわ」


「絵理子さんハーバード大学の学生はかなり優秀です。

 彼らが仲間を集めればそこらの日本企業より

 力のある会社になります、

それにロビンたちが後見人ですから

 安心してください」

それを聞いた絵理子は立ち上がって

ロビンとキャシーにお辞儀をした。


「じゃあ、絵理子さん、僕たちは用があるので・・・」

亮は再び美咲のいる会場の入口に戻ると

美咲に樫村から連絡が入った。

「原警視、車のナンバーを照合したところ

怪しい車を1台見つけました」


「どうしたの?」

「ナンバーは実在するんですが車種が違うようです」

「ニコイチね」


※警察の言うニコイチは事故車の部品をあわせて作る車ではなく

盗難車のナンバーを正規のナンバー付け替えて

高く売ってしまうものである。

「直ぐに確認するわ」

美咲は樫村の電話を切った。

「亮、お願い彼達に車の確認してもらって」

「はい、桃華を行かせます」

~~~~~

亮は桃華を地下駐車場に向かわせると

仁木と三雲が車の前に立っていた。

「黒のSUVの5ドア、品川れ55-0×ね」

桃華は確認を取り亮に連絡を取った。

「亮、スモークシールが貼って有って中が見えないよ」


「桃華、ドアが空いているかどうか確認してください。

仁木さんと三雲さんは車両チェック」

「了解」

仁木と三雲は車両の下を覗き込んだ。

「亮、車のドアが開いたから中を見ていい?」

鍵がかかっていたはずの車のドアが開いた音を聞いて

仁木と三雲は慌てて立ち上がった。

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