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ケイトの潜入

「あはは、魔法の杖。ナイスジョークです」

「まったく、笑ってごまかすんだから。

キャシーが怖いんでしょう。週1回でも良いわよ」

「了解です」

~~~~~

亮とキャシーは外に出て隣の棟のマンションの入り口に行くと

男の声が聞こえた。

「亮さん、亮さん」

「あっ!仁木さんどうしたんですか?」


亮は浩二を追けていたはずの仁木と三雲が目の前に現れ

驚いた。

「浩二を付けたらそっちのマンションに入って行って

今度はこっちのマンションに入って行ったんです。

セキュリティが厳しいので

見張っていたんですよ」


「まさか・・・」

亮は浩二が葛原の部屋に入って行ったのではないかと怪しんだ。

「ケイト僕の代わりに仁木さんと葛原の部屋に行ってください」

「どうして?」

ケイトはいきなり初対面の男性と一緒に葛原の

部屋に行けと言われて不安になった。


「僕の顔を知っている人間が葛原の

部屋にいるかもしれないので・・・」

「亮さん、俺のほうが英語は得意ですよ」

三雲が二人の英語の会話を聞いて自分を指差した。

「あっ、そうなんですか?」


「はい、忍者には語学に必要なものですから」

「あはは、では三雲さんお願いします」

亮は三雲の肩を叩いた。

「ケイト、実は彼の先祖は忍者なんだ」

亮がケイトに説明すると三雲は空中で2回転ひねりをする

ダブルコークスクリューをやって見せた。


「キャー素敵、よろしくね、三雲」

ケイトは微笑んで三雲に手を差し伸べ握手をして

ティシャツに手を入れブラを外して

亮に渡した。

「三雲さん、仁木さん段取りを説明します」

亮は仁木を交え段取りを伝えてイヤフォンマイクを三雲に渡した。

ケイトと三雲が葛原のマンションに入って

亮は向かいの棟を見上げた。


「仁木さん、浩二はこっちの棟に入ったんですよね」

「はい中野から新大久保のマンションに

寄ってこっちに1時間くらいで出ました」

「分かりました、ここで浩二の出てくるのを見張ってください」

「了解です」


亮は浩二が言った部屋は園田景子に聞いた化粧品会社の女社長

部屋ではないかと思ながら浩二にもイヤフォンマイクを渡し

ロビンに電話を掛けた。

「ロビン、そこからシステムにつながりますか?」

「ああ、銀座のホストコンピューターに繋いである。

なんでもできるぞ」


「今、仲間の三雲さんにイヤフォンマイクを

渡してケイトと一緒に葛原の部屋に行かせました」

「おい、亮が行かなくて大丈夫か?」

「大丈夫です。イヤフォンマイクの受信をオープンしてください」

「了解」

それとワインキャリーに仕掛けたカメラもオープンしてください。

「了解」

~~~~~


「なんかドキドキするわ、警察みたい」

ケイトはエレベーターの中で胸を時めかせて言った。

「俺元警官です」

三雲はあまりにも美しいケイトの目を

凝視できずうつむき加減に答えた。

「そう、それなら安心だわ」

ケイトは嬉しそうに三雲の腕に手を回した。


「亮って日本でもこんな事しているのね」

「あっ、アメリカでもですか?」

「そうよ、スチュアートエネルギー省長官が

上院議員だった時亮が命を助けたり

メキシコの麻薬組織を壊滅させたのも亮よ」


「マジですか?」

「ええ、それはすごかったわ。FBIやDEA(麻薬取締局)

アメリカ陸軍が出てきたんだから」

「すげえ!」

三雲は亮の経歴は森に聞いて知っていたが

アメリカの事は何も聞いておらず、

ケイトにその話を聞いて感動のあまり鳥肌が立った。


「亮さんって何者なんですかね?」

「魔法使いよ。杖を持ってビビディバビディブー。

女は夢中になる。ウフフ」

エレベーターのドアが開くとケイトは胸を張り

背筋を伸ばして颯爽と歩きだし

三雲はその後をワインキャリーを持って追った。

三雲がチャイムのボタンを押すと若い女性がドアを開けた。


「すみません、葛原さんいらっしゃいますか?ロビンさんの使いで」

「はい、社長。お客さんです」

ケイトと三雲が部屋に入ると

お酒を飲んでいた十数人の男女は

10等身美女がスーパーモデルのケイトだとすぐに気付いた。


「葛原さん、ロビンさんのお土産をお届けに来ました。

そしてこちらがモデルのケイトさんです」

「初めまして、葛原です」

葛原はにこにこ笑ってケイトと握手をした。


「みんな、今日のゲストはあのスーパーモデルのケイトだ!」

葛原は勝ち誇ったように声を上げた。

部屋にいた男女はケイトに握手を求め記念撮影を始めた。

「すみません葛原さん、ワインはどこに置きましょうか?」


「ああ、キッチンに置いてください、後で開けさせていただきます」

葛原は1本10万円以上もするワインをチラリと見ただけで

ケイトのところへ行った。

三雲は予定通りワインをキャリーから

出してバスルームに向かった。


「亮さん、予定通りです、みんなケイトのところに

集まってきました。バスルームに行きます」

亮はイヤフォンマイクで亮に連絡した。

「それが終わったら客の顔写真を撮ってください。

その中に浩二がいるかどうかも」


「了解です」

三雲がバスルームに入ると下着が脱ぎ捨てられ、

曇りガラスの向こうに二人の体が

動き女性の艶めかしい声が聞こえていた。

「ほら、いいだろう」

「う、うん。あん」


「くそ!亮さん、バスルームに先客がいて中に入れません

三雲は小声で話をした。

「近くにある棚を探してください」

「いま探していますが見当たりません」

「1分で見つからなかったら諦めてください」


「了解です」

三雲が棚に手を伸ばすと洗濯洗剤がそこから落ち

て転がった。

「誰だ!」

男の声が聞こえバスルームのドアが開いた。


「どうしたの?」

「お前が声を上げるから誰かが覗きに来ていたみたいだ」

「もうダメ、早くやりたい」

「何言っているんだ、昼間さんざんやっていたろう」

「うふふ、いじわる」


~~~~~

「亮さん、どうします?」

三雲はバスルームに入れずキッチンでウロウロしていた。

「落ち着いてください、ケイトの様子は」

「まだ写真を撮っています」

「では、その間客の顔を写真に撮ってください」

「了解です」


三雲はケイトと一緒に写真を撮っている客の顔を撮り始めた。

その画像は撮影と同時にリアルタイムで亮と

ロビンとキャシーが見ている

パソコンに送られて録画されていた。


「浩二はいませんね」

「はい」

三雲は亮に言葉に答えた。

「この人たち以外はさっきバスルームにいた二人と、

まだ見ていない寝室にいるかもしれません」

「そうですね、二人の映像を撮ったら撤収してください」


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