安田の秘密
「YouTubeに公開された、ザ・ニンジャの試合の映像を観た
プロレスファンが騒ぎ出したそうよ」
「それは残念ですね。僕はもう試合に出ません」
亮は絵里子に言われた事を信じ正直に話すことにした。
「えっ?どうして亮って格闘家なんでしょう」
「いいえ、景子さんの気を引くために嘘をつきました」
「じゃあ、あなたはど素人?」
「はい、初めてリングに上がりました」
「でも、ローリングソバットもスープレック本格的だし。
素人がジェイソンに勝てるわけが
ないじゃない」
格闘技ファンの景子は全く亮の言う事が信じられなかった。
「でも僕は従業員10人足らずの小さな会社の社長です」
亮は人の名刺と疑われないように
自分の名刺を10枚景子に渡した。
「プラウ代表取締役團亮さん、確かに亮ね」
「さっきロシア人と話をしていたのは
取引先だったからです」
「でも、どうしてホストクラブで働いていたの?」
「それは会社の資金のためです」
「そうか・・・やはりHIT乗っ取り考えてもいいわね。
来週、うちの社長代行の専務の近藤と会ってみない。
英語とロシア語が話せるなら重宝されるわ」
景子は本気で亮と一緒に仕事をするつもりだった。
「他に中国語とフランス語も話せます」
「えっ、本当!凄い」
「ところで、HITは社長が居ないんですか?」
「なんか、会長と言うおばさんが代表権を持っていて
今社長になる人間を探しているそうよ」
「そうですか・・・」
景子は亮の戦いをみた興奮状態で国際展示場駅前のホテル
Wにチェックインして、部屋に入ると景子は
獣のように亮に飛びついて
ベッドに倒し亮のシャツのボタンを外した。
「素敵よ、本物のあなたは男よ」
景子はまだ汗を流していない亮の胸にキスをした。
「この男の匂い、感じるわ・・・」
「待ってください景子さん。シャワーを浴びます」
「いいの、あなたの体からフェロモンが出ている・・・」
景子は亮に跨ったまま体を起こして大きく息を吸った。
「この胸の傷、どうしたの?」
景子は亮の胸の傷をなぞって聞いた。
「ちょっとした事故で胸を怪我しました」
「まるで獣に襲われた痕みたいね」
景子は亮のズボンのベルトを緩めてズボンを脱がせた。
「うふふ、この状態でこの大きさすごい」
景子は亮の股間をボクサーパンツの上から揉み上げた。
「ねえ、この足の傷は?」
「飛行機の椅子が足に挟まって・・・」
「何?意味が分からない」
「まあ、それのせいで1ヶ月入院しました」
「飛行機事故なの?聞いた事無いわ」
「まあ、そんなところですね」
亮が笑う顔を見て景子は亮の事をもっと知りたかった。
「背中は?」
景子は亮をうつ伏せにして背中を見ると
リングでは気づかなかった背中の傷を見つけた。
「この背中の傷は?」
「人骨が刺さった痕です」
「人骨?」
「僕の後ろでライフルで撃たれた人の人骨の破片が
背中に刺さって」
「あなた、何者なの?」
景子は亮の背中から一瞬手を離した。
「怖いですか?」
「ううん、この傷ってなんか温かい気がする。
国を守っている兵隊さんの傷みたい」
Sっぽい景子が初めて優しい言葉を言った。
「そんな偉そうなものではないですよ」
亮はそう答えながら自分が人を助ける度に
自分の体に傷が残るのが可笑しかった。
「景子さん、シャワー浴びます」
亮はベッドから起き上がって服を脱いで
ボクサーパンツ一枚になった。
「ああ、素敵」
景子は亮のなまめかしいヒップを見てめまいがした。
「そうね、今日の汗流そうか」
「えっ、一緒に入るんですか?」
亮はついてくる景子に恥ずかしそうに言った。
「そうよ、背中流してあげる」
「はあ・・・」
それから数分後バスルームから景子の悲鳴が聞こえた。
「キャー、ジェイソンより大きい!」
亮の巨大なものは容赦なく景子を責めまくり
バスルームの熱気と湿度は景子の気を失わせるのに
時間はかからなかった。
ベッドの上で目を覚ました景子は
一瞬何が起こったかわからず亮を探すと
テーブルでパソコンを操作していた。
「亮、何をやっているの?」
「Youtubeを見ていました」
「うふふ、さっきの試合ね」
景子は立ち上がって亮の背中に胸を押し当てて
パソコンの画面を覗き込んだ。
「もう12万アクセスありますよ。
しかも投稿者が何人もいます」
「でも、もったいないなあ、もうやらないなんて」
「格闘技は難しいですね、これ以上やったら折れる、
これ以上やったら死ぬその手前で
抑えなければならいないですからね」
「まるで人を殺した事があるような言い方ね」
「あはは、まさか。ただ明日AVの撮影が
なければ戦い方が違っていたかもしれません」
「AVに出演するの?」
景子は突然亮が優弥と同じAVの
男優をやると聞いて唖然とした。
「あっ、主役じゃないですよ。浩二さんに
紹介された日当5000円のアルバイトです」
「それって後ろで白か黒のパンツをはいた
キモイ男たちでしょう」
景子はパンツに手を突っ込んでいる男たち
を思い出してゲラゲラと笑った。
「はい、昨日AVを観て確認をしました」
「ねえ、亮はそんなアルバイトをしなくちゃ
ならないほどお金に困っているの?」
「いいえ、AVの撮影現場に一度行きたかっただけですよ」
「そうそれなら良いけど・・・」
景子はそう返事しながらも亮が百戦錬磨のセクシー女優に
立派な一物を見せる事がいたたまれず亮の肩を噛んだ。
「痛い!」
「ひょっとしたら亮が主役の男優を
食っちゃうかもしれないわよ」
「そんな事ありませんよ。目立たないようにこうします」
亮が黒縁のメガネをかけた。
「ああん、素敵!そのメガネ」
景子は亮に抱きついた。
「景子さんめがねフェチなんですか?」
「うん。頭のいい人大好きなのメガネかけたまま、
もう一度抱いて!」
「どうしようかな・・・明日の為に
溜めておかなければならないし」
「お願い抱いて」
景子は体をくねらせて亮に迫ると、
亮は絵里子の言った事を思い出した。
「景子さん、約束の安田社長の秘密教えてください」
「でも・・・」
景子は戸惑っていた。
「こういう関係になったんです。裏切りませんよ」
亮はそう言って景子の唇を噛んでその間に唇を入れた。
「ああ、亮。キスだけでこんなに感じるなんて初めて」
「じゃあ、教えてくれますか?」




