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めぐみと紀子

「いいの、どうせ辞めるつもりだったし、

金子紀子がホスト遊びで炎上するだけだから

詳しくは後で話すわ」

「うん、何かあったら相談してね。私はあなたの味方よ」

「ちょっと待って、亮と代わる」

「一緒にいたの?」

めぐみは亮と紀子が一晩過ごした事を勘ぐった。


「うん、今から亮の会社のダンスの

レッスンとリハーサルがあるの」

そう言うと紀子は亮にスマートフォンを渡した。

「もしもし、亮です」

「あっ、亮お久しぶり」


「めぐみさんご活躍ですね、良くグラビアで見かけますよ」

「ありがとう。今、紀子ちゃんに聞いたんだけど

今日ダンスのレッスンあるの?」

「はい、うちのビルの地下のホールで10時からやります」

「本当!私観に行っていいかなあ」

「ぜひ、来てください」

亮は快くめぐみを招き電話を切って紀子に返した。


「紀子さんめぐみさんが来るそうですよ、ゆっくり話してください」

「わかった、めぐみに全て話すわ」

「それがいい、この際ですからまとめて面倒見ます」

亮は右手で自分の胸を叩いた。


亮が客席200人の地下のホールに着くとステージの

セッティングが終わっていた。

「おはようございます、社長」

亮に向かってスタッフが次々に挨拶をしていた。

亮は菜々子のところへ美菜子を連れて行った。


「奈々子さん、この子が三瓶美菜子さんです」

「私は倉沢奈々子です。遠くからご苦労さま、

更衣室で着替えてステージに集まって」

「はい」

美菜子はキャリーバックを持って更衣室へ走って行った。


「色白で綺麗な娘ね」

奈々子が美菜子の後ろ姿を見ながら亮に言った。

「ええ、秋田県人は美人が多いけど内気で

オーディションに来たがらないようです」

「もしかしたら今日がオーディションて言っていないの?」

「ええ、ただのレッスンとしか言っていませんよ。

緊張したら実力が出せませんからね」


「しょうがないわね、いくら亮の推薦でも

ダメだったら落とすわよ。後は誰?」

「五人のボーカルユニット、

全員が現役の銀座のホステスさんです」

「これは面白いわね」

「後は今来てる、金子紀子さんに歌ってもらいます」


「本当?彼女歌うの?いいわね」

「朝倉美代子さんと潮田佳代子さんは?」

「彼女たちは合格組で体が大きいから、ブルックの

バックダンサーにピッタリね」

「やはりアサシオのユニットデビューでしょうか?

ペッパー警部みたいな」

亮は昔絶大な人気を誇ったピンクレディを思い出した。


「うふふ、それも面白いわね。

彼女たちの希望も聞いて進めましょう」

「そうですね、歌の方も歌わせてください。

声の分析もしたいので」

「分かりました」

亮が席に戻ると白尾尚子が紀子に会釈をして亮の隣に座った。


「おはよう、亮」

「尚子さん、アルバムの仕上がりはどうですか?」

「録音は全て終わって後はブルックとの

デュエットだけよ。来週LAにレコーディングに行きます。

ブルックのアルバムにも同じ曲が入るなんて

夢みたい、よく承諾してくれたわね」


「ブルックもアメリカンアイドルベスト8の

尚子さんと歌えると言うので

 喜んでいましたよ」

亮は簡単に言ったが、印税の権利契約は複雑なものだったが、

尚子のアルバムをヒットさせる為の広告としては

画期的なものだった。


「今日はとりあえず11曲歌うからチェックしてね、

亮のOKがでないと発売できないんだから」

「了解です。そうだ今度お父さんの所で

働かせてもらう三瓶五郎さん」

亮は五郎立たせた。


「三瓶です。よ、よろしくお願いします」

「三瓶五郎さんね。亮のおかげで父の会社が急に

忙しくなってしまったの、頑張ってくださいね」

尚子は手を出して五郎と握手をすると

五郎は感激で硬直していた。


「そうだRRから尚子さんの名前の

問い合わせがあったんだけど、

シーラかNAOどうかって?」

「じぁ、NAOでいいわ」

「了解です」


「ご無沙汰しています、尚子さん」

紀子は尚子に頭を下げた。

「そんな堅苦しい挨拶は止めて、

お互い亮の友達なんだから、ねえ亮」

「はい、友達です」

二人の間に挟まった亮は両方の顔を見て答えた。


「じゃあ、私カラオケの準備をしてくるわ」

亮が答えると尚子は手を軽く振って

レコーディングルームへ戻っていった。

「亮、ずいぶん尚子さんと親しいのね?」

尚子が亮の体に時々タッチする様子を見て

紀子はヤキモチを妬いていた。


「昔、ニューヨークで部屋をシェアしていました」

「えっ、そうなの?」

紀子は亮と尚子がかなり古い付き合いであるのに

驚いていた。

「僕はボストンに住んでいて週2回ニューヨークへ

行った時アパートに泊まりました」


「じゃあ、亮は尚子さんと関係があるんだ・・・」

「ええまぁ」

「あるの?」

「自然の成り行きで」

亮は声を出して笑った。


「そうか、世界の歌姫は亮の女

だったのか、スクープだね」

「紀子さんの方が話題になりそうだけど」

「私は良いのよ、金子紀子ホスト遊び程度だから」

亮はここで何と答えたらいいか分からず

スケジュール表に目を通していた。


「そうだ、尚子さんの記者会見とブルックの

記者会見のMCは紀子さんにお願いします」

亮はやはり紀子に甘かった。

「亮さん」

中村和美が亮の脇に立った。


「済みません、土曜日でお休みなのに」

「いいえ」

「お呼びだてしたのは六本木に飯田さんが

マンションを15億円で買うので

契約の方をお願いしようと思いまして」


「15億円ですか?」

和美はあまりの金額に聞き直した。

「はい、15億円です」

「かしこまりました、名義は飯田様でいいんですね」

「はい」


「200㎡以上だと課税標準額比率が

固定資産評価額の3分1で

それの1.4%が固定資産税です。

高額ですよ、それに管理費、修繕費で

月額数十万円掛かります」

「確かに」

亮は直ぐに飯田に電話を掛けた。


「おはようございます。マンションの名義人は

飯田さんでいいんですよね」

「馬鹿言うな、固定資産税と管理費なんて払いたくもない、

お前さんの名前で買っておけ!」

「でも、そうなると僕の資産になってしまって

税金を払わなくてはなりません」


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