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透明ボード

「はい、このタブレットボードは炭素繊維で

できていて無色透明、硬度8、

ガラスよりもプラスチックも軽く

電気伝導率が高く消費電力が

今までの半分になりますから、電池切れで悩んでいる

スマートフォンユーザーが飛びつくはずです」


「なるほど、製造方法は?」

「我々が人工ダイヤモンドを作るために

 作った技術です」

「特許は?」

「出していないです」

「特許を出していない。何故だ?」

「我々の利益確保の為です」


「あはは、世界中で一社しかできない技術

 それは大儲けだ」

飯田は真剣な顔で腕を組んで頷いた。

「そして、F電機の工場を全部閉鎖せず半分を

ボード工場にします。土地の売却代金は

半分になりますが、従業員の転勤や解雇等の

保証と工場の解体費用の100億円が削減できます、

このボードは大きさが自由ですから新しく作る

商業施設防犯に利用したり、

太陽光発電パネルのカバーにも使えます。

このタブレットボードを利用したディスプレイを多用して

 F電機のテクノロジーをアピールしていきます」


「なるほどそれでどれくらいの売上になる?」

「はい、初年度の売上が300億円それによって

株価が必ず上昇します」

「お前さんはすごいことを考えているな、

ところでF電機をどうやって動かすつもりだ?」


「野田元社長をもう一度社長に復帰してもらうつもりです。

ただ総会屋の塩見正長が

 F電機の取締役を押さえ込んでいるんです。

僕は塩見の部下にピストルで撃たれました」

「なんだって、大丈夫か?」

飯田は心配そうな顔で亮の手を取った。


「はい、大丈夫です」

「相変わらず塩見のやる事はあくどいな」

「飯田さん知っているんですか?」

「ああ、あいつは私の死んだ旦那から

10年前に出世払いで3億円を借りていて

まだ返していない、なんだったら私が塩見を押さえ込もうか?」

「ほんとうですか?」

亮は目を輝かせて飯田に近づいた。


「ああ、あまり金を返さないので公正証書に

してあるから必ず金を取れるぞ」

「それで金額は?」

「3億円だ。それに年利20%で6億の利子、

元金合わせて9億円だ」

「それはちょっとやそっとでは払いきれない金額ですね」


「そうだ、やつも私の言う事には逆らえないはずだ」

「ちょっと待ってください。

塩見が逆ギレしたら飯田さんが危険です、

塩見の弱点がわかっただけでも良かったです」

「あの男と戦う時はいつでも債権を譲渡するぞ」

飯田の債権の譲渡とは会社を

亮に譲ってもいいという意味だった。


「分かりました、利用させていただきます」

「さて、そろそろ私も帰るか。お前さんの商売の

邪魔をしてはいけないからな」

飯田が立ち上がろうとするとオーナーの村崎が駆け寄ってきた。

「飯田さん、もうお帰りですか?」

「ああ、楽しかったよ。ほら」

飯田は村崎に30万円を渡した。


「いいえ、お金は受け取れません」

「それじゃ亮の売上にならんだろう」

「いいえ、ちゃんと亮の売上にします」

「わかった、じゃあ10万円は

店に残りはほら亮にチップだ!」

飯田は村崎に10万円と亮に20万円を渡した。


「ありがとうございます。飯田さん」

亮は久々にお年玉をもらったような気分で嬉しかった。

飯田が店を出る頃には恋は優弥が居ないにも

関わらず客でいっぱいになっていた。

その合間を見て亮は浩二に話しかけた。


「浩二さん、優弥さんとは仲が良かったんですか?」

「ええ、まだ接客が未熟な俺に色々教えてくれて

可愛がってもらいました」

「そうだ、お礼にこれを」

亮は浩二に5万円を渡した。


「こんなに良いっすか?」

「チップの分け前です。浩二さんのおかげで

 いっぱいチップをもらいましたから」

亮が言うと浩二は嬉しそうに受け取り

亮に親しみを感じ気になっていた事を聞いた。


「亮さんは金子紀子さんと親しいんですか?」

「ええ、前のお店のお客さんです」

「いいですね、俺ファンなんです」

「浩二さん良かったら今度、金子紀子さんが

来たら一緒にカラオケに行きませんか?」


「良いんですか?」

「ええ、もちろんです」

亮が答えると人気タレント金子紀子に

近づけると思った浩二は期待でニヤニヤと笑った。


「優弥さんはホストと男優両方やっていて

人気があったんでしょうね」

亮は浩二が亮に気を許して来たので優弥の事を聞き出し始めた。

「もちろんセレブの奥さんたちやキャバ嬢、AV女優や

優弥さんマシンガン橋本のファンのお客さんも来るんですよ」


「その後に何かいい事あるんでしょうね。

優弥さんはあれのプロですから」

亮が言うと浩二は亮から目を背け横を向いた。

亮は浩二の落ち着かない目の動きで優弥の

秘密を詳しく知っていると確信した。

浩二は話を逸らして亮の素性を聞いた。


「亮さんは以前はどこで働いていたんですか?」

浩二は優弥のプライベートな部分を聞く亮に

警戒して逆に亮に聞き返した。

「ええと・・・銀座です」

亮は突然ホストクラブの名前を聞かれて慌てて答えた。


「銀座っすか?銀座にホストクラブがあるんですね」

「ええ、小さなホストクラブでプラウという店です」

「そうですか。お客さんは銀座のホステスさんなんですね、

気前がいいんでしょう」


「ええ、まあ。こっちに比べて大人の女性が多いですね」

亮は絵理子の事を思い浮かべて浩二に答えた。

「俺じゃあ話についていくのが難しいな」

「優弥さんは男優の仕事はどれくらいやっていたんですか?」


「週に1本はやっていたみたいですよ」

「いいですね、僕も一度でいいからAV男優を経験したいですよ」

亮は男優に憧れている素振りを見せた。

「よかったら紹介しますよ。男優の仕事」

浩二はしばらく考え亮の目を見て話し始めた。


「本当ですか?ノーギャラでもいいですからぜひ」

「ギャラの事は気にしなくていいですよ、

どのみちギャラは2、3万円でだいたい

仕事が終わるのが夜中だからタクシー代で1万円飛びます。

それにパンツ代、栄養ドリンク代に3000円」


「ああ、そんなものですか?」

亮はAV男優のギャラあまりにも安いのでがっかりした。

「普通の男優はまだいい方でその他大勢は5000円です。

単体の女優さんは50万から200万円以上くらいあるんですけどね」


「優弥さんはどれくらいもらっていたんですか?」

「優弥さんは人気男優だったので1回10万から

20万円もらっていました。特に優弥さんの

ナンパシリーズは相手が素人なので優弥さんは

100万円以上とっていました」


「本当にあの女性達は素人なんですか?」

「そうですよ、全部優弥さんがナンパした女性達だと言っていました」

「あれだけの数の女性を仕込みなしでナンパするって凄いですね」

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