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優弥とマシンガン橋本

「マシンガン亮か・・・えへへ、いいなあ」

亮は美智子を連れて

羽田空港ターミナルの飛行機が見える

レストランに入った。


美智子が飛行機を見てご機嫌で食事をしている間

亮は殺された男の似顔絵描いていた。

「飛行機っていいわね、夢が有って。

あんなに大きい物が空を飛ぶこと自体が夢だけど」


「あはは、そうだね。そう言えば美智子さんの家族は?」

「私の仕事も応援してくれて

 特に母が團さんに会った時から」


「そうか・・・家族の応援は大事です、

美智子さんと知り合えて良かった。さて描き終わった」

亮の描いた絵を見た美智子はニッコリと笑った。


「これ私の似顔絵じゃないですか。

 欲しい」

「プレゼントするつもりで描きました。

どうぞ」

「大事なものはこっちです」

亮は慌ててもう1枚の絵を出した。


「かなりイケメンね」

「はい、この顔なら知っている人

がいるかもしれませんね」

亮は描いた絵をスマートフォンで撮って

メールで送り美咲に電話をかけた。


「美咲さん、絵を描き終えました」

「もう描き終わったの?早いわね。

車の持ち主が分かったわ、捜査員が自宅に向かっている」

「了解です。絵はどうしますか?」


「後で警視庁に持ってきてくれる?一人で!」

「分かりました」

その間亮が送った写真は新宿2丁目の

大西とラブポーションのホステスたちに、

次々転送されそして亮が警視庁捜査一課11係に

到着する頃には50通もののメールが返ってきた。


「30人が優弥、6人がマシンガン

橋本この男に決まりだな」

警視庁で入館の手続きをし

つぶやきながら捜査一課のドアを開けた。


「すみません、警察庁の原美咲警視いらっしゃいますか?」

「はい、どちら様でしょう?」

刑事は鋭い目つきで亮に聞いた。

「はい、團と申します」

「團さんですね」

刑事は直ぐに美咲を呼んできた。


「お疲れ様、担当の11係へ案内するわ」

「ありがとうございます」

「亮、どうしてそんなにオドオドしているの?」

「さっき見た刑事さん目つきが怖かったので」

「当たり前よ、殺人の捜査しているんだから真剣に決まっているわ」


「そうですよね」

亮は納得して頷いて美咲の後に付いていた。

「ところでまだ着替えていなかったの?」

美咲はタキシードワイシャツ1枚で

歩く亮を怪訝な顔で見た。


「はい、忙しくて。上着を脱いだだけで」

「そうね、タキシードを着ているよりましかも」

「それで似顔絵を歌舞伎町の人たちに送ったら

 名前が分かりました」

「えっ?本当?」


「おそらくホストとAV男優をやっている男らしいです」

「早い!名前は?」

「ホストの源氏名が優弥、AV男優の名前がマシンガン橋本」

「あら、マシンガンの名前取られちゃったわね」

美咲は眉を下げた。


「ええ」

「いっそのこと。バズーカかミサイルにしたら?」

「そんな事言っているんじゃないんですけど」

美咲に連れられて亮は浜田警部捜査

11課主任のところへ行き紹介された。


「團と申します」

「浜田です。よろしく」

浜田は気さくに笑顔で答えた。

「これが殺された男性の似顔絵です」


「おお、これは上手ですね。まるで写真のようです」

「ありがとうございます」

「とこで本当にこの絵が顔をグシャグシャ

にされて殺された男の顔なんですか?」


「はい、間違いなく鼻骨、上顎骨、頬骨をバットで

叩かれる以前の顔です」

亮は自信を持って平然と答えた。

「なるほど、これはどこで勉強したんですか?」

「ボストン警察とFBIです」

「FBIですか!」

浜田はFBIと聞いて大声を出して驚いていた。


「美咲さん、FBIってそんなに驚くことですか?」

亮は美咲の耳元で囁いた。

「ええ、現場の人間に取ってFBIは憧れなのよ」

「そうなんですか、僕はCSI科学捜査班の方が憧れますけどね」

亮を見る目が羨望の眼差しに変わった浜田が聞いた。


「警察庁の研修でアメリカで研修

 だったのですか?」

「いいえ、学生時代にボストンの日本人被害者の通訳で

 ボストン警察のお手伝いをしているうちに、

何故か捜査に加わってFBIは麻薬捜査で」

「凄いですね」


「それで、その顔を知っていそうな人間に聞いた所

 五十人中三十人がクラブ恋のホスト優弥、

六人がAV男優マシンガン橋本でした。

 つまり72%が絵と似ていると言っています」

「ん?二人だろう」


「優弥とマシンガン橋本は同一人物です」

捜査員がインターネットでマシンガン橋本の

顔を検索して浜田に画面を見せた。

「主任、似顔絵とそっくりです」

「なるほど、おい荒川、

クラブ恋へ行って裏を取ってくれ」


「でも、お店が・・・」

「まだ、店に誰かいるはずです。

お店に電話をしてください」

亮はホストクラブの閉店が朝の7時から8時だと知っていた。


「本当ですか?」

荒川は電話番号を調べていると亮は電話番号を言った。

「03-53・・・・・です」

「も、もう調べてあるんですか?」

「一応ここまでは。後はお任せします」

亮は深々と頭を下げた。


「美咲さん後はお任せして僕は仕事が有るので帰ります」

「ありがとう、あなたが目撃した車をNシステムで調べて足取りも

 確認できたから車の持ち主を参考人でこっちへ呼べるわ」

「だと良いんですけど・・・夜盗んで朝帰っていたら

 持ち主も気づいていません。

特にあの車種はエンジンをかけるのに

 キーがいりませんからね」


「わかったわ、それを考慮に入れて

捜査するようにアドバイスするわ」

「もう1つ、一見残忍に見える手首の

切り落としは裏に殺人以外の犯罪が隠されています」

「つまり・・・麻薬?」

「はい、おそらく」


「分かったわ。今日は随分急ぐのね」

「はい、仕事がありますので」

亮はそう言い残してさっさと帰って言った。


~~~~~

美咲が残った11係には次々に情報が入ってきた。

車の持ち主を任意で話しを聞くことになったが

前夜の1時は自宅にいたと容疑を否認していた。


また、クラブ「恋」に出向いた捜査員は

従業員に亮の描いた似顔絵を見せると

橋本優弥である事を認め

橋本は昨日から店を無断で休んで

行き先が分からず、橋本の自宅のある

新宿御苑前に捜査員は向かっていた。


5階建てのマンションの2階の奥に橋本の部屋があり

捜査員の部屋にチャイムを5分以上鳴らした。

「係長、部屋からなんの応答もありません」

捜査員から浜田の元に電話がかかってきた。

「家主か管理人に鍵を開けてもらえ」

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