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初めてのキス

美智子が見た東京タワーを中心にビル群が見えそのまま

目を移動するとスカイツリーがあった。

「はい、この街がいつまでも平和であって欲しい」

美智子のうっとりした目は亮の方を見た。

レインボーブリッジから降りた車は右折しFテレビの手前で

向かい側から猛スピードで来る車があった。


横断歩道を渡ろうとしていた二人のカップルが

その車に轢かれそうに急ハンドルを切り

蛇行して走り去っていった。


「きゃー、危なかったわ」

「轢きそうになった車もスピードを出していて

悪いですけど信号無視で渡った二人も悪い。

女性はルールを破る男は

 かっこよく見えるのでしょうか?」


「そんな事無いですよ、正義感の強いヒーローが

好きです。アイアンマンみたいな」

「やはりおじさん好き?」

「違います。頭のいい人が好きなんです」

間もなく亮が運転した車が潮風公園に着いた。

向かい側の埠頭にはコンテナ用のクレーンが並び

オレンジのライトがそれを照らしていた。


「海のライト幻想的に見えるわ、夜のドライブなんて初めてだから」

「そうですね、この前まで高校生でしたからね」

亮が周りに止めてある車を見ると地震でも

風が吹いているわけでもないのにギシギシと揺れていた。


亮は目を凝らして車の中を覗いていると

美智子は突然亮に抱き付いてキスをした。

美智子のキスは情熱的で亮の舌を強く吸い

長い舌は亮の口の中をまさぐっていた。


「團さんってキスが上手」

「美智子のキスこそ凄いです。初めてじゃないでしょう」

「私初めてです、この日をずっと待っていたの、

渋谷の夜からずっと」

「歳上好きなんですね」

亮は美智子の気持ちを年上好きと

決めつけていた。


「別に関係無いわ。あなたに引かれただけ」

「そうか」

「私をあなたの女にして、人気女優になったら、

誘惑してくる男性いるから、約束したよね」

「わかりました、今度」

「ダメ、記念する今日だから」


美智子が亮に再びキスをすると美智子の手は亮の股間をなでた。

「團さん、誰と関係があるの?

白尾尚子さんと雨宮裕子さんと他は?」

「困ったな、結構いますよ。知らない方が……」

「わかりました」


「諦める?」

「逆です、有名女優なってあなたが離れられないようにします」

「わかりました」

「本当に?」


「はい、僕も覚悟を決めますから美智子さんも

覚悟を決めてください。

誘惑して来た男性は必ず報告してください。

この業界は商品に手を出さない、

暗黙のルールがあります」


「えっ、そうなんですか。

芸能人は交際していますけど……」

「それは恋愛なので仕方がないことですが

交際によって互いの利益を損失させたので

制裁を加えなくてはなりません、

当事者二人で済まされない芸能界で生きる宿命です」


「はい、わかっています」

「特に連ドラに出演すると清純で寡黙な女性を演ずる事が

多いので、その後に得たCMなどはイメージを

作る予定ですので、スキャンダルは損害賠償に

匹敵します」


「それは聞いた事が有ります」

「そして不倫は絶対ダメです。相手の奥さんから

略奪すれば奥さんは被害者ですから、裁判にも

なります」

「はい」


「もう一つ、プロデューサー、ディレクターその他

 制作者を名乗る人は出演を餌に絶対交際を求める事は

 ありません、それが有ったらすぐに報告をしてください」

「そうなんですか?」

「関係を持ったからって仕事がもらえるなんて

 そんなに甘くありませんよ」


「そうですよね」

「もしそんな輩がいたら僕が排除します」

亮はその人間を調べ警察官の立場で

捕まえる事がてきる自信があり

美智子は頼もしい言葉を聞いた。


「美智子さんブラウスのボタンをしてください」

「ごめんなさい。私興奮していて・・・」

「いいえ、続きをやりましょう」

「えっ、いいんですか?」


「はい、僕はまだ興奮しています」

運転席に座った亮は自分の股間を指差した。

「うふふ、私に興奮してくれるなんて嬉しいわ。

團さんはいつも冷めているように見えるから」


「冷めているかぁ・・・本当は熱いんですけどね」

亮は色々な自分の隠された熱いところをアピールした。

「私熱い男性好きです」

「ええと・・・」

亮は時計を見ると午前1時過ぎだった。


亮は車を浦安に向かって走らせた。

美智子はシンデレラ城が見え胸をときめかせた。

すると亮はハンズフリーフォンで舞浜ルーセント

ホテルに電話を掛け部屋を予約した。


「予約取れたんですね」

「ええ、ルーセントホテルグループは

僕の友人がオーナーで旧JOLホテルを

岩田観光が買収をしてルーセントホテルの

名称になったんです。それで岩田観光

グループの社外取締役になっています」


「そうなんですね」

亮は初めての美智子に優しい初体験を与えた。

美智子は痛みで泣いたり、はしゃいだり、

自分の家庭や子供頃を話した。


~~~~~

「亮、今どこ?」

6時少し前にいつもと同じ言い方で

美咲から電話がかかってきた。

「えっ?ええとここは・・・」

寝たばかりの亮は意識がもうろうとしていた。


「大変よ、昨日の夜あのシアン化水素が

入った太鼓が盗まれて爆弾処理班の二人が射殺されたわ」

「それで犯人の手がかりは?」

「今のところ32口径の銃弾しか分かっていないわ」

「犯人はあの佐藤幸雄が言っていた女なんでしょうか?」


「その可能性があるけど、今のところ

佐藤幸雄は何も喋らないらしいわ」

「わかりました。でも、警視庁はどうして直ぐに美咲さんの所へ

連絡をくれなかったんでしょうか?」

「なんとかなると思ったんでしょう。でもまだ太鼓の中身の事は

 秘密にして捜査をしているわ」


「危険ですね。クローズされた場所なら

数千人もの人を殺すことが出来ます」

「ええ、早く見つけてくれないと大変な事になるわ」

「はい」


「それともう1つ。羽田空港近くの、埋めて地で両手首を切られて

 顔を潰された全裸の男の死体が見つかったわ」

「身元を隠すための仕業ですね。

おそらくヤクザ絡みの事件でしょう」

亮は殺人に関しては警視庁捜査一課がする

事なのでまったく興味がなかった。


「それなのよ、例の歌舞伎町の酒井組の組員が

 百人町の線路脇で殺された事件の報復じゃないかしら」

「それって、そうなると被害者は真田組の組員という訳ですか」

「ええ、そうなると塩見も関わってくるでしょ」

「はい、その通りです」


「それで朝早くて申し訳ないけど

犯行現場まできて欲しいの」

「分かりました」

亮が電話を切ってベッドを見ると

美智子はぐっすりと眠ったままだった。

「美智子さん、起きてください」

「またやるの?嬉しい」

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