5 点と線
たらこがお話を作る時に意識しているのは点と線です。
点はキャラクター。
線はキャラとキャラとの繋がり。
これが変化していく過程がストーリー。
なので、キャラとキャラとの関係が微妙だと、作品の評価も微妙になります。
主人公以外のキャラ同士のつながりってとても大切だと思うのです。
以前にどこかで誰かが言っていたのですが、主人公が不在の時にハーレムのヒロインたちが何を話しているのか想像できないとの意見を目にした記憶があります。
つまるところ、主人公とばっかりくっつくヒロインばかりで、ヒロイン同士の繋がりが見えてこないんですよね。
この意見を見て「あー」って腑に落ちたのを覚えています。
キャラ同士のつながりって本当に大事だなって。
でもまぁ……それを全部書くわけにもいかないんですね。
読者からしたら主人公の話を読みに来たわけで、他のキャラ同士のつながりなんか知るかと。
それでもたらこは書きたいのですよ。
主人公が介在しないキャラ同士のつながりを。
んなもん需要あるのかと思われるかもしれませんけど、書きたいものは書きたいんです。
まぁ……そのほとんどは書けないまま終わるわけですが。
ちょっとしたシーンにキャラ同士の掛け合いに変化を持たせるとか、意識の変化とか、対応の違いとかで、ちょっとずつ描写するしかないのかなって思ってます。
それで伝わるとは思えないのですけど……。
世界観……というか物語の社会性に深みを持たせるには、キャラ同士のつながりを深く掘り下げていくしかないと思うんですよね……。
主人公ばっかりが世界の中心であるわけではないし。
点と線を意識すると、物語の全体像を把握しやすくなる気がします。
主人公以外の繋がりを意識してみると、物語も面白くなるかもしれませんね。