27 物語の中で愛を叫ぶ
皆さんこんにちは。
ご無沙汰しております。
たらこですよ。
最近、なろうにログインせず、ツイッター(現えっくす)も開かず、youtubeばかり見ていました。
視聴するのは主に解説系とお料理系。あとはたまにアニメの切り抜きとか、ですね。
ショート動画は時間泥棒だと思ってる。
tikkutoに若い子がハマるのも分かる気がするなぁ。
前置きはこれくらいにして、本題に移しましょうか。
今回は物語に必要な物ってなんだっていうお話。
結論から言うと「愛」です。
これは好きを大切にしようとか、そういうことではなく。
割と真理に近い答えだと考えています。
愛って、実にシンプルで分かりやすい欲望ですよね。
私たちは誰しも「愛されたい」と願うものです。
この気持ちをキャラクターと共有できたのなら、気持ちよくハッピーエンドに着地できるのではないでしょうか?
なぜこう思ったのか理由をお話しようと思います。
とある作品を振り返って考察している時にふと思いました。
その作品はオモチャが主役の有名なお話です。
こう言うと、どの作品か分かってしまいますね笑
分からなくても大丈夫なので引き続きお付き合いください。
その作品では、オモチャたちが所有者の男の子の元で、幸せに役割を果たしているシーンから始まります。
主人公は男の子が最も大切にしているオモチャで特別な存在です。
そんな彼らの元に新しいオモチャがプレゼントされて……という展開から話が始まります。
彼らは平和にオモチャとしての人生を送っていますが、隣にはオモチャに酷いことをする悪い子が住んでいました。
男の子は爆弾をオモチャに括り付けて爆発させてしまいます。
一同は「ひどいなぁ」と恐怖を覚えるのです。
その後、紆余曲折あって、主人公は新参者のオモチャと共に、隣に住む悪い子の家に連れていかれてしまいます。
悪い子が所有するオモチャたちは酷い目にあわされており、首を挿げ替えられたり、バラバラにされたりと、目を覆いたくなる惨状が広がっていました。
なんとかして元の所有者の元へ帰りたいと考えた主人公は一計を案じます。
オモチャのルールを破って、自分たちにも命があることを証明しようとするのです。
彼らは悪い子の目の前で動き出して怖がらせます。
オモチャが動くはずないと思っていた悪い子は、当然のことながら恐怖します。
主人公は最後に「我々は何もかもお見通しだ――だから大切に扱うんだぜ」と悪い子に伝え、作戦は終了。
悪い子は恐怖してオモチャに酷いことをしなくなる――という未来が予想できる展開に落ち着きます。
オモチャなのだから、大切に扱って欲しいと言う要求は至極全うなのですが、やはりそこには「愛してほしい」という共感しやすいメッセージが隠されているように思いました。
分かりやすい主張をすることで、見ている人は「そのとおりだなぁ」と共感を覚えるのではないでしょうか?
愛してほしいという気持ちに共感できない人はいないでしょう。
誰だって愛に飢えていますから。
有名な作品には主人公が切実に愛を求めている描写が多いように思いました。
思い返してみると、あの作品も、この作品もと、今までに触れた数々の名作が思い浮かびます。
愛というのは実にシンプルで、かつ強力なメッセージとなりうる要素なのです。
紹介した作品もそうですが、愛してほしいと訴えることで、読者の共感を得る作品は多いと思います。
やはり愛は全てを解決する(え?
では具体的にどのように「愛してほしい」と訴えれば、読者に共感してもらえるのでしょうか?
これまた実にシンプルで、単純に「作者の好きを全否定する」だけなのです。
簡単ですね。
主人公が愛してほしいと訴えるには作者の心が必要です。
作者の心とは、すなわち「作品の中で表現したい作者の好き」ともいえるわけです。
誰だって自分の「好き」をテーマにして作品を書きたいわけですから、あえて「嫌い」をテーマに据える人は少ないでしょう。
ですが、やはり「好き」ばっかりだと読者は飽きてしまう。
箸休めが必要です。
そこで登場するのが「作者の嫌い」あるいは「主人公を否定する存在」。
こういった要素を悪役ないしは壁となる存在に取り入れれば、物語はもっと面白くなるはずです。
オモチャが主人公の物語で、オモチャに酷いことをして遊ぶ悪い子なんて、まさにその象徴ともいえるのではないでしょうか。
相対する存在に「愛してほしい」と伝えて、それが通るかと言うと、微妙なところです。
悪役ってそういうの簡単には受け入れてくれませんからね。
まぁ、悪役に訴える必要はないのです。
伝える相手は愛している相手でもいいし、主人公の理解者でもいいし、読者様でも、作者様本人でも良いわけです。
やはり主張することが大事。
物語の山場となるシーンで愛を叫ぶのは、なんともそそるシチュエーションではありませんか。
無論ですが「愛」をそのまま叫んでも無粋なだけです。
ちゃんと読者が受け入れやすい言葉に変換する必要があると思います。
例えば、一緒にいたヒーローないしはヒロインが主人公と離れ離れになってしまい、もう一度一緒に冒険したいと願うシーンで「愛してほしい」と訴えるよりも、「また一緒に冒険したい」と言った方がしっくりくる気がします。
一緒に冒険したいと願う気持ちは、同じ時間を共に過ごしたいという気持ちの表れですし、「愛してほしい」と言い換えられるのではないでしょうか?
読者様から共感を得るには、受け入れやすい言葉に言い換える必要がありますね。
どのような言葉にするのか、物書きさんの腕の見せ所と言えるでしょう。
悩んで考えているうちに「これしかない」と思えるような名台詞がきっと思いつくはずです。
自分を信じていれば必ずどんな名台詞だって思い浮かぶはずですよ。
だって……あなたはこの世界にたった一人しかいない唯一無二の物書きさんですから。
きみにならできる!
皆様の中にある物語の主人公は切実に「愛」を求めていますか?
その気持ちを訴えるシーンはありますか?
主人公が大切にする存在に愛を伝えた瞬間。
読者様と気持ちを一つにできたら、これ以上に幸せなことはないと思うたらこなのでした。