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だから、私は沈黙することにした  作者: 紫那夢宮 美代子
第一章
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第一章 貴族社会

ファンタジー感はまだ、出ないですが、


大事な一話です、



なろうであげる最初の小説です、


よろしくお願いします








暗い暗い鬱蒼(うっそう)とした



森の中




腕を引っ張られながら、歩く




最後に見た世界は、








白い何かが







こちらを見ている光景だった






























⬜◻️






「ねぇねぇ、あちらの紳士のお二人





なんて



美しいのかしら、、、、」





「本当ね、




溜め息を思わず、



ついてしまいそうですわ」




隣の貴婦人たちの言う人物へと



視線をあげて、みる





二人の紳士がいた、




金髪に横に流された前髪が風で揺れる



のですら絵になる美を体現した人物





もう一人は 少し落ち着いた金髪で



瞳は翠色 胸元のポケットには、



翠の勲章が付いている





さらさらと風が吹く




目の前にある この世の存在と思えない



ほどの美貌の持ち主が仲良さそうに




話しているのを見ていた






次の頁をめくる










◆◾





「はぁ、はぁ、」




後ろを、たまに確認しながら走る






すみません、、、





兄さん、ハイド、、










◆◾





私の名はシリウス=フォン=ゴーエン





24年前




このレジーナ王国の5本指の貴族の家の




次男として生を受けた




「セドリック、お前の弟だ、」



「う?」



体が持ち上がり上を見上げると、




「かわいいな、僕はセドリック、



よろしくね、シリウス」








◆◾




所謂、私の家は、大がつく貴族で



かなり発言権が強かった





「セドリック兄さん、」



家庭教師が見てない この時間でも



兄さんは、本を椅子に座って読んでいる



「ん?なんだい?」



「兄さんは、どうして いつも、本を



読んでいるんですか?」




「そうだね、シリウス、」



兄さんが椅子から下りて



本を読む僕の前にくる




「シリウスを守るためだよ、」




「えっ、」



僕を?



頭を撫でられる



「悪い奴に騙されないために



知識を持つことは必ず良いことがある



力になる、」




「兄さん、僕もう3歳ですよ、」




「あぁ、ごめんね、シリウスは、



いつまでも、僕にとって




たった一人のかわいい弟だからね」




兄さんが満足そうに微笑み、頭から



手を離した











◆◾




「セドリック、」




「はい、お母様」



兄さんがフォークとナイフを置く




「明日からいよいよ、アカデミーね



後継者として、



しっかり努めてきなさい」




母さんが、いつも以上に顔を鋭くして



言う


「メリンダの言うとおりだ、



くれぐれも、気をつけるように、」




「………はい、分かっています、




お母様、お父様」




……兄さん?




何故か兄さんは、嬉そうじゃなかった、












◆◾




コンコン



扉を外から叩く




「どうぞ、」




「兄さん、僕です、」





入っていく、




「シリウス?どうしたんだ?



こんな遅くに、」




いつもなら、とっくに寝ている時間、




兄さんの部屋に備わっている



アンティークの置き時計を見る





「に、兄さん、



アカデミーに行きたくないの?」




少し、怖くなって 小声で聞く






「あー、そっか、



こっちにおいでシリウス」



「はい、」



兄さんが促したベッドに座る




「シリウス」




「はい、」




「その、…別に行きたくないわけじゃ



ないんだ、ただ、」






兄さんが顔をそらす




「ただ、、、思い知らされるのが、




嫌なんだ」





「……?」



思い知らされる?



兄さんは、何が嫌なのか、分からない




ポンッ



「いつか、分かるよ







……シリウスも、」




兄さんが、悲しそうに僕の頭を撫でた










⬜◻️





屋敷の門の近くにある馬車の前に立つ




帽子をかぶり、黒いシックなバックを



持っている




馬車の前に立つ兄さんに話しかける



「兄さん、気をつけて」




兄さんは、荷物を執事に預けると



少しかがんでくる



「ありがとう、シリウス



休暇には必ず戻るよ」



兄さんに手を取られ、何かを



握らせられる、




「…?」




「シリウス、待っているよ、



他とは違うと、



聡明だからこそ、気付いて欲しい




これは、私の気持ちの表れだよ」





兄さんは、それだけ言うと馬車に



乗ってしまった




お母さんは、後ろで見守っていた、




「兄さん、、」




やっぱり、行きたくはないんですね、







最後に見た兄さんの顔は怒りを表して



いたから






兄さんから渡された缶の箱を見た











⬜◻️





兄さんは、約束したように、




毎回休暇には、ゴーエン領に帰って



来てくれた、




馬車から下りる兄さんを出迎える



コツ


馬車から兄さんが下りてくる



「大きくなったな、」




「はい、もう6つですから」



兄さんが、帽子を執事に渡す




兄さんの隣に行き



一緒に歩く




「兄さんも、また伸びられましたね」




「そうだね、」



なかなか、兄さんとの身長差が埋まらない



「今回は何日いてくれるんですか?」



本題に入る




玄関の扉が開き、屋敷に入る



「一週間は、いるよ」




「じゃあ、


フェスティバル回りませんか?」




「そうだね、一緒に行こうか」



ニコッと兄さんが控えめに微笑んだ



「はい!」









⬜◻️



コンコン



「兄さん、」





「……」



部屋の中から、兄さんの声が返ってこない



あれ?






廊下に待機しているメイドに話しかける




「セドリック兄さんは、どこにいるか分かる?」




「セドリック様なら、もうお出掛けに、」




こんな朝から、、、





「どこに、、」



タッタッ



執事の一人が早歩きで向こうからくる



「シリウス様、探しましたよ




勉学の時間です、」




「あ、」




廊下の角にある置き時計を見る




「すぐに行く」













⬜◻️



夕方




「兄さん!」





馬車が見え門に向かう




ちょうど兄さんが降りてきた




「ただいま、」




「おかえりなさい、兄さん」





「遅くなってすまない、お土産だよ」











後ろにお母さんがいた、






「また、あの子は、、」






また?







前を見ると兄さんがあの時と同じ顔をしていた





「に、兄さん?」




「はっ、ごめん中に入ろうか」




「うん、」




兄さんにどこに行ったのか聞けなかった、、
















「明日はフェスティバルだから、ここまでにしようか




これ以上は、明日に響くよ、」



「はい、兄さん」




教材を閉じる




兄さんの教え方が一番分かりやすい




「にしても、シリウスは、理解が早いね



この内容は15歳のものだよ、」




「そうなんですか?」




「シリウスは、数学が得意なんだね、



そのうち私が教えられなくなりそうだ笑」




くすりと笑う、兄さん





兄さんとの時間は、穏やかで落ち着く




「兄さんの教え方が上手だからですよ」





「ありがとう、おやすみ」





「はい、」





閉まる扉の隙間から兄さんが笑うのを見て




部屋に帰った
















「これ、何が入ってるんだろう、」



ベッドに転がりながら、兄さんから もらった



缶の箱を見る



片手に収まる大きさ



でも、開かない



鍵穴があるから 鍵がないと開かない




何で兄さんは、これを僕に渡したんだろう、、







とりあえず、明日兄さんと二人だから



聞こう、





僕は目を閉じた






楽しんで頂けましたか?


まだ、最初なので、分からないと思われるかも



しれませんが、少しでも面白いと思って下さったら


嬉しいです、




ペースは一週間に一話ずつか、



二週間空けて、一気に同じ週に2話あげるか どちらかに


なります




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