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【コミックス全3巻!】レベリング・マーダー ~一週間に一回人を殺さないと自分が死んでしまうのでそれならいっそ勧善懲悪したいと思います~(web版)  作者: シオヤマ琴
第四章 縁編

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第89話 依頼完了。

群馬へと帰る新幹線の中で俺は悩んでいた。

すると隣に座るメアリが声をかけてくる。


「ヤマトお兄ちゃん、どないしたん?」

「ん、ああ。進藤美咲のこと、進藤さんになんて報告しようかと思ってさ」

そう。俺が頭を悩ませていたのは、依頼主の娘である進藤美咲まで殺してしまったこと。

まあ、悪人だったという理由で殺したのは俺ではなくメアリなのだが。


「別にええんちゃう。美咲ちゃんも悪い人間やったからついでに始末しといたったんですぅって言えば」

「アホかお前。それで納得する親がいるわけないだろうが」

「そうなん?」

メアリは鳩が豆鉄砲をくらったような顔で俺を見返してきた。

これまでにもなんとなく感じてはいたが、こいつには人間として必要な何かが欠落している気がする。

とはいえ、こいつより多くの人間を殺している俺が言っても説得力は皆無だけどな。


「じゃあ、どないするん?」

「とにかくだ。本当のことは話せないから、三人の男を始末したらそれを見てビビッて逃げていってしまったんです、とか説明してごまかすしかないんじゃないか。多分家出とかよくするタイプの娘だったようだからなんとかなるだろ」

「ふ~ん、じゃあそれでええんちゃう」

あくびをしながら返すメアリ。


「……お前、何も考えてないだろ」

「なんや、眠なってきたわ。うち寝ててもええ?」

メアリはそう言うととろんとした目を俺に向けてくる。

ついさっきまで弁当を食べていたと思ったら今度はそれか。

俺は欲求に忠実な奴だと呆れつつも、どうせ起きていたところで何の役にも立たないと思ったので「好きにしろよ」と捨て置いた。


「ほな、ヤマトお兄ちゃんおやすみぃ~」

「はいはい、おやすみ」

俺はメアリを横目にズボンのポケットからスマホを取り出す。

そしてまだ消去していなかった進藤さんの連絡先に依頼が完了したことをメールで知らせた。



◇ ◇ ◇



「はい、到着しましたよ」

「ありがとうございました」


俺はドライバーさんにお金を支払いタクシーから降りると、反対側に回って寝ているメアリを抱きかかえた。

タクシーが夜道を走り去っていく中、俺はメアリを連れたままアパートへと向かって歩く。


「まったく、こいつは……」


視線を落とすと俺の腕の中で安心しきって寝ているメアリ。

寝顔だけ見るとそこらの女子高生となんら変わらない。


俺は鍵を鍵穴に差し込むとドアを開けゆっくりと部屋の中に入っていった。



◇ ◇ ◇



とりあえずメアリをソファに寝かせると一息つく。

時計を確認して午後十一時過ぎだとわかると、お風呂にお湯を張りつつ冷蔵庫から食パンを一枚出してそのまま口にくわえた。


テレビをつけてニュースを流し見しながらメアリに目をやる。

のんきに寝息をかいてすやすやと気持ちよさそうに眠っていた。


「家に連れてきてしまった……くそ」


メアリを家に泊める気などさらさらなかったのだが、新幹線が駅に停車しても一向にメアリは起きる気配がなかったのだ。

耳元で大声を上げてみたり、体を揺らしてみたりしたがメアリはぴくりともしなかった。


そのうち駅員さんがやってきて「この女性は知り合いですか?」と訊ねられた。

いっそ他人のふりをして置いていこうかとも思ったが、メアリの機嫌を損ねると最悪の事態が待っているおそれもあるので仕方なしに俺はメアリを抱きかかえて新幹線を降りたのだった。

そこからはタクシーを拾い直接アパートまで帰ってきたというわけだ。


「女子高生を泊めることになるとは……理由はどうあれ清水さんたちにはあまり知られたくないな」


俺は食パンを無理矢理飲み込むと、今日一日の疲れを取るためにお風呂場へと向かった。

【※読者の皆様へ】


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