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【コミックス全3巻!】レベリング・マーダー ~一週間に一回人を殺さないと自分が死んでしまうのでそれならいっそ勧善懲悪したいと思います~(web版)  作者: シオヤマ琴
第四章 縁編

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第80話 飯島メアリ

「お、お前、飯島裕子の妹なのか……?」

「うん、そうやでぇ」

「だったら、やっぱりお前は――」

「メアリって呼んでぇなぁ。うちと鬼束くんの仲やないか」

飯島裕子の妹を名乗る飯島メアリは俺の腕を取ると嬉しそうに横に振る。


俺はその腕を振り払うと、

「だったら俺はお前の仇だろ。なんで笑ってられるんだ?」

メアリの目を見据えた。

いつでも動けるようにと身構える俺。


「うちなぁ、自分に不思議な力があるって気付いたのつい最近なんや。それまでは自分で言うのもなんやけど暗くて地味な人間でなぁ、学校にも家にも居場所がなかったんや」

一人語りする。


「うちの姉、飯島裕子は後藤田真一とクスリをやっては毎日うちをサンドバッグのように殴って、蹴って滅茶苦茶しとったんやけど、ある日突然いのうなったんや。それからは世界が一変したような気分やったわぁ。家に居場所が出来たことでうちは学校でも自然に振る舞えるようになってなぁ、うちをいじめてたクラスの連中にも一泡吹かせてやったわぁ。それからなぁ……」


メアリはその後も一人で話し続けた。

学校でいじめられるようになった経緯やいじめっ子のリーダー格の女子生徒を初めて殺した時の話、その際に覚えた呪文が物体に残った記憶を読み取る能力だったことやその能力で姉たちを殺したのが俺だとわかったことなど、メアリの話は尽きることはなかった。


「そんでなぁ、記憶採取の呪文で公園の木とかベンチをちょっとずつ触って――」

「もういい、大体わかった」

俺はメアリの話を中断させる。

時刻は深夜一時、さすがにしんどくなってきた。


「要は俺に感謝してるってことだよな」

「うん、そうや」

「俺に対して敵意がないってこともよくわかった。だからとりあえずもう帰ってくれ」

「え? うち帰った方がええん?」

メアリは心底驚いた様子で俺を見返す。


「そりゃそうだろ。まさかここに泊まっていくつもりだったんじゃないだろうな」

「そうやけどぉ?」

何を当たり前のことをと言わんばかりのきょとん顔をするメアリ。


「あのなぁ――」

俺は大人としてメアリの短絡的な行動を注意しようと口を開いた。

とその時だった。

「あっ、これニュースになっとるやん」

メアリがテレビを指差し口にした。

そのテレビには君島法務大臣が取材陣から無言で逃げ去る姿が映っていた。


「ん、ああ、そうだな。最近話題だからなこれ」

適当に相槌を打つと、

「これ、うちがやったんやでぇ。すごいやろぉ」

上機嫌でメアリが俺の顔を見る。


「やった? お前がやったってどういうことだよ?」

「この死んだ五人の死刑囚なぁ、うちの呪文で殺したったんや」

そう言うとメアリはご褒美をねだる犬のような目を俺に向けたのだった。

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