十魔王編 30話 フェリー町の名物
僕とルイは、ユキとマイの泊まってる部屋へ行き、食事に誘おうとしていた。
「ユキとマイいる? 起きたから夕食を食べに行かない?」
「はーい。今行きます」
部屋の中からユキとマイの声が聞こえて、すぐに出てきてくれた。
「ごめんね。寝たりしてなかった?」
「全然大丈夫だよ。じゃあご飯行こう。お腹空いちゃった」
僕が寝てたか聞くと大丈夫と答えてくれた。二人ともお腹を空かせていた。
「じゃあ宿屋見つけてる時に見つけた、行きつけの場所があるよ。やっぱり、フェリー町と言えば海鮮でしょ」
ルイがフェリー町の名物を食べれるお店を見つけていた。
「おお、いいね。確かにここに来たら、海鮮食べないとね」
ユキもルイの意見に賛同していた。
「そんなに、ここの海鮮は有名なの? 全然知らなかった」
「もちろんだよ。ここは、海に面してるからたくさんの、海産物が取れるんだよ。だから、ここの海鮮丼はかなり美味しいことで有名だよ」
僕は、この町の事をあまり知らなかったけど、ルイがこの町の説明をしてくれた。
「ルイは、この町に来たことあるんだね」
僕が、ルイにたずねると。
「うん。この町には何回か来てるよ。その度に、海鮮丼食べてるよ。ただこの町で、宿に泊まったことは無かったから、宿屋を探してた時は本当に知らなかったよ」
「そうだったんだね。じゃあ海鮮丼食べに行こう。ルイのおススメのお店に連れていって」
僕は、ルイにおススメのお店に、連れて行ってもらうことにした。
「いらっしゃい。四名様ですね。ではこちらの席にどうぞ」
ルイのおススメのお店に着くと、お店の方が、僕たちを席に案内してくれた。
「じゃあ、みんなここの海鮮丼で良い?」
「もちろん!」
三人とも、それでいいとのことだったので、お店一押しの海鮮丼を四つ注文した。
「少々お待ちください」
そう言うと、お店の方が海鮮丼を作りに行った。
少し経つと、海鮮丼が四つ僕たちの前に並んだ。
「いただきます」
僕たちは海鮮丼を、ぺろりと食べてしまった。
「めちゃくちゃ美味しかったね」
僕がそう言うと、三人もめちゃくちゃ美味しくて満足していた。
「ルイ、こんな美味しいお店に、連れてきてくれてありがとう」
僕はこんな美味しいお店に、連れてきてくれたルイに感謝を伝えた。
「みんなが喜んでくれたなら、僕はそれだけで良かった」
こうして僕たちは、ルイのおススメの美味しい海鮮丼を食べたのだった。




