異世界1日目
僕はとある家の前で第二の人生が始まった。神様が言っていた通り体が子供になっていた。
「ここは一体どんな世界なんだろう? ここの家の方に色々聞いてみようかな?」
僕は近くにあった家に行くことにした。
「すみません。誰かいらっしゃいますか?」
「タクミどうしたんだ? 急にそんな他人行儀な言葉遣いして」
「ええと。ごめんなさい。どちら様ですか?」
「本当にどうしたんだ? 俺はタクミの父親じゃないか。父親の事も忘れてしまったのか?」
この人が僕の父親?
「ちょっと記憶がこんがらがっちゃって。変なこと言っちゃってごめんお父さん」
「本当に大丈夫か? あまり無理するんじゃないぞ。今日の特訓は休むか?」
「特訓ってなんだっけ?」
僕はお父さんに尋ねた。
「本当に大丈夫か? 魔法の特訓に決まってるだろう。その調子じゃ今日は特訓休んで記憶が戻るのを待つか?」
僕の頭の中は?で埋まっていた。魔法?
「ごめんなさい明日からまた特訓頑張るから今日は休んでいいですか?」
「ああ。その方がいいだろうな。ゆっくり休んで記憶の整理をするんだぞ」
僕は自分の部屋に行き色々考えていた。ここが異世界であの人が僕の父親。
「ごめんごめん。記憶を君に転送するの忘れてたよ」
「その声は神様。ここが僕の第二の人生を送る場所ですか?」
「そうだよ。今からその少年の記憶を転送するからそれで会話がかみ合わない事もないと思うよ」
神様はそう言うと僕にこの少年の記憶を転送してくれた。一気に色んな記憶が入ってくるのを感じた。父親が賢者であること、その親に魔法を教わってる事、母親は早くに亡くしてること、いろいろと記憶が入ってきた。これなら話がかみ合わないことはないと思った。だが今日はこの世界に来て疲れているのでゆっくりと休むことにした。
そして夕方になり夕飯の時間になり僕はリビングに向かった。
「タクミ、もう大丈夫か?」
「うん。お父さん心配かけてごめんね。もうばっちりだよ」
そう言い僕はお父さんが作ってくれた夕飯を食べながらお父さんと色々話をした。
そして無事に異世界での一日目を終えた。