十魔王編 9話
僕はみんなより早く起きたので朝ごはんも作ることにした。ベーコンの目玉焼きを焼きお味噌汁を作りご飯を炊いた。僕がご飯を作っているとルイが起きてきた。
「ルイごめんね。また食料使わせてもらってるよ」
「それは全然構いませんよ。なんか昔お父さんが料理してくれたこと思い出しちゃった。昔はたまにお父さんも料理作ってくれてたことあって」
「僕はお父さんと二人暮らしだったから、いつも二人で料理してたよ。だからこそ料理が少し上手くなったんだと思う」
僕とルイが話をしているとマイとユキも起きてきた。
「二人ともおはよう。もうすぐでご飯できるからちょっと待っててね」
僕がそう言うとマイとユキが「いい匂い早く食べたいよー」と言って待ちきれないようだった。作ってる側としてはとても嬉しかった。
「はい出来上がり。お待たせしました」
すると三人が「やったー。いただきます」
と言って美味しそうに食べていた。
「美味しそうに食べてもらえて嬉しいよ。作ったかいがあるよ。あと今日の予定だけどみんなでギルドに行って各自でクエスト受けようと思います。マイはサポート役なので僕と一緒に行きましょう。皆さんくれぐれも無理はしないようにね。強い敵わない相手だったら逃げてくださいね。ということでご飯の片付けしたらギルドに行きましょう」
そして僕たちはギルドに向かい各自でクエストを受ける事にした。そしてみんなSランクのクエストに向かった。周りから驚愕の声が聞こえてきた。
「あいつら何者だ? みんなSランクのクエストに行くなんて。俺なんてAランクですら苦戦して数人でやっとクリアできるのに」
僕とマイはSランクの魔王討伐に向かい他の二人も他の魔王討伐クエストに向かった。
僕とマイは二人ということもあり難なく魔王を倒し帰還した。だが同時に魔王討伐に行った二人はもう帰ってきていた。一人でも魔王を楽々倒せる剣士ルイと大賢者ユキは流石だと思った。話を聞くとユキが一番に帰還したらしい。魔王を魔法一撃で倒し早々に帰ってきてギルドの人に何者なのかを質問攻めされたらしい。
流石は僕の見込んだ十魔王を倒すためのメンバーだと僕は嬉しかった。するとユキが突然こう言った。
「十魔王が各地に散ったみたいだぞ。そろそろこの王都を出て十魔王討伐の準備にかかろう」
そして僕たちは王都で必要なものをギルドで稼いだお金で買い旅の準備をした。