十魔王編 8話
ルイの家に着くとそこには結構大きな家があった。
「確かにこれだけ大きい家だと一人は寂しいよね」
僕たち三人は家を見てそう言った。
「そうなんだよね。だから王都にいる間は自分の家みたいにゆっくりしてくださいね」
ルイは僕たちを家に向かい入れてくれた。
僕たちも「お邪魔します」と言いながら家に入ると家の中はとても綺麗に整理されていて掃除もちゃんとしているようだった。
「ルイは綺麗好きなんだね。家もすごく綺麗に整理されていて」
僕がそう言うとルイが「一応僕も女性だし家事はちゃんとやってるよ」と自慢げに答えた。
「そういえばベッドが三つしかなくて一人は布団で寝てもらいたいんですけど、うちに誘っておきながら申し訳ないんですが」
ルイが申し訳なさそうに言った。
「そんなこと気にしないで。泊めていただけるだけでありがたいから。あと僕、布団でいいよ。ベッドは同じ部屋に三つあるだろうから女性陣でベッド使ってください」
僕はルイの事をフォローしつつ女性陣にベッドを譲り布団で眠ることにした。
「良いの? ごめんね。タクミくんありがとね。先お風呂入っていいからね」
ルイがお礼を言いながらお風呂に先に入っていいと言ってくれたので僕はお言葉に甘えて一番風呂に入ることにした。
「ふう。やっぱり一番風呂は気持ちがいいな。仲間も見つかったしあとは十魔王を倒すだけだな」
僕はこのメンツなら十魔王にもきっと勝てると確信していた。
「一番風呂気持ちよかったです。みんなより先にお風呂いただいちゃってごめんね」
三人が「いいえ。気にしないで」と言ってくれた。
なので僕は父さんに教わった料理でみんなを喜ばせようと思った。三人がお風呂に入ってから僕は食事を作り始めた。
僕は冷蔵庫にあった野菜やお肉で料理を作った。
女性陣がお風呂から出るころには料理が完成していた。
「なんかいい匂いするー。何の匂いだろう?」
女性陣がお風呂から出ていい香りに釣られてやってきた。
「ルイごめんね。冷蔵庫の物使わせてもらったよ。父さんに教わった料理スキルで料理作ったので美味しいか分かりませんが食べてください」
皆で料理を食べた。みんな美味しいと言って僕の作った料理を完食してくれた。僕は頑張って作ったかいがあって満足していた。
「ごちそうさまでした。美味しかったです」と三人が言ってくれた。
そして僕たちは少ししてから寝ることにして布団とベッドに別れ眠りについた。