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武器探し

 啓鎮たちのところに、ドローンを飛ばしながら守男たちがやってきた。

「狐か?」

 玉博を見た男たちは、二人をモニター越しにじっとみつめた。

「狐の装束で行なう神仏混合の儀式でな。まだ、準備中じゃ。こうやって山で過ごして心を一体化させねばならん。用が無いなら集中の邪魔じゃ。」

 啓鎮はなんとか連中をごまかして追い払った。

 守男たちは、ドローンで山の表面の温度を測りながら去っていった。


「さて、獣と戦うにしても、こっちには何の準備もない。どうしたものか。」

 啓鎮は悩んでいた。

「やつの本体が固い岩盤を突き破り地上に出たら最期、もはや止めることはできん。日本は灼熱地獄と化し、全ては燃えつきる。そして、その先には世界規模の極寒地獄が待っている。先手を打って、わずかずつ本体を消耗させることもできるが、それこそ何百年とかかるだろう。その間、やつがおとなしくしているかどうか。」

 玉博は獣の正体に気付いているようだった。


「この国のどこかにいる九十九神の力を借りることができればいいのだが。」

 かつての九十九神の里は、近代化のによって信仰が失われ九十九の里となり、やがて誰も住まなくなった。九十九神がいなくなり、山神もいなくなった。しかし、信仰が消えてもこの地から彼等がいなくなったわけではない。場所を変え、今なおどこかで暮らしているはずである。その手がかりを探すため啓徳は異界に戻った。世異界で九十九神たちの話を続けている綾たちなら何かわかるかもしれない。

「さあ、その時代のことはわからない。しかし、ゆかりのある土地なら、必ずその名が九十九神を示すはず。ただ、相手は本州を二つに引き裂くほどの力です。それなりの力のある山神のいる場所の九十九神でなければ対抗できないでしょう。」

 やはり、法海を探すしかなさそうだ。

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