月狐(げっこ)は結び、剣が舞う【第九話 ヒトケガレ】
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月狐は結び、剣が舞う
作:狩屋ユツキ
第九話 ヒトケガレ
【人物】
秋宝条 柚貴(あきほうじょう ゆたか)
男
表記は秋宝条 ユタカ
土を操る妖狐
見た目は25歳前後
一人称は私
無所属
マリアージュ(マリアージュ)
女?
表記はマリア
からくり人形の付喪神
見た目は30歳前後
一人称は私
秋宝生家のメイド
和泉宮 朱音(いずみのみや あかね)
女
表記は和泉宮 アカネ
水子を操る力を持つタタリモッケ
見た目は10歳前後
一人称はやや
此日所属だが秋宝生家に居候中
秋宝生 美智(あきほうじょう みち)
男
表記は秋宝生 ミチ
妖怪としては表舞台に立たない、人間界で金融業を営む龍
見た目は30代から40代の男性
一人称は俺様
秋宝生の元締め且つ現当主
ユタカと血は繋がっていない
ヒトケガレ
人間に穢れ(ストレス)が溜まって変生した化物。
今回のヒトケガレはストレスと人食いが過剰に行われたため人に戻すことができなくなった“ヒトケガレ堕ち”と呼ばれる代物。
【使用時間】
40分程
【配役表】
ユタカ:
マリア:
アカネ:
ヒトケガレ:
ミチ:
男:女:不問
2:2:1
――――――――――――――――
ミチ「人の世界には理がある。金がモノをいうという理が。その理を壊すものは何者だとしても許すわけにはいかねえ、いかねえよなあ。ヒトケガレという穢れた存在がいる事自体許せねええってのに“ヒトケガレ堕ち”なんていう俺様の食い物を横取りする奴ぁ、もっと許せねえよなあ。人を殺し、人を壊し、人理を歪め、その上で俺の獲物である人間の金を減らす奴はこの世から消えてもらう他ねえ。……わかっているよなあ、ユタカ」
ユタカ「存じております」
ミチ「マリアージュ」
マリア「仰せのままに」
ミチ「アカネ」
アカネ「……わかってる」
ミチ「ならば行け!俺様の為に、貴様らの為に、人を守る為に。汚れ仕事は金になる。金は全てを動かす。その金を稼ぐ為に、貴様らは俺様の手足となってその身を削るがいい!!」
間
ユタカN「ヒトケガレは基本的に浄化をすることで人に戻すことができる。だがそれはまだ“なりたて”の状態であり、穢れ――ストレスの元凶となるモノを壊し、人を喰らい、時間の経ってしまったヒトケガレは“ヒトケガレ堕ち”という状態に変化する」
マリアN「それはどうしようもなく、人ではありえない状態であり、人に戻すことはできない。元に戻すことができない以上、実動として裁く機関が存在する。それが秋宝生の殺戮部隊。当主直々に指名を受けた者達、秋宝条の精鋭部隊」
アカネN「全ては……世界の為と謳いながら……金の為に秋宝生は動く。……全てが金で解決するという……当主の方針に従う為に。そして今夜もまた……秋宝生はヒトケガレ堕ちを殺す。既に妖怪とほぼ変わりない……人に害為す存在として妖怪と変わりない存在の……ヒトケガレ堕ちを……滅する」
ユタカN「それが正しいことであるとは思わない。厭われることもわかっている。愛しい人に告げることすら許されない影の存在。それが秋宝生の裏の姿。その姿が醜い存在であろうとも、私達は今日も尊い命を奪うのだ」
間
ヒトケガレ「ヒイイイ!!!ナンナンダ、オマエラ!!ショクジノサイチュウニワリコンデキタトオモッタラ、コウゲキシヤガッテ!!コロスゾ!!」
マリア「殺す?御冗談を。殺されるのは貴方の方です」
ユタカ「マリアージュさん、そっちに逃げました。援護を」
マリア「承知致しました、坊ちゃま」
ユタカ「坊ちゃまは止めてくれって言って……まあいいけれども。アカネさんはマリアージュさんと一緒に足止めを」
アカネ「……わかった……」
マリア「両肘マシンガン発射用意、目標確認、ファイア!!!!」
ヒトケガレ「ヒ、ヒィッ!!ナンダ、ナンナンダ!!!!!ワタシハナニモワルクナイ、ワルクナイ!!」
ユタカ「そうですね、貴方はある意味何も悪くない」
ヒトケガレ「ソウダ、シャカイガ、ワタシヲコンナフウニシタ!!ヒトヲクワネバシヌカラダニ、キライナジョウシモイヤミナオツボネモ、ゼンブコロシテ」
ユタカ「でもそれがいけないことだと認識できない時点で、貴方はもう“堕ちて”いるのですよ」
マリア「世界の反転も酷い。既に異界化が始まっています。ビル群が溶け出して異形の姿に変わる……貴方はもう手遅れです」
アカネ「ややは思うの……。お前は……大人しく……死ねばいい。それが、……正しい」
ユタカ「異界化……拙いですね。異界化が進めば世界の“辻褄合わせ”ですら歪んでしまう」
ヒトケガレ「イカイカ?ツジツマアワセ?!ナニヲイッテイル!セカイハセイジョウダ、ヒトモアルイテイルシ、マチダッテ」
アカネ「それは……お前にだけ……見えている世界……ヒトケガレの目は……狂っている……」
マリア「そうですね。既にビル群は溶け、人はヒトケガレの影響を受けて異形化を始めているものもいる。尤も、これが見えているのは付喪神である私だけですが」
ユタカ「私にはビル群が溶けているくらいしか映らないな。人の影すら見当たらない」
アカネ「ヒトケガレは……全部……死ぬべき……。……マリアージュ」
マリア「言われずとも。全指弾、発射!!!」
ヒトケガレ「ヒ、ヒイイイイイ!!オ、オマエラハナンナンダ!!イキナリアラワレタトオモッタラ、オソッテキテ!!ソレニナンダ、ソノチカラ、ソノ、タイリョウノブキハ!!!!」
マリア「御免遊ばせ。私、元はただのしがない茶運び人形。しかして今は秋宝生家に仕える“歩く重戦車”マリアージュと申します。……ふうぅ……口腔砲台セット、発射まで3、2、1……カァッ!!!」
ヒトケガレ「ヒ、ヒィッ!!クチカラ、ホウダン?!ギャアアアアア!!」
アカネ「マリアージュの攻撃を一瞬で見極めて避ける……穢レベル3以上と推測……『水子よ、浮かばれぬ魂よ、我に従え、我に委ねよ、我にその無念と無情と恨みの全てを預け給え。我は主らの味方である、主らそのものである、あの者を獲物にその想い、纏わり付かせて滅ぼすが良い』無常悔恨術」
ヒトケガレ「ナンダ、コノ、マトワリツクカゲハ……ウガア、ミミザワリナヒメイガ、ナキゴエガ、アシガ、テガ、クサル……!!!!」
ユタカ「……貴方にも理由はあるでしょう。ストレス社会の中でそこまでの穢れを溜め込んで人を食い殺し人を襲い、そして堕ちるところまで堕ちても生きながらえることを所望する。それは生き物として正しいあり方」
ヒトケガレ「ダッタラ、ミノガシテクレ!!!ワタシハワルイコトハナニモシテイナイ!!イキモノトシテアルベキスガタニモドッタダケダト、ソウ、アルベキスガタニ」
ユタカ「……だからといって、人の法を犯して良いという理屈は通りません。我ら秋宝生も人の道を、妖怪の道を外れた存在。だからこそ、“ヒトケガレから人に戻れなくなったヒトケガレ狩り”を行う役目を負っている。貴方はもう、ここで手詰まり、終わりです」
ヒトケガレ「ナン……ナニヲ……」
マリア「ビームで焼き殺されるのがお好みですか?それとも砲弾で木っ端微塵にされるのがお好きですか?はたまたアカネの水子でゆっくりと最期を腐り落ちながら感じるのが宜しいですか?」
ユタカ「マリアージュさん」
アカネ「放っといても……そいつは……死ぬ。だったら死ぬ方法を……選ばせるのが……慈悲……」
ユタカ「アカネさんまで。……一撃で仕留めます。痛みは感じません」
ヒトケガレ「ウ、ア、ワタシノヒタイニテヲアテテ、キサマ、ナニヲ……」
ユタカ「『土よ。土壌よ。全ての源にして全ての母であり全ての父であり全ての終わりの場所よ。この者に終焉を。この者に静かなる永眠を。静かなる崩落を』……粉塵遊楽死滅」
ヒトケガレ「ア、アアアアアアアア!!!ワタシノカラダガ、コナニ!ツチクレニ!!クズレ、クズレテイク!!イヤダ、タスケ、タスケテ、タスケテクレ!!!!」
マリア「相変わらずお優しい。その者は無関係の者も多数殺して食ってきたヒトケガレ堕ちです。本来ならば極刑が似合いかと存じますが」
アカネ「極刑……水子の腐敗は……それに当たる……?」
マリア「そうですわね、腐り落ちる姿を眺めながらも痛みを感じるというのは極刑に相応しい苦しみかと。この者はあのまま腐り落ちていればよかったのです」
ユタカ「……そうお言いでないよ。……この者も生きようと必死だったんだ」
マリア「お坊ちゃまはお優しすぎます」
アカネ「……罪には……罰を……世界の理……」
ユタカ「そうは言うけれど、彼らにとっては生きることだったというだけだよ。さあ、……帰って当主に報告をしなくては」
マリア「主君に報告を?」
アカネ「……私……あのひと……きらい……」
ユタカ「……正直、私も好きではないけどね。ご当主に事の次第を報告せねば面目も立たないだろう?」
マリア「そうですね。私、あの人は報告を待って首が長くなってキリンにでもなればいいと思いますが」
ユタカ「それは……面白いし見たいけれど、くれぐれも当主の前で言わないでくださいね、マリアージュさん」
間
ミチ「それで?そのヒトケガレ堕ちともう一匹、狩ってきたってぇわけか」
ユタカ「はい。もう一匹はまだヒトケガレ堕ちして間もなかったのですが……浄化は力不足にて」
マリア「坊ちゃまの力不足ではありません。あれはもう手遅れの域で」
ミチ「ああ、ああ、御託はいい。どっちにしろ始末したんなら俺様としてはどうでもいいわな」
アカネ「……」
ミチ「……あとアカネ。黙ってないで言いたいことがあるなら言え」
アカネ「……え……」
ミチ「そんなもぞもぞしてちゃ俺も尻の座りが悪くて気色悪ぃ」
アカネ「……アカネは、」
ミチ「おう」
アカネ「……いつ此日に戻れるのですか……」
ミチ「あん?」
アカネ「もう……今日で一年経ちます……。このお屋敷に来てから……アカネは……此日に戻りたい……です」
ミチ「ああ、その事か。その事だがな」
アカネ「……」
ミチ「そりゃあ無理になった」
ユタカ「……ミチ様、アカネさんは一時的に修行の為こちらに来ていたはずでは。既にお返しするに十分な腕前を身につけられました」
ミチ「あー、なんだ、アカネはついさっき正式に今生、秋宝生預かりになったからな」
アカネ「え……どういう……」
ミチ「お前はもう此日じゃねえってことだ」
ユタカ「っミチ様?!」
マリア「そんな」
ユタカ「いくらなんでも横暴ではありませんか?!」
アカネ「……ミチ様は……アカネを、此日に……戻す気は……ないのですか」
ミチ「ねえなあ」
アカネ「……っ」
ミチ「今の此日は穏便だが、お前の力は此日ではなくこの俺様の下でこそ生きる力だ。なあに、此日には貴様の譲り受けに十分過ぎる金を支払っている」
アカネ「な……ん、…なんで……」
ユタカ「ミチ様、それはあまりにも酷ではありませんか。本人に承諾もなく。犬猫のやり取りではないのですよ?!」
マリア「坊っちゃまの仰る通りかと存じます。本人に前もって意思確認などを含めて話すのがせめてもの救い筋かと」
ミチ「五月蝿え!」
ミチ以外全員「(息を呑む)」
ミチ「俺様がそう決めた。そしてそれを此日は飲んだ。それ以上になんの許可がいる?」
ユタカ「此日が……?!ヨウコウさんがその条件を飲んだというのですか?!」
ミチ「此日の霏々爺共は喜んでアカネを差し出した。これでも言い値で買ったんだ、向こうには悪い取引じゃなかったってことだろう」
アカネ「じゃあ、…… 此日に……アカネは……捨てられ……」
マリア「アカネさん、気を確かに」
アカネ「……ヨウコウ様は、ヨウコウ様は……ご存知なのですか……ご承諾されたの……ですか……」
ミチ「さあなあ。そこまでは俺様も知らん。霏々爺共が伝えているなら知っているだろうが、それでも動かんということはそういうことだろうよ」
アカネ「そん、な……そんな、はず……」
マリア「アカネさん」
ユタカ「……ミチ様、私共の報告は以上です。アカネさんを休ませたいので失礼して宜しいですか」
ミチ「おう、好きにしろや。尤も、この決定が覆ることはないとだけ言っておくがな」
ユタカ「………………失礼します」
マリア「私も失礼いたします」
アカネ「……」
間
ミチ「……アカネ。あの娘は使えるが、それ以上に此日にこれ以上力をつけさせるわけにいかねえのさ。狂乱魅だけで一騎当千、その上にあの霏々爺共の思惑……。ありゃ間違いなく海古の霏々爺共と組んでやがる……。ヒトケガレだけじゃなくヒトケガレ堕ちも増えてきやがった。こっちとしては儲けもんだが……きな臭ぇ匂いがしやがるぜ。あの此日の王も多分感づいてやがる。元はと言えばアカネの保護を頼んできたのは、誰あろう、あの王様なんだからな……」
間
ユタカ「アカネさん、大丈夫ですか」
アカネ「……っ、ややは、……ヨウコウ様に捨てられた……の?」
ユタカ「そんなことはありませんよ」
マリア「きっと何か事情があるのです。狂乱魅ヨウコウは冷静で冷徹ですが人情には厚いと聞きます。アカネさんをそう易易と金で売り飛ばすような真似をするとは思えません」
ユタカ「私も同意です。ヨウコウさんは誰かを金で売り飛ばすような真似はしない。さっきミチ様も言っていたではありませんか、ヨウコウさんはこのことは知らないと。だから、いつの日にか、きっと此日に戻れる日が来ます。それまでは秋宝生で……」
アカネ「いつまで……」
マリア「え?」
アカネ「いつまで……そんな……御為ごかしで……ややを……騙すつもりなの……。……みんな、きらい。ややは、ややは……皆みんな、呪ってやる……秋宝生も、此日も、……全部……全部……!!」
ユタカ「アカネさん!!どこへ!!」
マリア「……放っておいてあげましょう」
ユタカ「マリアージュさん」
マリア「坊ちゃま、人は誰しも一人になりたい時があるのです。私達は妖怪ですが、彼女だって人として生きてきた心があります。坊ちゃまのように慰めるだけが傷を癒やす手段ではないのですよ」
ユタカ「……マリアージュさん……」
マリア「それはそうと、坊ちゃまはお優しすぎます。掌を見せてください」
ユタカ「え、それは」
マリア「アカネさんをミチ様が買ったと聞いたとき、拳を握りしめていたでしょう。爪が食い込んで血が出ているのを私のセンサーが感知しないとでもお思いですか。さ、坊ちゃま、こちらへ。傷の手当を」
ユタカ「……かなわないな。……だけど、坊ちゃまは本当に止してくれないか。恥ずかしくってしょうがない」
マリア「なんと言われようと坊ちゃまはいつまでたっても坊ちゃまです」
ユタカ「……マリアージュさんには本当に……かなわないなあ」
マリア「さ、お手を。包帯の準備を致します故、私の部屋に来てくださいまし」
ユタカ「……いつも手数をかけるね、ありがとう」
マリア「……正直に言えばこんなことくらいしかできない自分が腹立たしいですけれどね」
ユタカ「はは、……本当に、私達は無力だね」
間
アカネ「う、ぐすっ……ヨウコウ様ぁ……ヨウコウ様ぁ……会いたいです、ヨウコウ様ぁ……」
ミチ「……(隠れて聞いている)」
アカネ「どうして、どうしてややをお捨てになったの、ですか……。ややは、ややはそんなに……そんなにヨウコウ様のお役に立てませんか……!!あの温かい掌は嘘だったのですか……ややに「お前は強くなる。それまでは我がお前を守ってやろう」と言ってくださったのは嘘だったのですか……」
ミチ「(小声で)そうか、そんなことがあったのか……」
アカネ「ややは……ならば強くなります。……ヨウコウ様も、ミチも、殺して、ぐちゃぐちゃにして、謝らせるまで止まらない兵器となります……。ヒトケガレ堕ちを殺して、殺して、殺して、殺して、殺して、殺して……ふふ、殺して……そうすれば……認めてくださいますか……ややを、アカネを、皆、認めてくださいますか……」
ミチ「(ぼそりと)……やりきれねえなあ」
間
ミチ「アカネの保護を預かったのはいいがこれじゃ俺様悪者じゃねえか。まあそんなことは慣れっこだがよ。さあてひと仕事するか。(手を二回叩く)おい、支度をする。車の準備をしろ」
間
ユタカ「ヨウコウさんはそんな人じゃない……アカネさんを金で秋宝生に譲ったのはなにか理由があるはずだ……。……それにしても、ヒトケガレ堕ち狩り……はは、綺麗事を言っても人殺しに変わりはありませんよね……。彼女はこんな私でも受け入れてくれるでしょうか……。いや、受け入れてくれなくてもいい、ただ今のまま、今のままで語り合えればそれで……」
間
マリア「坊ちゃまの手が汚れぬように務めるのが私の役目……。それなのに優しすぎる坊ちゃまは私共の汚れさえも気にされている……。ええ、この命、そんな坊ちゃまに捧げましょう。私は秋宝生ミチに忠誠を誓ったのではない。秋宝生ユタカ様に忠誠と誠意を捧げたのです。あの日、あのとき、あの場所であの方が私を拾ってくださったからここに私はいる……。その恩を、なんとしても返さなければ……」
間
アカネ「ヨウコウ様……ヨウコウ様……愛しいヨウコウ様……憎らしいヨウコウ様……どうかどうか、ややを見捨てないでください……ミチなどどうでも良いのです……いつか……ミチを殺してでもヨウコウ様の元へ……」
間
ミチN「それぞれの想いは違い、秋宝生は一枚岩ではないとはいえ歯車は回る。笑うのは誰か、泣くのは誰か、そして利益を得て損を被るのは誰か。それは――」
了
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