表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ナイトメア ~白銀の契約~  作者: 仲仁へび
ひとやすみ
50/65

05 騒動の主、不法占拠の主



 ぐるっと建物内の案内をすませて、最後にオペレーター室へ足を踏み入れると、何やら慌ただしい様子だった。


 もしや、どこかでナイトメアが出現したのかと思ったのだが……。


 訳を聞いてみると、どうしようもない理由だった。


 オペレーター室を歩きまわるオペさん達の代わりに、その話を聞かせてきたのはなぜか、アルシェだ。


「やあ、久しぶり」

「アルシェ? お前引きこもってないで良いのかよ。溶けたりして知らないぞ」

「僕を引きこもりの吸血鬼みたいに言わないでくれるかな」


 喋りながらも無線マウスをカチカチカチ。

 かなりせわしなく動かしていた。


 オペさん達の代わりに、業務でもしてるのかと思ったら、見慣れない英語?文字?みたいなのが飛び交う画面を見ながら、パソコンを操作している。


 時折警告文みたいなフレームが出現しては、ぱっと消えての繰り返しだ。

 なんかヤバくね?


「そういえば、お兄さん。僕の部屋の扉、開けたままにしてたでしょ。閉め忘れだよ」


 アルシェが言うのは、視聴覚室の事だ。

 ああ、確かに開けた。

 開けっ放しにしてたな。


「あそこは視聴覚室であって、お前の部屋じゃないけどな」

「それより、僕のロボット知らない?」

「ロボット?」


 それが、扉の開け閉めとどう関係あんの?


「視聴覚室に無断で入って来た人間を撃退するやつ。扉だけ開けたもんだから動作不良起こして、どっか行っちゃったんだよね」

「そりゃご愁傷様って言いたいとこだけど、不法占拠してるお前が悪い。それが何の関係があるんだ?」


 俺のせいだって言うのは若干申し訳なくもあるんだが、それだったらそもそもそんな所に引きこもるなと言いたい。


 俺の不満なんて知ったじゃないとでも言わんばかりに、目の前の、アルシェは思案気だ


 で、ちょっとだけ言いにくそうにしながら喋り続ける。


「いや、ね……。結構大変な事してくれたんだよ兄さん。あれって実は小さな動くパソコンみたいなものなんだ。普段なら動画再生したり、音楽再生したりするだけなんだけど。たまに任務で端末からデータ吸いだす時にも使うから」


 え、そんな大ごとだったん?


 まてまてまて。

 つまりあれか。


 画面の中で、さっきからやけにファイルコピーの作業が平行して進んでいると思ったら……。


「もしかして、そのロボットが部屋の中に紛れて、オペ室の情報吸いだされそうになってんの? そういうオチ?」


 バックアップとりながら、防いでたってワケか。

 それでアルシェがパソコンで何やらやってると。


「話が早いね。そういう事。だから手伝ってよ」

「お前なぁ」


 そういう手間がかかる少年だったとは思わなかった。

 呆れるけど、俺が部屋開けっ放しにしてたのもあるしな。


 仕方ないから、付き合うことにした。


 そう決めたら、隣で自体のなりゆきを見守っていた近藤さんも、協力を申し出てくれた。


「わ、私もお手伝いしますよ」

「おう、ありがとな近藤さん」



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ