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聞こえる

作者: 蒼生 そら

昔、幼稚園で勤務してた時のこと。

行事にむけての準備で三階の倉庫に篭って一人道具を探していた。その倉庫は教室が3つくらいはいるくらいかなり広いが、窓が一つもなく出入り口が二箇所あるだけだった。空気も淀み常に埃っぽいうえに、所狭しと道具が占領しており歩くのにも苦労した。


なかなか探している物がみつからず、少し進んではケースを開き、また少し進んではケースを開き探していたのだが、突然


「パタパタパタ!!パタパタパタ!!」


体重の軽い子供の走り回る音が聞こえてきた。2、3人の子達で追いかけっこをしているようだ。


何度も、何度も駆け回る足音。


下の階で課外の子達が遊んでるんだろうなぁ。その割には笑い声とか聞こえないけど。


そんなふうに思いながら作業をすすめていたのだが、どうにも探し物がみつからず、少し薄気味悪い感じがしたので下に降りてみることにした。


二階へ降りると電気は全て消してあり、外も薄暗く子供たちがいる様子もない。怖くなって一階の職員室へ駆け込んだ。時計を見るともう20:30。課外教室なんてとっくに終わっている時間。しかも、その日の課外教室は休みで子供たちもきていなかったそうだ。


でも確かに聞いた子供たちの駆け回る音...


夜の幼稚園。きっと同年代の子達の魂が集まって来るのでしょうね。

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