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初乃は夢を見ない

作者: 葵陽

この作品はフィクションであり、専門用語は創作です。信じないで!


「恭子はお見合い結婚したそうです。」「さて、一番年上は何歳でしょう。」「ブーケトスもそんな感じ。」「いっしょに食事をするだけの簡単なお仕事です。」「マグロ係」「七つまでは神のうち」「店長、シフト変更してください。」「たぬきとどくだみ」「むじなとあしたば」「不思議な道具なんかより、あのあおいねこちゃんがほしいと思ったことはないか。」「職業:家政婦」「人見知りだっていいじゃない」「メンズPコート/税込13,200円」「男はどこへ消えたのか」の続きです。


恭子の傷心癒し旅行ツアー 15600円(現地解散)

実はの話をするが、私は転生してから夢を見なくなった。夜布団に入りまばたきをした瞬間に朝になっていた、ということも一回や二回ではない。


それが今夜、久方ぶりに夢というものを見た。

それはヨーロッパの田舎、路地裏のそのまた路地裏といったところだった。大きな土壁に囲まれた、小さくも大きくもない町に私は立っている。その身姿は、前世のソレだった。

実は学生の頃、親友恭子の傷心癒し旅行に付き合わされたことがあり、それがヨーロッパだった。この夢の町並みはまさにそのときのものだ。

あのときは小さな路地に迷いこみ、現地の青年に助けてもらった。当時は異国で迷子になった影響であまり青年の顔を見ていなかったが、思い出すと青年は日系だったような気がする。


夢の中、私は壁づたいに歩いていく。所々の家から飯炊きの湯気が出ていたのだが、人はいない。

火事にならないか、心配したが所詮夢の中かと思うことにしてまた歩いていく。


突き当たりに出てしまった。そこには一人、青年が座っていたのだがそれはあの時私を助けてくれた青年だと、思い出す。


すみません。


そう、声に出そうと思っても口から出たのは空気だけだった。


声が出ないことに驚いていると、青年が私に近づいてくる。


近づいてきて解ったのだが青年は日系ではない、日本人だ。私は日系と日本人の違いが解るわけではないが、ただ無意識にそう思った。


青年が口を開こうとした瞬間、私は覚醒した。


目を開けると、日が昇ったばかりだ。遠くで雀と、鶏が鳴いている。




定期更新です。


体調不良、年末の多忙に加えいつも通りの遅筆に乱筆、最近だとなかなかネタや文章が浮かびませんでしたので、遅れまして候う。


お読みいただけたなら、幸いです。

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